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公開番号2024150956
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064019
出願日2023-04-11
発明の名称摩耗量測定装置
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01B 3/14 20060101AFI20241017BHJP(測定;試験)
要約【課題】シール部材の摩耗量の測定作業に際し、永久磁石や磁力検出器などの機器の設置を不要とし、シール部材の摩耗量の測定作業を精度高く簡易かつ容易に行うことができる、摩耗量測定装置を提供する。
【解決手段】摩耗量測定装置20は、シール部材13a及び取付金具14aに押し当てられることで形状が変形し、側板3と取付金具14aとの間の距離L1,L1’に応じてシール部材13aに接触する部分21Cの長さL21C,L21C‘が変化する測定部材21と、測定部材21を保持する保持部材24と、一端が保持部材24に取り付けられ、他端に垂直測定補助バー26が設けられる棒状部材25とを備える。垂直測定補助バー26は、垂直測定補助バー26の一端面26aが保持部材24の一端面24aと面一になるように、棒状部材25の長手方向に対して交差して設けられる。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
ガスの貯留量に応じてガスホルダーの側板に沿って上下方向に移動するピストンの外周部と前記側板との間の気密保持をするためのシール装置であって、該シール装置が、前記側板に押し付けられて前記ピストンの外周部と前記側板との間をシールするシール部材と、該シール部材を前記ピストンの外周部に取り付ける取付金具とを備えている、前記シール装置における前記シール部材の摩耗量を測定するために用いられる摩耗量測定装置であって、
前記シール部材及び前記取付金具に押し当てられることで形状が変形し、前記側板と前記取付金具との間の距離に応じて前記シール部材に接触する部分の長さが変化する測定部材と、
該測定部材を保持する保持部材と、
一端が前記保持部材に取り付けられ、他端に垂直測定補助バーが設けられる棒状部材とを備え、
前記垂直測定補助バーは、該垂直測定補助バーの一端面が前記保持部材の一端面と面一になるように、前記棒状部材の長手方向に対して交差して設けられることを特徴とする摩耗量測定装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記棒状部材には、前記測定部材の形状を、前記シール部材及び前記取付金具に押し当てられて形状が変化した変化状態から初期状態に復帰させる形状復帰部材が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の摩耗量測定装置。
【請求項3】
前記棒状部材は、伸縮可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の摩耗量測定装置。
【請求項4】
前記棒状部材には、作業者の手首に巻き付け可能な落下防止ワイヤが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の摩耗量測定装置。
【請求項5】
前記保持部材には、前記測定部材の前記シール部材に接触する部分の長さを測定する目盛りが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の摩耗量測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスの貯留量に応じてガスホルダーの内壁に沿って上下動するピストンの外周に配設され、当該ピストンとガスホルダーの内壁との間の気密保持をするためのシール部材の摩耗量を測定するために用いられる摩耗量測定装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
製鉄所では、例えば、高炉で発生したガスを回収して貯留し、製鉄所内の他の工場にガスを供給するためのガスホルダーが設置されている。ここで、乾式ガスホルダーは、内部にガスの貯留量に応じてガスホルダーの側板(内壁)に沿って上下動するピストンを備えている。ガスはピストンの下部に貯留され、ピストンの上部は作業者が進入可能となっている。ピストンの外周には、ピストンとガスホルダーの側壁との間の気密保持をするためのシール装置が配設されている。
【0003】
このシール装置には、シール油の静圧でガスをシールするシール油方式があり、本発明では、シール油方式のシール装置を対象としている。シール油方式のシール装置は、シール油の静圧をガス圧以上に保つことでガスをシールするとともに、ガスホルダーの側壁に対して摺動するシール部材をカウンタウェイトによる押し付け機構によって当該側壁に押し付けて、その面圧でシール油とガスとの間(ピストンの外周部とガスホルダーの側板との間)をシールする。
【0004】
シール装置のシール部材は、ピストンの外周部に取り付けられてガスホルダーの側板に対して摺動するため経年変化により摩耗する。シール部材は、乾式ガスホルダーの心臓部であり、その摩耗量を正確に測定、評価することが防災上非常に重要となっている。このため、シール部材の摩耗量を定期又は不定期に検査する。
ここで、シール装置のシール部材はシール油に浸っており、ピストンの上部から作業者が目視にてその摩耗量を確認することが困難である。このため、シール部材の摩耗量を正確に測定するために、ガスホルダーの運転を停止してガスを一時的に別のホルダーに移し、シール油を除去した後、シール材を取り外してシール部材の摩耗量の測定を行っていた。
【0005】
ガスホルダーの運転を停止してのシール部材の摩耗量の測定は、ガスを別のホルダーに移す際に一部のガスが放散してしまい、また、その作業時間に膨大な時間が必要となる。このため、ガスホルダーの運転を停止することなく乾式ガスホルダーのシール部材の摩耗量を正確に測定するものとして、従来、例えば、特許文献1に示す乾式ガスホルダーのシール材摩耗量検出装置が提案されている。
【0006】
特許文献1に示す乾式ガスホルダーのシール材摩耗量検出装置は、シール装置のシール材(シールゴム)の摩耗にともなって側板に近づくようにシール装置に取り付けられた永久磁石と、その永久磁石の磁力をガスホルダーの外部から測定することによってシール材の摩耗量を検出するための磁力検出器とを備えているものである。
これにより、乾式ガスホルダーの心臓部であるシール材の摩耗量を検出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-102008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、この従来の特許文献1に示す乾式ガスホルダーのシール材摩耗量検出装置にあっては、以下の課題があった。
即ち、特許文献1に示す乾式ガスホルダーのシール材摩耗量検出装置の場合、永久磁石をシール装置に取り付けるとともに、ガスホルダーの側板の外面に磁力検出器を設置する必要がある。ここで、永久磁石の磁力を安定して検出するためには、磁力検出器の保守、点検を行う必要があり、シール材の摩耗量の測定作業に加えて磁力検出器の保守、点検作業が必要となり、シール材の摩耗量の測定作業が複雑かつ面倒なものとなっていた。
【0009】
従って、本発明はこの従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、シール部材の摩耗量の測定作業に際し、永久磁石や磁力検出器などの機器の設置を不要とし、シール部材の摩耗量の測定作業を精度高く簡易かつ容易に行うことができる、摩耗量測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る摩耗量測定装置は、ガスの貯留量に応じてガスホルダーの側板に沿って上下方向に移動するピストンの外周部と前記側板との間の気密保持をするためのシール装置であって、該シール装置が、前記側板に押し付けられて前記ピストンの外周部と前記側板との間をシールするシール部材と、該シール部材を前記ピストンの外周部に取り付ける取付金具とを備えている、前記シール装置における前記シール部材の摩耗量を測定するために用いられる摩耗量測定装置であって、前記シール部材及び前記取付金具に押し当てられることで形状が変形し、前記側板と前記取付金具との間の距離に応じて前記シール部材に接触する部分の長さが変化する測定部材と、該測定部材を保持する保持部材と、
一端が前記保持部材に取り付けられ、他端に垂直測定補助バーが設けられる棒状部材とを備え、前記垂直測定補助バーは、該垂直測定補助バーの一端面が前記保持部材の一端面と面一になるように、前記棒状部材の長手方向に対して交差して設けられることを要旨とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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