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公開番号2024147990
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060817
出願日2023-04-04
発明の名称溶接波形制御装置及び溶接波形制御方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B23K 9/095 20060101AFI20241009BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】短時間で容易に、所望の溶接結果を得るための溶接波形を生成することができる溶接波形制御装置及び溶接波形制御方法を提供する。
【解決手段】溶接波形制御装置100は、溶接時の溶接波形を取得する溶接波形取得部110と、取得した溶接波形に基づく特徴量を抽出する特徴量抽出部120と、所望の溶接の調整情報を取得する調整情報取得部130と、溶接波形に基づく特徴量及び溶接の調整情報を入力データとして、溶接波形を生成するための波形制御パラメータを出力データとする機械学習モデルを用いて、抽出した特徴量及び所望の溶接の調整情報に基づいて溶接波形を生成する溶接波形生成部140と、生成した溶接波形を表示する表示部150と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
溶接時の溶接波形を取得する溶接波形取得部と、
前記取得した溶接波形に基づく特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
所望の溶接の調整情報を取得する調整情報取得部と、
溶接波形に基づく特徴量及び溶接の調整情報を入力データとして、溶接波形を生成するための波形制御パラメータを出力データとする機械学習モデルを用いて、前記抽出した特徴量及び前記所望の溶接の調整情報に基づいて溶接波形を生成する溶接波形生成部と、
前記生成した溶接波形を表示する表示部と、を備える、
溶接波形制御装置。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記溶接波形生成部によって生成された溶接波形を調整するかを判定する判定部を、さらに備え、
前記溶接波形を調整すると判定した場合、
前記特徴量抽出部は、前記溶接波形生成部によって生成された溶接波形に基づく特徴量を抽出し、
前記溶接波形生成部は、前記機械学習モデルを用いて、前記溶接波形生成部によって生成された溶接波形に基づく特徴量及び前記所望の溶接の調整情報に基づいて溶接波形を生成する、
請求項1に記載の溶接波形制御装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記特徴量抽出部によって特徴量が抽出された溶接波形と、前記溶接波形生成部によって生成された溶接波形とを表示する、
請求項1又は2に記載の溶接波形制御装置。
【請求項4】
溶接時の溶接波形を取得する溶接波形取得部と、
所望の溶接の調整情報を取得する調整情報取得部と、
溶接波形及び溶接の調整情報を入力データとして、溶接波形を生成するための波形制御パラメータを出力データとする機械学習モデルを用いて、前記取得した溶接波形及び前記所望の溶接の調整情報に基づいて溶接波形を生成する溶接波形生成部と、
前記生成した溶接波形を表示する表示部と、を備え、
前記機械学習モデルは、前記取得した溶接波形に基づく特徴量を抽出可能である特徴量抽出層を有する、
溶接波形制御装置。
【請求項5】
溶接時の溶接波形を制御する溶接波形制御装置によって実行される溶接波形制御方法であって、
溶接時の溶接波形を取得する溶接波形取得ステップと、
前記取得した溶接波形に基づく特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
所望の溶接の調整情報を取得する調整情報取得ステップと、
溶接波形に基づく特徴量及び溶接の調整情報を入力データとして、溶接波形を生成するための波形制御パラメータを出力データとする機械学習モデルを用いて、前記抽出した特徴量及び前記所望の溶接の調整情報に基づいて溶接波形を生成する溶接波形生成ステップと、
前記生成した溶接波形を表示する表示ステップと、を含む、
溶接波形制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接波形制御装置及び溶接波形制御方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、産業界において、多くのロボットが普及している。当該ロボットは、例えば、電子部品及び機械部品の組み立て、溶接及び搬送等に用いられ、工場の生産ラインの効率化及び自動化が図られている。
【0003】
溶接ロボットでは、生産ラインの効率化のために溶接時間やタクトタイムの短縮化が求められる一方で、アーク溶接におけるビードの仕上がりを考慮した溶接品質を確保しなければならない。
【0004】
一般的には、溶接速度、溶接時間、溶接電流及び溶接電圧などの溶接条件を調整することによって、所望の溶接結果(ビードの仕上がり等)を得られるようにする。
【0005】
さらに、所望の溶接結果について、ユーザの詳細な要望を叶えるために、溶接時の溶接電流波形及び/又は溶接電圧波形などの溶接波形を調整する手法も知られている。このような溶接波形の調整は、作業者のスキルへの依存が大きく、たとえ、熟練者であったとしても所望の溶接結果を得るには膨大な時間を費やしてしまう場合があり、容易ではない。
【0006】
例えば、特許文献1では、パルスアーク溶接とパルス波形の調整を繰り返しながら、スパッタ量が低減されるようなパルス波形の波形情報を表す設計変数を機械学習による予測モデルを用いて探索している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特願2020-157347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、機械学習による予測モデルを用いてスパッタ量が低減されるようなパルス波形の波形情報を表す設計変数を探索しているものの、実際に溶接と溶接波形の調整を繰り返す必要があるため、多大な時間を費やしてしまう場合がある。また、実際に溶接を繰り返すことで、その分、ワークが必要となり、生産コストが増加してしまうという問題もある。
【0009】
そこで、本発明は、短時間で容易に、所望の溶接結果を得るための溶接波形を生成することができる溶接波形制御装置及び溶接波形制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る溶接波形制御装置は、溶接時の溶接波形を取得する溶接波形取得部と、取得した溶接波形に基づく特徴量を抽出する特徴量抽出部と、所望の溶接の調整情報を取得する調整情報取得部と、溶接波形に基づく特徴量及び溶接の調整情報を入力データとして、溶接波形を生成するための波形制御パラメータを出力データとする機械学習モデルを用いて、抽出した特徴量及び所望の溶接の調整情報に基づいて溶接波形を生成する溶接波形生成部と、生成した溶接波形を表示する表示部と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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