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公開番号2024134030
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044112
出願日2023-03-20
発明の名称シートフレーム、移動体用シートおよび移動体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類B60N 2/427 20060101AFI20240926BHJP(車両一般)
要約【課題】サイドフレームを樹脂製にしたときにも、サイドフレームに対して前後方向に付加される荷重に対する耐性をリンフォースメントにより高めることができるシートフレームを提供すること。
【解決手段】シートバックフレームが有する樹脂製のサイドフレームにリンフォースメントが取り付けられた移動体用のシートフレームであって、前記リンフォースメントは、 平板状の本体部と、前記サイドフレームの上方に向けて前記本体部から延出し、かつ上方に向けて幅狭となる形状を有する延出部と、を有し、複数枚の前記リンフォースメントが、前記上方に延出した前記延出部が部分的に重なり合うように、前記サイドフレームの同じ位置に配置された、シートフレーム。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シートバックフレームが有する樹脂製のサイドフレームにリンフォースメントが取り付けられた移動体用のシートフレームであって、
前記リンフォースメントは、
平板状の本体部と、
前記サイドフレームの上方に向けて前記本体部から延出し、かつ上方に向けて幅狭となる形状を有する延出部と、を有し、
複数枚の前記リンフォースメントが、前記上方に延出した前記延出部が部分的に重なり合うように、前記サイドフレームの同じ位置に配置された、
シートフレーム。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記複数枚のリンフォースメントは、前記延出部の下方端部は重なり合い、前記延出部の上方端部は重なり合わないように配置された、
請求項1に記載のシートフレーム。
【請求項3】
前記複数枚のリンフォースメントのうち、前記サイドフレームに接して配置される前記リンフォースメントは、前記サイドフレームを前後方向から挟み込む形状の一対のフランジ部を前記本体部に有する、
請求項1に記載のシートフレーム。
【請求項4】
前記複数枚のリンフォースメントは、いずれも前記フランジ部を有し、かつ前記フランジ部が互いに反対側を向くように配置された、2枚のリンフォースメントである、
請求項3に記載のシートフレーム。
【請求項5】
前記複数枚のリンフォースメントは、
前記延出部が、
前記サイドフレームの前後一方の端部に沿って配置された高さ辺と、
前記サイドフレームの他方の端部から前記高さ辺の上端に向かう斜辺と、
前記本体部との接続部分である底辺と、を有する直角三角形形状であり、
前記延出部の前記高さ辺がフランジ部を有するような、リンフォースメントを有する、
請求項1に記載のシートフレーム。
【請求項6】
前記複数枚のリンフォースメントは、いずれも前記延出部が前記直角三角形形状および前記フランジ部を有する2枚のリンフォースメントであり、
前記2枚のリンフォースメントは、
一方の前記リンフォースメントの前記高さ辺が前記サイドフレームの前後一方の端部に沿って配置され、
他方の前記リンフォースメントの前記高さ辺が前記サイドフレームの前後他方の端部に沿って配置された、
請求項5に記載のシートフレーム。
【請求項7】
前記サイドフレームは樹脂製である、
請求項1に記載のシートフレーム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のシートフレームを有する、移動体用シート。
【請求項9】
請求項8に記載の移動体用シートを有する、移動体。
【請求項10】
自動車である、請求項9に記載の移動体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートフレーム、移動体用シートおよび移動体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車などの移動体用のシートは、シートフレームが有する背面部のシートバックフレームおよび座面部のクッションフレームに、それぞれシートバックおよびシートクッションを取り付けた構造を有する。なお、シートバックフレームは、左右両側に設けられたサイドフレームが、上端部でアッパーフレームにより連結された構造を有する。
【0003】
シートにかかる荷重によるシートフレームの変形を抑制するために、サイドフレームにリンフォースメントを配置する構成が公知である(たとえば特許文献1および特許文献2)。特許文献1および2には、サイドフレームの側面に配置される平板状の本体部と、サイドフレームの全面に沿って配置されるように折り曲げられたフランジ部と、を有するサイドフレーム用のリンフォースメントが記載されている。
【0004】
サイドフレームは従来、鋼などの金属から作製されていた。一方で、近年、移動体の軽量化を目的とした樹脂製のサイドフレームも検討されている(たとえば特許文献3および特許文献4)。樹脂は金属よりも強度が低いため、樹脂製のサイドフレームを採用する際には、耐衝撃性の向上が要求される。特許文献3および特許文献4では、サイドフレームを他の部材に接合するブラケットを破壊させやすくして、衝突時のエネルギーを当該ブラケットに吸収させようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-186957号公報
特開2017-114423号公報
特開2018-118584号公報
特開2020-175712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した通り、樹脂製のサイドフレームには、強度の向上が求められる。これに対し、特許文献3および特許文献4に記載のようにブラケットの破壊により衝突時のエネルギーを吸収させる構成は、サイドフレームの変形は抑制できるが、一方でブラケットの破壊によりシートそのものが変形してしまうため、乗員にとって安全な構成であるとはいえない。
【0007】
これに対し、リンフォースメントの配置によりサイドフレームの変形を抑制すれば、ブラケットを破壊しやすくする必要はない。しかし、サイドフレームに対して前後方向に付加される荷重に対する耐性を高めようとして、特許文献1および特許文献2に記載のようにリンフォースメントにフランジ部を設けると、フランジ部からサイドフレームへと前後方向への荷重が付与され、かえってサイドフレームに応力が集中してしまいサイドフレームが変形しやすくなってしまう。
【0008】
本発明はこれらの問題に鑑みなされたものであり、サイドフレームを樹脂製にしたときにも、サイドフレームに対して前後方向に付加される荷重に対する耐性をリンフォースメントにより高めることができるシートフレーム、当該シートフレームを有する移動体用シート、および当該移動体用シートを有する移動体を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明の一態様は、下記[1]~[7]のシートフレーム体に関する。
[1]シートバックフレームが有する樹脂製のサイドフレームにリンフォースメントが取り付けられた移動体用のシートフレームであって、
前記リンフォースメントは、
平板状の本体部と、
前記サイドフレームの上方に向けて前記本体部から延出し、かつ上方に向けて幅狭となる形状を有する延出部と、を有し、
複数枚の前記リンフォースメントが、前記上方に延出した前記延出部が部分的に重なり合うように、前記サイドフレームの同じ位置に配置された、
シートフレーム。
[2]前記複数枚のリンフォースメントは、前記延出部の下方端部は重なり合い、前記延出部の上方端部は重なり合わないように配置された、
[1]に記載のシートフレーム。
[3]前記複数枚のリンフォースメントのうち、前記サイドフレームに接して配置される前記リンフォースメントは、前記サイドフレームを前後方向から挟み込む形状の一対のフランジ部を前記本体部に有する、
[1]または[2]に記載のシートフレーム。
[4]前記複数枚のリンフォースメントは、いずれも前記フランジ部を有し、かつ前記フランジ部が互いに反対側を向くように配置された、2枚のリンフォースメントである、
[3]に記載のシートフレーム。
[5]前記複数枚のリンフォースメントは、
前記延出部が、
前記サイドフレームの前後一方の端部に沿って配置された高さ辺と、
前記サイドフレームの他方の端部から前記高さ辺の上端に向かう斜辺と、
前記本体部との接続部分である底辺と、を有する直角三角形形状であり、
前記延出部の前記高さ辺がフランジ部を有するような、リンフォースメントを有する、
[1]~[4]のいずれかに記載のシートフレーム。
[6]前記複数枚のリンフォースメントは、いずれも前記延出部が前記直角三角形形状および前記フランジ部を有する2枚のリンフォースメントであり、
前記2枚のリンフォースメントは、
一方の前記リンフォースメントの前記高さ辺が前記サイドフレームの前後一方の端部に沿って配置され、
他方の前記リンフォースメントの前記高さ辺が前記サイドフレームの前後他方の端部に沿って配置された、
[5]に記載のシートフレーム。
[7]前記サイドフレームは樹脂製である、
[1]~[6]のいずれかに記載のシートフレーム。
【0010】
上記課題を解決するための本発明の他の態様は、下記[8]~[10]の移動体用シートおよび移動体に関する。
[8][1]~[7]のいずれかに記載のシートフレームを有する、移動体用シート。
[9][8]に記載の移動体用シートを有する、移動体。
[10]自動車である、[9]に記載の移動体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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