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公開番号2024135340
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045969
出願日2023-03-22
発明の名称巻線の製造方法
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01B 13/00 20060101AFI20240927BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】樹脂を再利用して、電気特性及び耐熱性に優れる樹脂被膜を備える巻線を製造することができる巻線の製造方法を提供する。
【解決手段】本開示の巻線の製造方法は、導体と、前記導体を直接的に被覆する熱可塑性ポリイミド被膜と、を備える巻線を製造する方法である。本開示の巻線の製造方法は、前記熱可塑性ポリイミドを含む物体から分離された熱可塑性ポリイミド材料を準備することと、前記熱可塑性ポリイミド材料を含む熱可塑性ポリイミド組成物を直接的に前記導体上に押出被覆して、前記熱可塑性ポリイミド被膜を作製することと、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
導体と、前記導体を直接的に被覆する熱可塑性ポリイミドの被膜と、を備える巻線を製造する方法であって、
前記熱可塑性ポリイミドを含む物体から分離された熱可塑性ポリイミド材料を準備することと、
前記熱可塑性ポリイミド材料を含む熱可塑性ポリイミド組成物を直接的に前記導体上に押出被覆して、前記被膜を作製することと、
を含む、巻線の製造方法。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記熱可塑性ポリイミドが、下記式(1)で表される構造単位を含む、請求項1に記載の巻線の製造方法。
JPEG
2024135340000015.jpg
41
145
前記式(1)において、Xは直接結合、-SO

-、-CO-、-C(CH



-、-C(CF



-、または-S-であり、R1、R2、R3、およびR4は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基またはハロゲン原子であり、またYは、下記式(2)に表される4つの基からなる群より選ばれる基である。
JPEG
2024135340000016.jpg
19
145
【請求項3】
前記熱可塑性ポリイミドが、下記式(3)で表される構造単位を含む、請求項1に記載の巻線の製造方法。
JPEG
2024135340000017.jpg
43
144
【請求項4】
前記熱可塑性ポリイミド材料を粉砕して、熱可塑性ポリイミド粉砕材を作製することを更に含み、
前記熱可塑性ポリイミド組成物が、前記熱可塑性ポリイミド粉砕材を含む、請求項1又は請求項2に記載の巻線の製造方法。
【請求項5】
前記物体が、前記熱可塑性ポリイミドからなる被膜を備える巻線を含む、請求項1又は請求項2に記載の巻線の製造方法。
【請求項6】
前記熱可塑性ポリイミド材料を準備することにおいて、前記被膜を備える巻線から前記被膜を剥離して、前記熱可塑性ポリイミド材料を準備する、請求項5に記載の巻線の製造方法。
【請求項7】
前記被膜を刃で剥いで、前記被膜を備える巻線から前記被膜を剥離する、請求項6に記載の巻線の製造方法。
【請求項8】
前記熱可塑性ポリイミドからなる被膜を備える巻線は、電動機から分離された巻線を含む、請求項5に記載の巻線の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、巻線の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電気機器等(例えば、電動機、変圧器等)には、巻線が広く用いられている。「巻線」とは、磁界を与えるコイル巻線用の線を示す。「線」とは、絶縁被覆又は絶縁塗装した導体を示す。
【0003】
特許文献1は、絶縁電線(以下、「巻線」ともいう)を開示している。特許文献1に開示の巻線は、導体を被覆する、2層以上の多層絶縁層を有する。多層絶縁層の最内絶縁層は、特定の結晶性の熱可塑性樹脂で形成された絶縁層である。最内絶縁層以外の外側絶縁層は、特定の結晶性の熱可塑性樹脂で形成された絶縁層を含む。具体的に、最内絶縁層の材質として、ポリエーテルエーテルケトン(以下、「PEEK」ともいう)、変性PEEK又は熱可塑性ポリイミドが開示され、外側絶縁層の材質として、66ナイロン、ポリフェニレンサルファイド、PEEK、又は変性PEEKが開示されている。
【0004】
特許文献2は、絶縁電線(以下、「巻線」ともいう)を開示している。特許文献2に開示の巻線は、導体の外周に特定の熱硬化性樹脂層と、前記熱硬化性樹脂層の外周に特定の熱可塑性樹脂層と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2014/084063号
国際公開第2018/016498号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、環境負荷の低減を目的として、リサイクルが注目されている。例えば、電気自動車の分野では、電動機に含まれる巻線の導体の再利用が行われており、導体以外にも樹脂のリサイクルのニーズも高まってきている。しかしながら、特許文献1及び特許文献2には、巻線に用いられた樹脂成分のリサイクルについて何ら開示されていない。一般に、熱硬化性樹脂層は、熱分解しにくいおそれがある。そのため、特許文献2に開示の巻線の樹脂成分をリサイクルすることは、難しいおそれがある。
【0007】
一方、近年、電気自動車の分野では、動力性能及び燃費の向上の観点から、電動機の高出力化及び小型化を目的とした様々な提案がされている。電動機の高出力化の方策として、電動機を高電圧で駆動させることが行われている。しかしながら、電動機に含まれる巻線の電気的絶縁性樹脂被膜(以下、「樹脂被膜」ともいう)に高電圧が印加されると、樹脂被膜の表面で部分放電が発生するおそれがある。部分放電の発生は、樹脂被膜を早期に浸食させるおそれがある。その結果、樹脂被膜が発生するおそれがある。つまり、電動機の寿命は、短くなるおそれがある。加えて、電動機が小型化されると、巻線は放熱されにくいおそれがある。つまり、巻線に含まれる樹脂被膜は、高温環境(例えば、200℃)に曝されるおそれがある。
【0008】
そのため、樹脂を再利用して、優れた電気特性(すなわち、部分放電開始電圧が1000V以上)と、優れた耐熱性(すなわち、ガラス転移温度が200℃以上)とを有する樹脂被膜を備える巻線を製造することができる巻線の製造方法が求められている。
【0009】
本開示は、上記事情に鑑み、樹脂を再利用して、電気特性及び耐熱性に優れる絶縁皮膜を備える巻線を製造することができる巻線の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する手段には、以下の態様が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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