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公開番号2024153514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067463
出願日2023-04-17
発明の名称ステータ
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H02K 3/34 20060101AFI20241022BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ステータの大型化を抑制しつつ、巻線巻回部に対する絶縁性を確保できるステータを提供する。
【解決手段】ステータ(10)は、放射状に延びる複数のティース部(22)を有するステータコア(24)と、ステータコアに装着された樹脂製のインシュレータ(16)と、複数のティース部にインシュレータを介して巻回された巻線巻回部(18)とを備える。ステータコアと巻線巻回部との間には、インシュレータよりも誘電率が低い絶縁層(46)が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
放射状に延びる複数のティース部(22)を有するステータコア(24)と、
前記ステータコアに装着された樹脂製のインシュレータ(16)と、
前記複数のティース部に前記インシュレータを介して巻回された巻線巻回部(18)と、
を備え、
前記ステータコアと前記巻線巻回部との間には、前記インシュレータよりも誘電率が低い絶縁層(46、56)が設けられている、
ステータ(10)。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ステータコアと前記巻線巻回部との間には、前記インシュレータに形成された樹脂部(42、52)と、前記絶縁層とが設けられている、
請求項1に記載のステータ。
【請求項3】
前記複数のティース部の間には、スロット(28)が形成されており、
前記樹脂部及び前記絶縁層は、前記スロットに設けられている、
請求項2に記載のステータ。
【請求項4】
前記インシュレータは、前記樹脂部に対して前記巻線巻回部側又は前記ステータコア側に向けて突出する突出部(40、50)を有し、
前記絶縁層は、前記突出部が前記巻線巻回部又は前記ステータコアに当接することによって前記ステータコアと前記巻線巻回部との間に形成された隙間(44、54)に設けられている、
請求項3に記載のステータ。
【請求項5】
前記巻線巻回部は、前記スロットに挿入され、前記ステータコアの軸方向に延びる軸方向部分(34)を有し、
前記インシュレータは、前記樹脂部を有し、前記軸方向部分に沿って延在する側壁部(32)を有し、
前記突出部は、前記側壁部に形成され、前記樹脂部に対して前記軸方向部分側に向けて突出し、
前記隙間は、前記樹脂部と前記軸方向部分との間に形成されている、
請求項4に記載のステータ。
【請求項6】
前記突出部は、前記側壁部における前記軸方向の端部に形成されている、
請求項5に記載のステータ。
【請求項7】
前記巻線巻回部は、前記スロットに挿入され、前記ステータコアの軸方向に延びる軸方向部分を有し、
前記インシュレータは、前記樹脂部を有し、前記軸方向部分に沿って延在する側壁部を有し、
前記ティース部は、前記スロットと接する側面(22A)を有し、
前記突出部は、前記側壁部に形成され、前記樹脂部に対して前記側面側に向けて突出し、
前記隙間は、前記樹脂部と前記側面との間に形成されている、
請求項4に記載のステータ。
【請求項8】
前記突出部は、前記側壁部における前記軸方向の中央部に形成されている、
請求項7に記載のステータ。
【請求項9】
前記ティース部は、前記スロットと接する側面を有し、
前記側壁部は、前記側面に対して前記軸方向部分を支持する支持部(62)を有する、
請求項5から請求項8の何れか一項に記載のステータ。
【請求項10】
前記支持部は、テーパ状に形成されている、
請求項9に記載のステータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、ステータに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、放射状に延びる複数のティース部を有するステータコアと、ステータコアに装着された樹脂製のインシュレータと、複数のティース部にインシュレータを介して巻回された巻線巻回部とを備えるステータがある。この種のステータの中には、ティース部と巻線巻回部との間に絶縁フィルムが設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-198515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来技術では、巻線巻回部に高電圧が印加されると、絶縁フィルムに絶縁破壊が生じる虞がある。ここで、高電圧に耐えられるように、インシュレータのうちのティース部と巻線巻回部との間に設けられる樹脂部の厚みを増加させることが考えられるが、このようにすると、ステータが大型化する虞がある。
【0005】
本開示の技術は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ステータの大型化を抑制しつつ、巻線巻回部に対する絶縁性を確保できるステータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本開示の技術に係るステータ(10)は、放射状に延びる複数のティース部(22)を有するステータコア(24)と、前記ステータコアに装着された樹脂製のインシュレータ(16)と、前記複数のティース部に前記インシュレータを介して巻回された巻線巻回部(18)と、を備え、前記ステータコアと前記巻線巻回部との間には、前記インシュレータよりも誘電率が低い絶縁層(46、56)が設けられている。
【0007】
本開示の技術に係るステータによれば、ステータの大型化を抑制しつつ、巻線巻回部に対する絶縁性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係るステータの平面図である。
第1実施形態に係るステータ構成部材の斜視図である。
第1実施形態に係るステータ構成部材の平面断面図である。
第1実施形態に係るステータ構成部材の縦断面図である。
第1実施形態に係るステータ構成部材を模式的に示す縦断面図である。
第1実施形態に係るインシュレータの要部を示す斜視図である。
第1実施形態に係るステータ構成部材の要部を示す平面断面図である。
ステータコアと巻線巻回部との間の分担電圧を説明する模式図である。
パッシェン曲線の一例を示すグラフである。
第2実施形態に係るステータ構成部材を模式的に示す縦断面図である。
第3実施形態に係るステータ構成部材を模式的に示す縦断面図である。
第4実施形態に係るステータ構成部材を模式的に示す縦断面図である。
第5実施形態に係るステータ構成部材を模式的に示す縦断面図である。
第6実施形態に係るステータ構成部材を模式的に示す縦断面図である。
第7実施形態に係るステータ構成部材の要部を模式的に示す縦断面図である。
第8実施形態に係るステータ構成部材の要部を模式的に示す縦断面図である。
第9実施形態に係るステータ構成部材の要部を模式的に示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
はじめに、本開示の技術の第1実施形態について説明する。
【0010】
図1に示すように、第1実施形態に係るステータ10は、複数のステータ構成部材12を備える。複数のステータ構成部材12が環状に組み合わされることにより、ステータ10が構成される。図1には、ステータ10の半分の構成が示されている。ステータ10は、ブラシレスモータに適用される。ブラシレスモータは、どのような用途に使用されてもよい。ブラシレスモータとしては、例えば、ファンモータ、ポンプ駆動用モータ、及びコンプレッサ用モータ等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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