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公開番号
2024144383
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2024054786
出願日
2024-03-28
発明の名称
ライナープレート連結構造体及び立坑用土留め壁
出願人
日鉄建材株式会社
代理人
個人
主分類
E21D
5/08 20060101AFI20241003BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】コーナー部分の発生曲げモーメントを低減するとともに、長辺に発生する発生曲げモーメントも低減することができ、全体としてサイズダウンによるコストダウンを達成できるライナープレート連結構造体及び立坑用土留め壁を提供する。
【解決手段】ライナープレート同士が機械的に連結されて、少なくとも長辺Xと短辺Yとが交差する平面視L字状に組み合わされた部分を備えるライナープレート連結構造体1において、長辺Xと短辺Yとが交差するコーナー部分Zに、内面及び外面とも曲面となった円弧状のライナープレート2を設け、長辺Xに、コーナー部分Zの円弧状のライナープレート2の曲率より小さな曲率の円弧状のライナープレート3を組み合せて形成し、コーナー部分Z及び長辺Xの中央付近の発生最大曲げモーメントを低減する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ライナープレート同士が機械的に連結されて、少なくとも長辺と短辺とが交差する平面視L字状に組み合わされた部分を備えるライナープレート連結構造体であって、
前記長辺と前記短辺とが交差するコーナー部分に、内面及び外面とも曲面となった円弧状のライナープレートが設けられ、前記長辺は、前記コーナー部分の円弧状のライナープレートの曲率より小さな曲率の円弧状のライナープレートが組み合わされて形成されており、前記コーナー部分及び前記長辺の中央付近の発生最大曲げモーメントが低減されていること
を特徴とするライナープレート連結構造体。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記短辺も前記コーナー部分に設けられた前記円弧状のライナープレートの曲率より小さな曲率の円弧状のライナープレートが組み合わされて形成されており、前記短辺の中央付近の発生最大曲げモーメントが低減されていること
を特徴とする請求項1に記載のライナープレート連結構造体。
【請求項3】
前記長辺の円弧状のライナープレートの弧高比(弦長/弧高)は、18~23であること
を特徴とする請求項1に記載のライナープレート連結構造体。
【請求項4】
前記コーナー部分の円弧状のライナープレートの曲率半径は、300mm~1500mmであること
を特徴とする請求項1又は2に記載のライナープレート連結構造体。
【請求項5】
ライナープレートを補強する形鋼からなる補強リングをさらに備え、
前記補強リングは、前記円弧状のライナープレートの曲率に応じた円弧状の形鋼を有すること
を特徴とする請求項1又は2に記載のライナープレート連結構造体。
【請求項6】
前記長辺と前記短辺は、略同じ長さであること
を特徴とする請求項1又は2に記載のライナープレート連結構造体。
【請求項7】
立坑用の土留め壁であって、
請求項1又は2に記載のライナープレート連結構造体を土留め壁としたこと
を特徴とする立坑用土留め壁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、波付き鋼板であるライナープレートを連結して土留めの構造体としたライナープレート連結構造体及び立坑用土留め壁に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
立坑・深礎工・地すべり対策工・トンネル覆工などの様々の用途で掘削している又は掘削した場所に周囲から土砂が流入してくることを防ぐ目的で、波付けした鋼板の四隅に組立用のフランジを設けたライナープレートを連結して矩形、円形、半円形、蒲鉾形、又は小判形の土留めの構造体としたライナープレート連結構造体が知られている。
【0003】
このようなライナープレート連結構造体は、立坑の土留め壁として用いられることが多く、一般的に平面視矩形や円形のものが殆どである。しかし、立坑の中に構築する基礎等の構造物の形状によっては、平面視矩形や円形の土留め壁では、施工上も必要のないデッドスペースが大きくなるという問題があった。また、そのような構造上不要な場合でも、掘削量を余分に取らなければならず、掘削土量が不必要に多くなるという問題もあった。
【0004】
その上、ライナープレート連結構造体は、平面視矩形状とした場合、コーナー部分のライナープレート同士の連結作業が土留め壁の外側からしか施工ができないため、直線部のライナープレートの連結作業より先行して行分ければならず、施工順序の制約があるという問題があった。
【0005】
また、平面視矩形状のライナープレート連結構造体は、設置前にコーナーアングルで取り付けを行うか、溶接を行い、くの字の状態にしておかなければ組立てが出来ず、作業手間がかかるという問題もあった。
【0006】
その上、平面視矩形状のライナープレート連結構造体は、コーナー部分に応力が集中し、発生曲げモーメントが大きくなるため、コーナー部分に発生する応力でライナープレート連結構造体全体のライナープレートの板厚及び補強リングのピッチや鋼材のサイズが決定してしまい不経済であるという問題もあった。
【0007】
例えば、特許文献1には、立坑の土留め壁を掘削する立坑の目的に応じて平面視多角形状とし、その多角形隅角部に連結組立が容易なライナープレートとした多角形立坑用土留壁が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲、明細書の第2頁右上欄第10行目~第3頁右上欄第19行目、図面の第3図~第8図等参照)。
【0008】
しかし、特許文献1に記載の多角形立坑用土留壁は、ライナープレート連結構造体部分は、多角形であっても、補強リングは矩形のままであり、発生応力を下げることができず補強リングのピッチを広げたり鋼材のサイズを下げたりして土留め壁全体のコストを下げることはできなかった。また、補強リングが矩形のままでは、掘削土量を削減することもできず、その点でもコストを下げることはできなかった。
【0009】
その上、特許文献1に記載の多角形立坑用土留壁は、ライナープレートのフランジ部分に三角形状の切り込みを入れてライナープレートの内面を多角形状に折り曲げるものであり、応力集中の面で問題があった。このため、特許文献1に記載の多角形立坑用土留壁は、補強板23を取り付けて補強しなければならず、サイズダウンによりライナープレート連結構造体のコストを下げることはできなかった。
【0010】
また、特許文献2には、立坑を構築するため、地山を掘り下げて孔を形成しつつ、前記孔の周壁に沿ってライナープレートを配置するとともに、該ライナープレートの内側には上下方向に延在する縦梁を設置し、さらにその内側には、前記孔の周方向に沿って延在する横梁を設置していく立坑の構築方法が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の第2頁右上欄第10行目~第3頁右上欄第19行目、図面の第3図~第8図等参照)。
(【0011】以降は省略されています)
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