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公開番号2024127536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036750
出願日2023-03-09
発明の名称コンプレッサ制御装置、および、防振装置
出願人株式会社デンソー,株式会社プロスパイラ
代理人個人,個人,個人
主分類F04B 49/20 20060101AFI20240912BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】暖機が早い防振制御装置、および、防振装置を提供する。
【解決手段】ヒートポンプ装置1は、加振源としてのコンプレッサ30を備える。コンプレッサ30を含むモジュール20は、防振部材50(ゴム製のブッシュ51、52)を介して、車両フレーム40に弾性的に支持されている。コンプレッサ30の回転に起因して、モジュール20は、振動する。コンプレッサ30の回転数が共振回転数であるとき、モジュール20は、共振周波数で振動する。共振周波数において、防振部材50は自らの弾性により共振し、大きく変形する。防振部材50の大きい変形は、防振部材50の内部発熱による暖機を促進する。制御装置は、所定の運転条件が成立すると、コンプレッサ30を共振回転数で運転する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
弾性をもつ防振部材(50)によって弾性的に支持されており、共振周波数において前記防振部材の変位を共振させる電動コンプレッサ(30)の回転数を制御するコンプレッサ制御装置において、
前記電動コンプレッサの回転に起因する振動が、前記共振周波数となるように、前記電動コンプレッサの回転数を共振回転数に調節する共振運転モードを有するコンプレッサ制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記共振運転モードは、前記防振部材の使用温度範囲のうち、低温範囲において実行される請求項1に記載のコンプレッサ制御装置。
【請求項3】
前記共振運転モードは、前記防振部材の温度(Tb)に応じて前記電動コンプレッサの前記共振回転数を設定するように実行される請求項1または請求項2に記載のコンプレッサ制御装置。
【請求項4】
前記共振運転モードにおける前記電動コンプレッサの回転数は、前記温度を入力変数とし、前記共振回転数を出力変数とするマップによって設定される請求項3に記載のコンプレッサ制御装置。
【請求項5】
前記防振部材は、前記電動コンプレッサ、または、前記電動コンプレッサを含むモジュールを車両に支持している請求項1または請求項2に記載のコンプレッサ制御装置。
【請求項6】
前記防振部材は、損失正接(tanδ)が0.1以下の低ロス材料である請求項1または請求項2に記載のコンプレッサ制御装置。
【請求項7】
さらに、前記防振部材の使用温度範囲のうち、低温範囲において、ヒートポンプ装置の熱出力を大きくするために前記電動コンプレッサの回転数を前記共振回転数より高める高能力運転モードを有する請求項1または請求項2に記載のコンプレッサ制御装置。
【請求項8】
前記熱出力によって温度調節される室内温度(Tr)が第1温度(Th1)以下であり、かつ、前記防振部材の温度(Tb)が第2温度(Th2)と前記第2温度より高い第3温度(Th3)との間にある場合に、前記共振運転モードを実行し、
前記熱出力によって温度調節される室内温度(Tr)が前記第1温度(Th1)以下であり、かつ、前記防振部材の温度(Tb)が前記第2温度(Th2)以下である場合に、前記高能力運転モードを実行し、
前記熱出力によって温度調節される室内温度(Tr)が前記第1温度(Th1)以下であり、かつ、前記防振部材の温度(Tb)が前記第3温度(Th3)以上である場合に、前記高能力運転モードを実行する請求項7に記載のコンプレッサ制御装置。
【請求項9】
弾性をもつ防振部材(50)によって電動コンプレッサ(30)、または、前記電動コンプレッサを含む機器(20)を弾性的に支持する防振装置において、
前記電動コンプレッサの回転数の調節可能範囲の一部において、前記電動コンプレッサの回転に起因する振動の周波数が、前記防振部材の変位が共振する共振周波数とほぼ一致している防振装置。
【請求項10】
前記電動コンプレッサの回転に起因する振動の周波数の範囲と、
前記防振部材の使用温度範囲のうち、低温範囲における前記共振周波数の範囲とが重複している請求項9に記載の防振装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、コンプレッサ制御装置、および、防振装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、加振源であるコンプレッサの防振装置を開示する。特許文献1では、コンプレッサを支える支持台を、損失係数の温度特性の異なるゴム材料からなるゴム部材を組み合わせた構成としている。
【0003】
特許文献2は、冷凍サイクル、とりわけヒートポンプサイクルを構成する複数の要素のいくつかを、モジュールとしてひとまとまりに組み立てる構造を提案している。
【0004】
先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-170584号公報
特開2022-190675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
先行技術文献の構成では、ゴム温度の広い範囲にわたって、または、外気温度の広い範囲にわたって、装置の起動直後から良好な防振性能を得ることが困難な場合がある。例えば、装置は、防振装置が所定の温度において良好な防振性能を発揮するように計画される場合がある。この場合、防振装置の温度が計画温度より高い場合、または、低い場合には、期待される防振性能が得られない場合がある。例えば、外気温度が低い冬季の起動時において、十分な防振性能が発揮されない場合がある。
【0007】
さらに、特許文献2に見られるような装置を支持する防振装置は、この種の装置に想定されていた重量より格段に重い荷重において、所期の防振性能を発揮することが求められる。とりわけ、冬季など低温時に大きい熱出力を期待されるヒートポンプサイクルでは、コンプレッサの回転に起因する振動が問題となる。振動は、それ自身が、または、振動に起因する騒音が、利用者を不快にさせる場合がある。
【0008】
上述の観点において、または言及されていない他の観点において、コンプレッサ制御装置、および、防振装置にはさらなる改良が求められている。
【0009】
開示されるひとつの目的は、暖機が早いコンプレッサ制御装置、および、防振装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
ここに開示されたコンプレッサ制御装置は、弾性をもつ防振部材(50)によって弾性的に支持されており、共振周波数において防振部材の変位を共振させる電動コンプレッサ(30)の回転数を制御するコンプレッサ制御装置において、電動コンプレッサの回転に起因する振動が、共振周波数となるように、電動コンプレッサの回転数を共振回転数に調節する共振運転モードを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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