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公開番号2024152459
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066666
出願日2023-04-14
発明の名称ユーザデバイス、プログラム
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類G01S 13/76 20060101AFI20241018BHJP(測定;試験)
要約【課題】ユーザデバイスの消費電力を低減可能な技術を提供する。
【解決手段】携帯機は、近距離通信(例えばBluetooth(登録商標) Low Energy)で車両と通信する第1通信部と、UWB通信にて車両と測距通信を実施する第2通信部とを備える。携帯機は、接続閾値以上の強度を有する、車両から送信されたアドバタイズ信号を受信した場合に、車両と通信接続する。携帯機は、車両と通信接続中、定期的に測距通信を実施することにより、車両までの距離の値である測距値を定期的に取得する。また、携帯機は、車両と通信接続中、車両から送信された近距離通信信号の受信強度も定期的に取得し、メモリに保存する。携帯機は、車両と通信接続中において最も大きい測距値が観測された時の受信強度をもとに、次回の通信接続に使用する接続閾値を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の無線プロトコルを用いて車両とデータ通信を実施可能に構成されている第1通信部(94)と、
第2の無線プロトコルを用いて前記車両と測距通信を実施可能に構成されている第2通信部(95)と、
前記第1通信部及び前記第2通信部と通信可能に構成されている制御部(91)と、を備え、
前記制御部は、
前記車両から送信される、前記第1の無線プロトコルに従った無線信号である第1プロトコル信号の受信強度を取得することと、
前記車両から送信される、通信接続のための前記第1プロトコル信号の前記受信強度が接続閾値以上であることに基づいて、前記第1通信部を用いて前記車両と通信接続することと、
前記車両と通信接続していることに基づいて前記第2通信部に前記測距通信を実施させることと、
前記第2通信部と前記車両との前記測距通信が成功した時の前記受信強度に基づいて、前記車両と次回通信接続する際に使用する前記接続閾値の設定値を変更することと、を実施可能に構成されているユーザデバイス。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記測距通信の結果に基づいて、前記車両までの距離を取得することと、
前記車両と通信接続している期間において前記車両までの距離の観測値が最大となった時の前記受信強度を、基準強度として記憶媒体に保存することと、
前記記憶媒体に保存されている前記基準強度をもとに前記車両と次回通信接続するための前記接続閾値を決定することと、を実施するように構成されている、請求項1に記載のユーザデバイス。
【請求項3】
前記制御部は、
前記測距通信の結果に基づいて、前記車両までの距離を取得することと、
前記車両と通信接続している期間において前記車両までの距離の観測値が所定値以上となった時の前記受信強度を、基準強度として記憶媒体に保存することと、
前記記憶媒体に保存されている前記基準強度をもとに前記車両と次回通信接続するための前記接続閾値を決定することと、を実施するように構成されている、請求項1に記載のユーザデバイス。
【請求項4】
前記制御部は、
前記車両と通信接続している間に新たに取得した前記基準強度を、通信接続する前から前記記憶媒体に保存されている前記基準強度とは区別して保存することと、
前記記憶媒体に保存されている複数の前記基準強度の平均値又は中央値をもとに前記接続閾値を決定することと、を実施するように構成されている、請求項2又は3に記載のユーザデバイス。
【請求項5】
前記制御部は、前記車両と通信接続した際、前記測距通信の準備処理として、前記第1通信部を用いて前記測距通信の設定データを前記車両と交換し、且つ、前記設定データの交換が完了したことに基づいて、前記設定データに従った方法で前記第2通信部に前記測距通信を定期的に実行させるように構成されており、
前記記憶媒体には、前記設定データの交換に要する時間である準備所要時間が登録されており、
前記制御部はさらに、
所定のセンサの出力又は前記記憶媒体の参照によりユーザの歩行速度を示すデータを取得し、
前記準備所要時間と、前記歩行速度を示すデータと、前記記憶媒体に保存されている前記基準強度と、に基づいて前記接続閾値を決定する、請求項2又は3に記載のユーザデバイス。
【請求項6】
前記制御部は、
前記歩行速度を示すデータと、前記準備所要時間とに基づいて、前記設定データの交換を行っている間における前記ユーザの移動距離を算出することと、
前記受信強度と距離との対応関係を示すデータを参照することにより、前記基準強度に対応する距離である基準距離を取得することと、
前記移動距離と、前記基準距離とを合算した合計距離を算出することと、
前記合計距離に対応する前記受信強度の値を前記接続閾値に設定することと、を実行するように構成されている、請求項5に記載のユーザデバイス。
【請求項7】
前記制御部は、
前記車両に対してユーザの乗車操作がなされたことを示す乗車操作信号を、前記第1通信部を介して前記車両から受信することと、
前記車両と通信接続してからまだ前記測距通信が1回も成功していない状況において、前記乗車操作信号を受信した場合には、次回用の前記接続閾値を現在の前記接続閾値よりも小さい値に設定することと、を実行するように構成されている、請求項1に記載のユーザデバイス。
【請求項8】
前記第1の無線プロトコルは、Bluetooth(登録商標) Low Energyであり、
前記第2の無線プロトコルは、Ultra Wide Band - Impulse Radioである、請求項1から3、7の何れか1項に記載のユーザデバイス。
【請求項9】
第1の無線プロトコルを用いて車両とデータ通信を実施可能に構成されている第1通信部(94)、及び、第2の無線プロトコルを用いて前記車両と測距通信を実施可能に構成されている第2通信部(95)のそれぞれと接続されているコンピュータに、
前記車両から送信される、前記第1の無線プロトコルに従った無線信号である第1プロトコル信号の受信強度を前記第1通信部から取得することと、
前記車両から送信される通信接続のための前記第1プロトコル信号の前記受信強度が接続閾値以上であることに基づき、前記第1通信部を用いて前記車両と通信接続することと、
前記車両と通信接続していることに基づいて前記第2通信部に前記測距通信を実施させることと、
前記第2通信部と前記車両との前記測距通信が成功した時の前記受信強度に基づいて、前記車両と次回通信接続する際に使用する前記接続閾値の設定値を変更することと、を実行させる命令を含むプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両と無線通信可能に構成されているユーザデバイスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両がユーザデバイスとBluetooth(登録商標) Low Energy(以降、Bluetooth LE)で通信接続したことを受けて、車両とユーザデバイスとが位置判定のための無線通信を開始する構成が開示されている。特許文献1では、車両に搭載されている複数のセンサとユーザデバイスとがUWB(Ultra Wide Band)通信を用いた測距通信を行うことにより、車両に対するユーザデバイスの位置が判定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6806169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザデバイスは、車両とBluetooth LEにて通信接続している間、測距のためのUWB信号(以降、測距信号)を定期的に送信する。しかしながら、Bluetooth LEの通信範囲に比べて、UWB通信可能な範囲は小さい。よって、ユーザデバイスは、UWB通信可能な範囲の外側に存在するにも関わらず、測距信号を定期的に送信し続けることがある。このような作動は、ユーザデバイスの電力消費を招きうる。
【0005】
本開示は、上記の検討又は着眼点に基づいて成されたものであり、その目的の1つは、ユーザデバイスの消費電力を低減可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示されるユーザデバイスは、第1の無線プロトコルを用いて車両とデータ通信を実施可能に構成されている第1通信部(94)と、第2の無線プロトコルを用いて車両と測距通信を実施可能に構成されている第2通信部(95)と、第1通信部及び第2通信部と通信可能に構成されている制御部(91)と、を備え、制御部は、車両から送信される、第1の無線プロトコルに従った無線信号である第1プロトコル信号の受信強度を取得することと、車両から送信される、通信接続のための第1プロトコル信号の受信強度が接続閾値以上であることに基づいて、第1通信部を用いて車両と通信接続することと、車両と通信接続していることに基づいて第2通信部に測距通信を実施させることと、第2通信部と車両との測距通信が成功した時の受信強度に基づいて、車両と次回通信接続する際に使用する接続閾値の設定値を変更することと、を実施可能に構成されている。
【0007】
上記のユーザデバイスによれば、接続閾値は、ユーザデバイスが車両と測距通信可能な距離に応じた値となる。これにより、ユーザデバイスが車両と通信接続する範囲を、ユーザデバイスと車両とが測距通信可能な範囲に近づけられる。よって、ユーザデバイスが、測距通信の範囲外に存在するにも関わらず、測距通信のための無線信号を送信する機会を低減できる。ひいては、ユーザデバイスの消費電力を抑えられる。
【0008】
本開示に含まれるプログラムは、第1の無線プロトコルを用いて車両とデータ通信を実施可能に構成されている第1通信部(94)、及び、第2の無線プロトコルを用いて車両と測距通信を実施可能に構成されている第2通信部(95)のそれぞれと接続されているコンピュータに、車両から送信される、第1の無線プロトコルに従った無線信号である第1プロトコル信号の受信強度を第1通信部から取得することと、車両から送信される通信接続のための第1プロトコル信号の受信強度が接続閾値以上であることに基づき、第1通信部を用いて車両と通信接続することと、車両と通信接続していることに基づいて第2通信部に測距通信を実施させることと、第2通信部と車両との測距通信が成功した時の受信強度に基づいて、車両と次回通信接続する際に使用する接続閾値の設定値を変更することと、を実行させる命令を含む。
【0009】
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
車両用電子キーシステムの全体像を示す図である。
車載システムの構成を示すブロック図である。
アンカーの搭載位置を示す図である。
アンカーの構成を示すブロック図である。
携帯機の構成を示すブロック図である。
携帯機と車両との測距通信の流れを示すシーケンス図である。
通信接続から測距通信を開始するまでのシステム全体の作動を表すシーケンス図である。
通信接続可能な範囲と測距通信可能な範囲のギャップを示す図である。
車両から携帯機が離れる際の携帯機の作動を示すフローチャートである。
車両に携帯機が接近した際の携帯機の作動を示すフローチャートである。
携帯機による接続閾値の決定方法の一例を示すフローチャートである。
乗車操作信号の受信タイミングに応じた携帯機の作動を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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