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公開番号
2024137522
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023049069
出願日
2023-03-24
発明の名称
平角線コイルの整列装置
出願人
日本発條株式会社
,
株式会社 ミタチ
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
H02K
15/085 20060101AFI20240927BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ステータの製造時において平角線コイルの姿勢を安定させることができる平角線コイルの整列装置を得る。
【解決手段】平角線コイルの整列装置10の備える整列治具20における貫通部34の径方向外側の部分に、複数の溝部36が形成されている。これらの溝部36は、それぞれ所定の貫通部34に対してこの貫通部34から周方向他方側に所定の間隔をあけた位置に配置されると共に、径方向外側が開放されている。そして、溝部36は、平角線コイル16の他方の脚部16Aを収容可能とされると共に、この脚部16Aの径方向内側への移動を制限可能とされている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
外周が円形の板状とされると共に駆動されることで周方向一方側に回動可能な整列治具を備え、
前記整列治具の径方向外側の部分には、当該整列治具が当該整列治具の厚さ方向に貫通されることで設けられ、一対の脚部と、当該脚部の一方側同士を繋ぐクランク部と、を備えた平角線コイルの一方の前記脚部が挿通された状態において当該脚部を内周面内で回動可能な状態で支持可能な貫通部が前記周方向に複数形成され、
前記整列治具における前記貫通部の前記径方向外側の部分には、前記貫通部のそれぞれに対して当該貫通部から前記周方向他方側に所定の間隔をあけた位置に前記径方向外側が開放されて他方の前記脚部を収容可能とされると共に当該脚部の当該径方向内側への移動を制限可能な溝部が形成されている、
平角線コイルの整列装置。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記貫通部は、前記厚さ方向から見て円状又は円弧状とされている、
請求項1に記載の平角線コイルの整列装置。
【請求項3】
前記貫通部と前記溝部とは、前記径方向から見て一部が重なるように配置されると共に前記径方向に連通されている、
請求項2に記載の平角線コイルの整列装置。
【請求項4】
前記溝部は、当該溝部の前記径方向内側の部分を構成する第1側面部と、当該第1側面部の前記周方向一方側の周縁部から当該径方向外側に延びる第2側面部と、当該第1側面部の当該周方向他方側の周縁部から当該径方向外側に延びる第3側面部と、を含んで構成され、
前記厚さ方向から見て前記周方向において前記貫通部の中心から前記第2側面部までの距離が当該中心から前記第3側面部までの距離よりも長い距離に設定されている、
請求項3に記載の平角線コイルの整列装置。
【請求項5】
前記溝部の前記周方向一方側には、前記第2側面部の当該径方向外側の周縁部から当該径方向外側かつ当該周方向一方側に延びる第4側面部が設けられている、
請求項4に記載の平角線コイルの整列装置。
【請求項6】
前記溝部は、当該溝部の前記径方向内側の部分を構成する第1側面部と、当該第1側面部の前記周方向一方側の周縁部から当該径方向外側かつ当該周方向一方側に延びると共に当該周方向他方側に凸となる曲面状とされた第2側面部と、を含んで構成されている、
請求項3に記載の平角線コイルの整列装置。
【請求項7】
前記貫通部及び前記溝部の前記厚さ方向一方側の部分には、当該厚さ方向から見て前記貫通部の中心と重なると共に当該貫通部及び当該溝部の当該厚さ方向一方側の縁部に対して当該厚さ方向他方側に位置する位置に頂点を有する円錐面に重なるように設けられた傾斜面部が設けられている、
請求項5又は請求項6に記載の平角線コイルの整列装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、平角線コイルの整列装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、コイルセグメントの円環整列装置に関する発明が開示されている。この円環整列装置では、整列円環パレットの外周部にその周方向に沿って複数の収納溝が設けられている。そして、収納溝にステータの一部を構成するセグメントコイル(平角線コイル)の一方の脚部を挿入して、整列円環パレットを回動させることで、複数のセグメントコイルを整列させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-173357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、セグメントコイルの脚部に対して収納溝が大きいと、セグメントコイルの姿勢に影響を及ぼすことが考えられる。
【0005】
この点、上記先行技術では、複数のセグメントコイルを整列させる過程において、1つの収納溝に対して、先に挿入されたセグメントコイルの一方の脚部と、後に挿入されたセグメントコイルの他方の脚部とが収まった状態となっている。すなわち、収納溝は、2本の脚部が収まる大きさとされており、上記先行技術は、収容溝内でのセグメントコイルの姿勢を安定させるという点において改善の余地がある。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、ステータの製造時において平角線コイルの姿勢を安定させることができる平角線コイルの整列装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明に係る平角線コイルの整列装置は、外周が円形の板状とされると共に駆動されることで周方向一方側に回動可能な整列治具を備え、前記整列治具の径方向外側の部分には、当該整列治具が当該整列治具の厚さ方向に貫通されることで設けられ、一対の脚部と、当該脚部の一方側同士を繋ぐクランク部と、を備えた平角線コイルの一方の前記脚部が挿通された状態において当該脚部を内周面内で回動可能な状態で支持可能な貫通部が前記周方向に複数形成され、前記整列治具における前記貫通部の前記径方向外側の部分には、前記貫通部のそれぞれに対して当該貫通部から前記周方向他方側に所定の間隔をあけた位置に前記径方向外側が開放されて他方の前記脚部を収容可能とされると共に当該脚部の当該径方向内側への移動を制限可能な溝部が形成されている。
【0008】
請求項1に記載の本発明によれば、外周が円形の板状とされると共に駆動されることでその周方向一方側に回動可能な整列治具を備えている。そして、整列治具の径方向外側の部分には、当該整列治具が当該整列治具の厚さ方向に貫通されることで貫通部が形成されており、当該貫通部は、整列治具の周方向に複数配置されている。
【0009】
このため、本発明では、貫通部に対して、一対の脚部と、当該脚部の一方側同士を繋ぐクランク部とを備えた平角線コイルの一方の脚部を挿通させると共に、整列治具をその周方向一方側に回動させるという一連の動作を繰り返すことで、複数の平角線コイルを整列治具の厚さ方向から見て円環状に整列させることができる。
【0010】
ところで、複数の平角線コイルを整列させる過程において、1つの貫通部に対して、先に挿入された平角線コイルの一方の脚部と、後に挿入された平角線コイルの他方の脚部とが収まるような構成、すなわち、1つの貫通部に対して2本の脚部が収まるような構成を採用すると、先に貫通部に挿入された脚部を有する平角線コイルの姿勢を安定させることが困難になることが考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
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