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公開番号2024125452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023029576
出願日2023-02-28
発明の名称水洗大便器
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 11/02 20060101AFI20240911BHJP(上水;下水)
要約【課題】水洗大便器において浮遊系汚物の排出と汚物受け面の洗浄の両方を確保する。
【解決手段】水洗大便器1は、汚物を受ける汚物受け面16と、汚物受け面の上部に形成されたリム部18と、汚物受け面の下部に形成されその内部に溜水面20が形成されるツボ部22と、を備えるボウル部6と、リム部に形成された第1吐水口24と、リム部に形成されると共に、第1吐水口及び溜水面よりも後方に設けられた第2吐水口26と、ボウル部の底部に接続された排水管路10と、を有する。ボウル部は、汚物受け面とリム部との間に形成され、第2吐水口からリム部に沿うように延びる棚部32を更に備え、この棚部は、第2吐水口において幅方向外側にある第1部分26aから延びるように形成される一方で、第2吐水口において幅方向内側にある、第1部分以外の第2部分26bには形成されていない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
洗浄水源から供給される洗浄水により汚物を排出する水洗大便器であって、
汚物を受ける汚物受け面と、この汚物受け面の上部に形成されたリム部と、上記汚物受け面の下部に形成され、その内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えるボウル部と、
上記リム部に形成され、洗浄水を吐水する第1吐水口と、
上記リム部に形成されると共に、上記第1吐水口及び上記溜水面よりも後方に設けられ、洗浄水を吐水する第2吐水口と、
上記ボウル部の底部に接続された排水管路と、を有し、
上記ボウル部は、上記汚物受け面と上記リム部との間に形成され、上記第2吐水口から上記リム部に沿うように延びる棚部を更に備え、
上記棚部は、上記第2吐水口において幅方向外側にある第1部分から延びるように形成される一方で、上記第2吐水口において幅方向内側にある、上記第1部分以外の第2部分には形成されていない、
ことを特徴とする水洗大便器。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
上記ボウル部の上記汚物受け面には、上記第2吐水口の上記第2部分から上記溜水面に向かって延びる凹部が形成されている、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項3】
上記凹部は、上記第2吐水口の上記第2部分から上記溜水面に向かって広がる扇状に形成されている、請求項2に記載の水洗大便器。
【請求項4】
上記棚部は、上記第2吐水口の上記第1部分から上記リム部に沿って上記第1吐水口に向かって延びている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の水洗大便器。
【請求項5】
上記棚部は、上記第1吐水口付近まで延びている、請求項4に記載の水洗大便器。
【請求項6】
上記第2吐水口の上記第1部分は、当該第2吐水口の幅方向中央よりも外側部分であり、上記第2吐水口の上記第2部分は、当該第2吐水口の幅方向中央よりも内側部分である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の水洗大便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗大便器に係わり、特に、洗浄水源から供給される洗浄水により汚物を排出する水洗大便器に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、水洗大便器において、汚物受け面、汚物受け面の上部に形成されたリム部、及び、汚物受け面の下部に形成され溜水面を含むツボ部を備えるボウル部と、リム部に形成され、洗浄水を吐水する2つ以上の吐水口と、ボウル部の底部に接続された排水管路と、を有するものが知られている。
【0003】
この種の水洗大便器が、例えば特許文献1、2に記載されている。特許文献1には、第1吐水口と、この第1吐水口よりも後方に設けられた第2吐水口とを有する水洗大便器において、第2吐水口からの洗浄水を溜水面へ直接流入させる技術が記載されている。また、特許文献2にも、特許文献1と同様の第1及び第2吐水口を有し、分配給水管で分配した洗浄水をこれら吐水口に供給する水洗大便器において、第2吐水口からの洗浄水を溜水面へ直接流入させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-113497号公報
特開2018-204195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、水洗大便器において、ボウル部への汚物の付着を抑制するために、乾燥面である汚物受け面の面積を小さくするように、溜水面を大きく形成することが考えられる。ここで、上述した特許文献1、2に記載されたような水洗大便器では、第2吐水口からの洗浄水を溜水面へ直接流入させているため、溜水面の特定の領域に強い洗浄水が流入することとなる。そのため、このような水洗大便器では、溜水面を大きく形成すると、溜水面の特定の領域のみに強い洗浄水が流入することで溜水面の表面が乱れてしまい、それにより、溜水面の表面に浮遊している浮遊系汚物を十分に排出できない可能性があることが判明した。
【0006】
本発明者らは、鋭意研究した結果、このような溜水面を大きく形成することにより生じる問題点を解決するためには、つまり溜水面に浮遊する浮遊系汚物を確実に排出するためには、溜水面の表面の乱れを抑制すべく、吐水口から吐水される洗浄水により溜水面の各領域にかかる押圧力を一定にするのが良いと考えた。ここで、上述したような第1及び第2吐水口を有する水洗大便器においては、一般的に、後方に設けられた第2吐水口から吐水される洗浄水の溜水面への流入タイミングが、前方に設けられた第1吐水口から吐水される洗浄水の溜水面への流入タイミングよりも遅れる傾向にある。
したがって、第1及び第2吐水口を有する水洗大便器において溜水面の各領域にかかる押圧力を一定にするための1つの方法として、例えば第2吐水口から吐水される洗浄水量を増加させて洗浄水を溜水面へ早期に流入させる方法が考えられる。しかしながら、このように第2吐水口からの洗浄水を溜水面へ早期に流入させるようにすると、汚物受け面を旋回するように流れる洗浄水が減り、汚物受け面の洗浄が確保できない可能性があることが判明した。
【0007】
本発明者らは、第1及び第2吐水口を有する水洗大便器において、上述したような問題点を見いだし、この問題点を解決するために、鋭意研究し、本発明をなし得たのである。
【0008】
本発明は、このような新たな問題点を解決するためになされたものであり、第1及び第2吐水口を有する水洗大便器において、浮遊系汚物の排出と汚物受け面の洗浄の両方を確保することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、洗浄水源から供給される洗浄水により汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受ける汚物受け面と、この汚物受け面の上部に形成されたリム部と、汚物受け面の下部に形成され、その内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えるボウル部と、リム部に形成され、洗浄水を吐水する第1吐水口と、リム部に形成されると共に、第1吐水口及び溜水面よりも後方に設けられ、洗浄水を吐水する第2吐水口と、ボウル部の底部に接続された排水管路と、を有し、ボウル部は、汚物受け面とリム部との間に形成され、第2吐水口からリム部に沿うように延びる棚部を更に備え、棚部は、第2吐水口において幅方向外側にある第1部分から延びるように形成される一方で、第2吐水口において幅方向内側にある、第1部分以外の第2部分には形成されていない、ことを特徴とする。
【0010】
このように構成された本発明では、ボウル部の棚部は、第2吐水口において幅方向外側にある(換言すると第2吐水口において後ろ側(溜水面と反対側)にある)、第1部分から延びるように形成される一方で、第2吐水口において幅方向内側にある(換言すると第2吐水口において前側(溜水面側)にある)、第1部分以外の第2部分には形成されていない。そのため、第2吐水口から吐水される洗浄水は、第2吐水口の第1部分を介して流出する洗浄水と、第2吐水口の第2部分を介して流出する洗浄水と、に分かれることとなる。
こうして第2吐水口の第2部分を介して流出した洗浄水は、溜水面に直接流入することとなる。これにより、第2吐水口から吐水される洗浄水の一部を、溜水面へ早期に流入させることができる。その結果、洗浄水により溜水面の各領域にかかる押圧力を一定にして、溜水面の表面の乱れを抑制することができ、浮遊系汚物の排出を確保することが可能となる。他方で、第2吐水口の第1部分を介して流出した洗浄水は、棚部上をリム部に沿って流れた後、汚物受け面を旋回して溜水面に流入することとなる。これにより、第2吐水口から吐水される洗浄水の一部(上記の第2部分を介して流出した洗浄水を除いた残りの洗浄水)によって、汚物受け面の洗浄を確保することができる。
以上述べたことから、本発明によれば、浮遊系汚物の排出と汚物受け面の洗浄の両方を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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