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公開番号2024124921
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032912
出願日2023-03-03
発明の名称二酸化炭素排出量演算システム、該方法および該プログラム
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人個人,個人
主分類G06Q 50/04 20120101AFI20240906BHJP(計算;計数)
要約【課題】本発明は、所定の期間に完成した全製品における二酸化炭素排出量の総量と前記所定の期間の工場全体における二酸化炭素排出量の総量とを一致させ得る二酸化炭素排出量演算システム、該方法および該プログラムを提供する。
【解決手段】本発明の二酸化炭素排出量演算システムSは、複数の設備を備える工場であって、複数の工程を経て製造される製品を複数の種類で製造できる前記工場におけるCO2排出量を求めるシステムであって、所定の期間に前記工場で生じたCO2排出量の総量を、工場排出総量として求め、前記所定の期間に完成した製品の製造で前記所定の期間に生じたCO2排出量の総量を、製品排出総量として求め、これら求めた工場排出総量と製品排出総量との差を差分量として求め、前記求めた差分量を、前記製品の種類ごとに、または、前記工場の設備ごとに、所定の割合で配賦する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の設備を備える工場であって、複数の工程を経て製造される製品を複数の種類で製造できる前記工場におけるCO

排出量を求める二酸化炭素排出量演算システムであって、
所定の期間に前記工場で生じたCO

排出量の総量を、工場排出総量として求める工場排出総量演算部と、
前記所定の期間に完成した製品の製造で前記所定の期間に生じたCO

排出量の総量を、製品排出総量として求める製品排出総量演算部と、
前記工場排出総量演算部で求めた工場排出総量と前記製品排出総量演算部で求めた製品排出総量との差を差分量として求め、前記求めた差分量を、前記製品の種類ごとに、または、前記工場の設備ごとに、所定の割合で配賦する配賦演算部とを備える、
二酸化炭素排出量演算システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記配賦演算部は、前記求めた差分量を、前記製品の種類別のCO

排出量比で配賦することで、前記求めた差分量を前記製品の種類ごとに所定の割合で配賦する、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項3】
前記配賦演算部は、前記工場排出総量演算部で求めた工場排出総量と前記製品排出総量演算部で求めた製品排出総量との差を前記工場の設備ごとに設備差分量として求め、前記工場の設備それぞれについて、当該設備の設備差分量を、当該設備における製品の種類別のCO

排出量比で配賦することで、前記求めた差分量を前記工場の設備ごとに所定の割合で配賦する、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項4】
前記工場排出総量演算部は、前記工場で前記所定の期間に用いられた原料におけるCO

排出量の第1総量、および、前記製品に付帯して実施される所定の処理で前記所定の期間に生じたCO

排出量の第2総量のうちの少なくとも一方をさらに含めて前記工場排出総量を求め、
前記製品排出総量演算部は、
前記工場排出総量演算部が前記第1総量を含めて前記工場排出総量を求めた場合には、前記所定の期間に完成した製品の製造に用いられる原料におけるCO

排出量の第3総量をさらに含めて製品排出総量を求め、
前記工場排出総量演算部が前記第2総量を含めて前記工場排出総量を求めた場合には、前記所定の期間に完成した製品に付帯して実施される所定の処理で前記所定の期間に生じたCO

排出量の第4総量をさらに含めて前記製品排出総量を求め、
前記工場排出総量演算部が前記第1および第2総量を含めて前記工場排出総量を求めた場合には、前記第3および第4総量をさらに含めて製品排出総量を求める、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量演算システム。
【請求項5】
複数の設備を備える工場であって、複数の工程を経て製造される製品を複数の種類で製造できる前記工場におけるCO

排出量を求める二酸化炭素排出量演算方法であって、
所定の期間に前記工場で生じたCO

排出量の総量を、工場排出総量として求める工場排出総量演算工程と、
前記所定の期間に完成した製品の製造で前記所定の期間に生じたCO

排出量の総量を、製品排出総量として求める製品排出総量演算工程と、
前記工場排出総量演算工程で求めた工場排出総量と前記製品排出総量演算工程で求めた製品排出総量との差を差分量として求め、前記求めた差分量を、前記製品の種類ごとに、または、前記工場の設備ごとに、所定の割合で配賦する配賦演算工程とを備える、
二酸化炭素排出量演算方法。
【請求項6】
複数の設備を備える工場であって、複数の工程を経て製造される製品を複数の種類で製造できる前記工場におけるCO

排出量を求める二酸化炭素排出量演算プログラムであって、
コンピュータを、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量演算システムとして機能させるための二酸化炭素排出量演算プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素の排出量を求める二酸化炭素排出量演算システム、二酸化炭素排出量演算方法および二酸化炭素排出量演算プログラムに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球環境の保全等の観点から、二酸化炭素の排出量(CO

排出量)に関心が寄せられている。このような二酸化炭素の排出量に関する技術は、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されたカーボントレーサビリティ管理システムは、外部からの受電電力、受入冷温熱量、自家発設備運転実績、冷温熱設備運転実績を記録管理するユーティリティ管理手段と、資材及び原料使用実績を記録管理する資材管理手段と、製造期間中のファシリティ設備の使用エネルギーを管理記録するファシリティ管理手段と、製品の生産実績を管理する製造実行管理手段と、前記ユーティリティ管理手段、資材管理手段、ファシリティ管理手段、製造実行管理手段に記録管理された各実績から温室効果ガス排出量を計算する排出量算出手段と、該排出量算出手段で算出した温室効果ガス排出量を製品一単位量としての製造ロットに配賦する排出量配賦手段とを有し、ボイラや受電設備、自家発電設備,水道等の一次動力設備と分類されるものに対して、前記一次動力設備からエネルギーの供給を受けて動く動力設備を二次動力設備と分類し、前記一次動力設備と二次動力設備からのエネルギーの供給を受けて動く非動力設備を三次設備と分類するものであり、前記排出量配賦手段は、三次設備の製品ロットに対応する使用状況と、二次設備の製品ロットに対応する使用状況から製品ロットの温室効果ガス排出量を配賦するものであり、前記製造ロットに対して配賦した温室効果ガス排出量を、前記製造ロットの固有データとして管理する排出量管理手段を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5097728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記特許文献1に開示されたカーボントレーサビリティ管理システムは、製造期間における温室効果ガス排出量を製品一単位量としての製造ロットごとに求めることができる。しかしながら、複数の工程を経て製造される製品を、複数の種類で製造可能な工場の場合では、製品の種類によって工程が異なることがあり、製品によっては、複数の期間に亘って製造されることがあるため、今期に完成した全製品における二酸化炭素排出量の総量が今期の工場全体における二酸化炭素排出量の総量と一致しない場合が生じ得る。前記特許文献1に開示されたカーボントレーサビリティ管理システムは、このような場合を想定しておらず、適用することができない。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、所定の期間に完成した全製品における二酸化炭素排出量の総量と前記所定の期間の工場全体における二酸化炭素排出量の総量とを一致させ得る二酸化炭素排出量演算システム、二酸化炭素排出量演算方法および二酸化炭素排出量演算プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる二酸化炭素排出量演算システムは、複数の設備を備える工場であって、複数の工程を経て製造される製品を複数の種類で製造できる前記工場におけるCO

排出量を求めるシステムであって、所定の期間に前記工場で生じたCO

排出量の総量を、工場排出総量として求める工場排出総量演算部と、前記所定の期間に完成した製品の製造で前記所定の期間に生じたCO

排出量の総量を、製品排出総量として求める製品排出総量演算部と、前記工場排出総量演算部で求めた工場排出総量と前記製品排出総量演算部で求めた製品排出総量との差を差分量として求め、前記求めた差分量を、前記製品の種類ごとに、または、前記工場の設備ごとに、所定の割合で配賦する配賦演算部とを備える。好ましくは、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記工場排出総量演算部は、前記複数の設備それぞれについて、当該設備の使用で前記所定の期間に生じるCO

排出量を、設備別排出量として求め、前記求めた複数の設備別排出量の総和を求めることによって、前記工場排出総量を求める。好ましくは、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記製品排出総量演算部は、前記工程に対応し前記工程の実施に用いられる設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量と、前記製造負荷の総量に対する当該設備に関するCO

排出量の総量とに基づいて、当該設備における単位当たりの単位CO

排出量を、前記所定の期間に完成した製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の設備それぞれについて、求める設備単位排出量演算部と、前記所定の期間に完成した製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の設備それぞれについて、前記設備単位排出量演算部で求めた当該設備における単位当たりの単位CO

排出量と、前記所定の期間に完成した製品の製造に対する当該設備に前記所定の期間での製造でかかる製造負荷の総量とに基づいて、前記所定の期間に完成した製品の製造に対する当該設備に関する設備CO

排出量を求める設備排出量演算部と、前記所定の期間に完成した製品の製造に用いられる複数の工程それぞれに対応する複数の設備それぞれについて前記設備排出量演算部で求めた設備に関する各設備CO

排出量の総和を、前記製品排出総量として求める総量演算部とを備える。
【0007】
このような二酸化炭素排出量演算システムは、工場排出総量と製品排出総量との差の差分量を、製品の種類ごとに、または、工場の設備ごとに、所定の割合で配賦するので、配賦後における工場排出総量と製品排出総量とを一致させることができる。すなわち、上記二酸化炭素排出量演算システムは、所定の期間に完成した全製品における二酸化炭素排出量の総量と前記所定の期間の工場全体における二酸化炭素排出量の総量とを一致させることができる。
【0008】
他の一態様では、上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記配賦演算部は、前記求めた差分量を、前記製品の種類別のCO

排出量比で配賦することで、前記求めた差分量を前記製品の種類ごとに所定の割合で配賦する。
【0009】
このような二酸化炭素排出量演算システムは、前記差分量を製品の種類ごとに配賦でき、製品の種類別のCO

排出量の合計でも両者間で一致させ得る。
【0010】
他の一態様では、これら上述の二酸化炭素排出量演算システムにおいて、前記配賦演算部は、前記工場排出総量演算部で求めた工場排出総量と前記製品排出総量演算部で求めた製品排出総量との差を前記工場の設備ごとに設備差分量として求め、前記工場の設備それぞれについて、当該設備の設備差分量を、当該設備における製品の種類別のCO

排出量比で配賦することで、前記求めた差分量を前記工場の設備ごとに所定の割合で配賦する。
(【0011】以降は省略されています)

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