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公開番号2024131966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042569
出願日2023-03-17
発明の名称防食組成物、金属材料の腐食抑制方法及び鉄筋コンクリート構造物の補修方法
出願人福徳技研株式会社,日産化学株式会社
代理人個人
主分類C23F 11/00 20060101AFI20240920BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】作業負担が小さく、補修後の経年再劣化を抑制することの可能な、防食組成物、金属材料の腐食抑制方法及び鉄筋コンクリート構造物の補修方法を提供する。
【解決手段】亜硝酸塩、熱可塑性樹脂、及び水を含む防食組成物である。熱可塑性樹脂がSBR樹脂であることが好ましい。熱可塑性樹脂の含有量が5~50質量%であることが好ましい。亜硝酸塩が亜硝酸リチウムであることが好ましい。亜硝酸塩の含有量が1~30質量%であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
亜硝酸塩、熱可塑性樹脂、及び水を含む、防食組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記熱可塑性樹脂がSBR樹脂である、請求項1に記載の防食組成物。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂の含有量が5~50質量%である、請求項1に記載の防食組成物。
【請求項4】
前記亜硝酸塩が亜硝酸リチウムである、請求項1に記載の防食組成物。
【請求項5】
前記亜硝酸塩の含有量が1~30質量%である、請求項1に記載の防食組成物。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のうちいずれか1つに記載の防食組成物を、金属材料の錆に塗布することを特徴とする、金属材料の腐食抑制方法。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のうちいずれか1つに記載の防食組成物を、鉄筋コンクリート構造物の露出した鉄筋表面に塗布することを特徴とする、鉄筋コンクリート構造物の補修方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防食組成物、これを用いた金属材料の腐食抑制方法及び鉄筋コンクリート構造物の補修方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートによって形成された壁、橋脚、防波堤等の鉄筋コンクリート構造物においては、かぶりコンクリートの劣化により、内部の鉄筋が露出する場合がある。例えば、全国に多数存在する長さ2~5m程度の小規模橋梁においては、橋板底面のかぶりコンクリートの劣化により鉄筋が露出するケースが散見される。
【0003】
鉄筋が露出した橋梁は状態が酷ければ架け替えが必要となるが、露出した鉄筋に十分な太さ(芯)が残っていれば、錆進行を遅らせる補修を行うことにより応急対応して経過観察することができる。
【0004】
劣化して表面に錆が生じた鉄筋コンクリート構造物の補修は、錆びた部分をケレン作業により素地調整してから、エポキシ樹脂等を用いた硬化型塗料を塗布するのが一般的である。例えば特許文献1には、構造物等の補修において、適切な強度と柔軟性、作業性とを兼ね備える2液型硬化性樹脂組成物に関する発明が記載されている。
【0005】
一方、コンクリート中に含まれる塩分や、空気中の炭酸ガスの影響によるコンクリートpHの低下(中性化、炭酸化)により、コンクリート中の鉄筋に腐食が発生し、その結果、鉄筋コンクリート構造物にひび割れ等が生じる原因となっている。また、コンクリート中に含まれるナトリウムやカリウム等のアルカリ金属成分が骨材と反応してアルカリ骨材反応(ASR)が生じ、その結果、鉄筋コンクリート構造物が内部で異常膨張してひび割れ等が生じる原因となっている。
【0006】
このような鉄筋腐食やアルカリ骨材反応を抑制する方法としては、亜硝酸リチウム水溶液等を鉄筋コンクリート構造物に浸透させる方法が提案されており、例えば特許文献2には、作業負担が小さく、鉄筋コンクリート構造物への含浸速度の速い、コンクリート補修液及びコンクリートの補修方法に関する発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-183090号公報
特開2021-161018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、エポキシ樹脂等を用いた硬化型塗料を用いて補修する場合には、硬化型塗料の塗布前にケレン作業により素地調整して、塗膜を被塗面にしっかり密着させる必要があるため、作業負担が大きい。
【0009】
また、硬化型塗料はコンクリート内外の水分や空気の流れを遮断するとともに、塗料そのものも経年劣化(初期性能からの低下)するものであり、補修後に塗料被着体が経年再劣化するという問題がある。
【0010】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、作業負担が小さく、補修後の経年再劣化を抑制することの可能な、防食組成物、金属材料の腐食抑制方法及び鉄筋コンクリート構造物の補修方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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