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公開番号
2024139775
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2024050730
出願日
2024-03-27
発明の名称
有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法
出願人
株式会社鴻池組
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
1/28 20230101AFI20241002BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】吸着剤として粉末活性炭を利用する物理化学的手法を用いて、環境水等に含まれるPFAS類等の難分解性の有機フッ素化合物を吸着処理する方法を提供すること。
【解決手段】処理対象水と粉末活性炭を、一次反応槽に供給し、処理対象水に含まれる有機フッ素化合物を粉末活性炭に吸着させ、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を含む処理水を一次濾過装置で濾過し、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を、一次濾過装置を洗浄する際に発生する一次濃縮水として回収する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
処理対象水に含まれる有機フッ素化合物を粉末活性炭に吸着させて回収する有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法であって、前記処理対象水と粉末活性炭を、一次反応槽に供給し、処理対象水に含まれる有機フッ素化合物を粉末活性炭に吸着させ、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を含む処理水を一次濾過装置で濾過し、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を、一次濾過装置を洗浄する際に発生する一次濃縮水として回収することを特徴とする有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記一次濾過装置で濾過した一次処理水と粉末活性炭を、二次反応槽に供給し、一次処理水に含まれる有機フッ素化合物を粉末活性炭に吸着させ、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を含む一次処理水を二次濾過装置で濾過し、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を、二次濾過装置を洗浄する際に発生する二次濃縮水として回収し、該二次濃縮水を一次反応槽に供給することを特徴とする請求項1に記載の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法。
【請求項3】
前記二次反応槽に未吸着の粉末活性炭を供給し、一次反応槽に供給される粉末活性炭が、二次濾過装置を洗浄する際に発生する二次濃縮水に含まれる粉末活性炭のみからなることを特徴とする請求項2に記載の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法。
【請求項4】
前記一次反応槽及び/又は二次反応槽に、処理対象水及び/又は一次処理水を酸性に維持するための酸を供給することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法。
【請求項5】
前記処理対象水に含まれる炭素数が6以下の有機フッ素化合物の濃度が所定値以上の場合に、酸を供給することを特徴とする請求項4に記載の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法。
【請求項6】
前記処理対象水が、強酸性であり、該処理対象水のpH値を未調整の状態で一次反応槽に供給することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法。
【請求項7】
前記処理対象水のpH値が、1以下であることを特徴とする請求項6に記載の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法。
【請求項8】
前記処理対象水に、多価カチオン元素を含有する処理剤を添加するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法。
【請求項9】
前記処理対象水に、高分子凝集剤を添加するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、難分解性の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、有機フッ素化合物であるペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(本明細書において、「PFAS類」という場合がある。)による環境水等の汚染に注目が集まっている。特に、ペルフルオロオクタンスルホン酸(本明細書において、「PFOS」という場合がある。)及びペルフルオロオクタン酸(本明細書において、「PFOA」という場合がある。)は、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)の付属書B及び付属書Aへの掲載を踏まえ、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」において第一種特定化学物質に指定されており、原則として、製造、輸入、使用が禁止されている。また、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(本明細書において、「PFHxS」という場合がある。)についても、2022年6月にPOPs条約の付属書Aへの追加掲載が決定され、2024年2月に第一種特定化学物質に指定された。
【0003】
しかしながら、これらPFAS類は、撥水性及び撥油性という特性を持ち、また、化学的及び熱安定性等に優れているため、撥水剤、コーティング剤、泡消火剤等に長年広く使用されてきたこともあり、環境省の調査でも、PFOS/PFOA及びPFHxSが河川水や地下水等から幅広く検出されている。そして、2020年には、水道水質基準の水質管理目標設定項目及び水質環境基準の要監視項目にPFOS/PFOAがそれぞれ追加され、目標値及び指針値(暫定)として50ng/L(PFOS及びPFOAの合算値)が設定された。また、PFHxSについても、2021年3月に水質環境基準の要調査項目、2021年4月に水道水質基準の要検討項目にそれぞれ追加された。
【0004】
PFOS/PFOA及びPFHxSは化学的に極めて安定性が高く、水溶性かつ不揮発性の物質であるため、環境中に放出された場合には水系に移行しやすく、難分解性のため長期的に環境に残留すると考えられている。
そして、PFOS/PFOA及びPFHxSが河川水や地下水等から幅広く検出されている状況から、河川水、湖沼水、地下水等の環境水(本明細書において、「環境水」という場合がある。)中に含まれるPFAS類を低コストで分解処理する手法の開発が要請されているが、有効な手法はないのが実情であった。
【0005】
具体的には、有機化合物の分解処理に促進酸化法が広く用いられているが、促進酸化法は、PFOS/PFOAのOHラジカルとの反応性が極めて低いことから、PFOS/PFOAの分解処理には適用できないとされており、実際に、PFOSを2~6ng/L、PFOAを40~58ng/L含有する地下水を用いて、促進酸化法(O
3
+H
2
O
2
、O
3
+UV)を試みたが、PFOS/PFOAの有意な分解処理効果を確認できなかった。
【0006】
一方、促進酸化法以外の有機化合物の分解処理の手法として、吸着剤として活性炭を利用する物理化学的手法が提案されている(例えば、特許文献1~2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-146326号公報
特開2010-22961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、吸着剤として粉末活性炭を利用する物理化学的手法を用いて、環境水等に含まれるPFAS類等の難分解性の有機フッ素化合物を吸着処理する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法は、処理対象水に含まれる有機フッ素化合物を粉末活性炭に吸着させて回収する有機フッ素化合物の粉末活性炭を用いた吸着処理方法であって、前記処理対象水と粉末活性炭を、一次反応槽に供給し、処理対象水に含まれる有機フッ素化合物を粉末活性炭に吸着させ、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を含む処理水を一次濾過装置で濾過し、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を、一次濾過装置を洗浄する際に発生する一次濃縮水として回収することを特徴とする。
【0010】
この場合において、前記一次濾過装置で濾過した一次処理水と粉末活性炭を、二次反応槽に供給し、一次処理水に含まれる有機フッ素化合物を粉末活性炭に吸着させ、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を含む一次処理水を二次濾過装置で濾過し、有機フッ素化合物を吸着した粉末活性炭を、二次濾過装置を洗浄する際に発生する二次濃縮水として回収し、該二次濃縮水を一次反応槽に供給すること(2段処理フローとすること)ができる。
ここで、処理対象水に含まれる有機フッ素化合物の濃度に応じて、2段処理フローに続けて、同様の処理フローを追加すること(3段又はそれ以上の多段処理フローとすること)ができる。
この場合、前記二次反応槽に未吸着の粉末活性炭を供給し、一次反応槽に供給される粉末活性炭が、二次濾過装置を洗浄する際に発生する二次濃縮水に含まれる粉末活性炭のみからなるようにすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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