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公開番号2024134850
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045258
出願日2023-03-22
発明の名称リサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法およびリサイクルポリエチレンテレフタレート
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08G 63/80 20060101AFI20240927BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】色相が改善されたリサイクルポリエチレンテレフタレートを提供する方法およびリサイクルポリエチレンテレフタレートを提供すること。
【解決手段】回収ポリエチレンテレフタレートのフレークを用い、下記(a)、(b)、(c)の要件を満たすポリエチレンテレフタレートのペレットを調製した後、固相重合を行う、L値が78以上であるリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法。(a)アンチモンの含有率が、50~400ppm、(b)チタンとナトリウムの含有率の合計が10ppm以下、(c)チタンの含有率が0.1ppm以上
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
回収ポリエチレンテレフタレートのフレークを用い、
下記(a)、(b)、(c)の要件を満たすポリエチレンテレフタレートのペレットを調製した後、固相重合を行う、
L値が78以上であるリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法。
(a)アンチモンの含有率が、50~400ppm、
(b)チタンとナトリウムの含有率の合計が10ppm以下、
(c)チタンの含有率が0.1ppm以上
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記(b)の要件においてチタンとナトリウムの含有率の合計が7ppm以下である請求項1に記載のリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法。
【請求項3】
前記ペレット中のナトリウムの含有率が0.3ppm以上である請求項1に記載のリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法。
【請求項4】
前記(c)の要件においてチタンとナトリウムの含有率の合計が0.4ppm以上である請求項1に記載のリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法。
【請求項5】
下記(a)、(b)、(c)の要件を満たし、L値が78以上であるリサイクルポリエチレンテレフタレート。
(a)アンチモンの含有率が、50~400ppm、
(b)チタンとナトリウムの含有率の合計が10ppm以下、
(c)チタンの含有率が0.1ppm以上

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回収ポリエチレンテレフタレートを用いた、特定の範囲のL値を有するリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法に関する。また本発明は、特定の元素を特定の量含有し、特定の範囲のL値を有するリサイクルポリエチレンテレフタレートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記載することがある。)は、透明性、機械強度及び化学的特性等に優れている為、衣料用や産業用の繊維、PETボトルや各種機能性フィルム、中空成形法を利用したボトルなどの容器等に広く使用されている。また、近年では環境問題への関心が高まって来ており、飲料メーカーはメカニカルリサイクルを代表とする回収ポリエチレンテレフタレートを原料するPETボトルや衣料などの比率を高めようとしている。例えば、PETボトルの回収、再利用は、インフラや社会システムが進み、高い率で回収され、再利用が進んでいる。例えばボトル製造に利用されるボトル トゥ ボトルや、フィルム製造に利用されるボトル トゥ フィルム等の方法が代表例である。
【0003】
特許文献1には、アルミニウム化合物やリン化合物を含むポリエステル樹脂がリサイクル性に優れることが開示されている。
【0004】
特許文献2には、好ましくはアンチモンを含み、パルスNMR法で決定される緩和時間が、特定の時間以上である再生ポリエステル原料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2022/234749号公報
特開2023-006803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1や特許文献2に開示されたポリエチレンテレフタレートは、リサイクル後のL値やb値が開示されていなかったり、b値が高い等、当該リサイクルポリエチレンテレフタレートは、例えば色相の面で改良の余地があると考えられる。
【0007】
よって本発明の課題は、色相が改善されたリサイクルポリエチレンテレフタレートを提供する方法およびリサイクルポリエチレンテレフタレートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成する為鋭意検討を重ねた結果、回収ポリエチレンテレフタレートを原料フレークとし、例えば溶融押出成形してチタンやナトリウムなどの含有率が特定の範囲であるペレットを得た後、そのペレットを固相重合することにより、前記の原料フレークとのa値、b値の変化が少ないリサイクルポリエチレンテレフタレートが得られることを見出し、本発明を完成した。本発明は以下の要件によって特定される。
【0009】
[1]
回収ポリエチレンテレフタレートのフレークを用い、
下記(a)、(b)、(c)の要件を満たすポリエチレンテレフタレートのペレットを調製した後、固相重合を行う、
L値が78以上であるリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法。
(a)アンチモンの含有率が、50~400ppm、
(b)チタンとナトリウムの含有率の合計が10ppm以下、
(c)チタンの含有率が0.1ppm以上
[2]
前記(b)の要件においてチタンとナトリウムの含有率の合計が7ppm以下である[1]に記載のリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法。
[3]
前記ペレット中のナトリウムの含有率が0.3ppm以上である[1]または[2]に記載のリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法。
[4]
前記(c)の要件においてチタンとナトリウムの含有率の合計が0.4ppm以上である[1]~[3]のいずれかに記載のリサイクルポリエチレンテレフタレートの製造方法。
[5]
下記(a)、(b)、(c)の要件を満たし、L値が78以上であるリサイクルポリエチレンテレフタレート。
(a)アンチモンの含有率が、50~400ppm、
(b)チタンとナトリウムの含有率の合計が10ppm以下、
(c)チタンの含有率が0.1ppm以上
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、回収ポリエチレンテレフタレートを原料フレークとして用いて得られる、リサイクルポリエチレンテレフタレートは、前記の原料フレークとのa値、b値の差異が小さい、即ち、色相に優れたリサイクルポリエチレンテレフタレートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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