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公開番号2024123729
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031365
出願日2023-03-01
発明の名称磁気ヘッド及び磁気記録装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人iX
主分類G11B 5/31 20060101AFI20240905BHJP(情報記憶)
要約【課題】記録密度の向上が可能な磁気記録装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、磁気ヘッドは、第1磁極と、第2磁極と、前記第1磁極と前記第2磁極との間に設けられた磁気素子と、を含む。前記磁気素子は、第1~第5磁性層を含む。記録動作において第1磁極と第2磁極との間に印加される素子電圧は、第2正ピーク電圧よりも高い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1磁極と、
第2磁極と、
前記第1磁極と前記第2磁極との間に設けられた磁気素子と、
を備え、
前記磁気素子は、
第1磁性層と、
前記第1磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第2磁性層と、
前記第2磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第3磁性層と、
前記第3磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第4磁性層と、
前記第4磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第5磁性層と、
を含み、
前記磁気素子の一端は、前記第1磁極に電気的に接続され、
前記磁気素子の他端は、前記第2磁極に電気的に接続され、
前記第1磁極と前記第2磁極との間の電圧を変化させたときの前記磁気素子の微分電気抵抗は、第1正ピーク及び第2正ピークを含み、
前記第1正ピークに対応する前記電圧は、第1正ピーク電圧であり、
前記第2正ピークに対応する前記電圧は、第2正ピーク電圧であり、
前記第1正ピーク電圧及び前記第2正ピーク電圧は、前記第1磁極を基準にして正であり、
前記第2正ピーク電圧は、前記第1正ピーク電圧よりも高く、
記録動作において前記第1磁極と前記第2磁極との間に印加される素子電圧は、前記第2正ピーク電圧よりも高い、磁気ヘッド。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記微分電気抵抗は、第1負ピークを含み、
前記第1負ピークに対応する前記電圧は、第1負ピーク電圧であり、
前記第1負ピーク電圧は、前記第1磁極を基準にして負である、請求項1に記載の磁気ヘッド。
【請求項3】
第1磁極と、
第2磁極と、
前記第1磁極と前記第2磁極との間に設けられた磁気素子と、
を備え、
前記磁気素子は、
第1磁性層と、
前記第1磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第2磁性層と、
前記第2磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第3磁性層と、
前記第3磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第4磁性層と、
前記第4磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第5磁性層と、
前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第2非磁性層と、
前記第2磁性層と前記第3磁性層との間に設けられた第3非磁性層と、
前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた第4非磁性層と、
前記第4磁性層と前記第5磁性層との間に設けられた第5非磁性層と、
前記第5磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第6非磁性層と、
を含み、
前記第6非磁性層は、Ru、Ir、Ta、Rh、Pd、Pt及びWよりなる群から選択された少なくとも1つを含み、
前記磁気素子の一端は、前記第1磁極に電気的に接続され、
前記磁気素子の他端は、前記第2磁極に電気的に接続され、
前記第1磁極と前記第2磁極との間の電圧を変化させたときの前記磁気素子の微分電気抵抗は、第1ピークを含み、
前記第1ピークに対応する前記電圧は、第1ピーク電圧であり、
前記第1ピーク電圧は、前記第1磁極を基準にして正であり、
記録動作において前記第1磁極と前記第2磁極との間に印加される素子電圧の絶対値は、前記第1ピーク電圧よりも高い、磁気ヘッド。
【請求項4】
第1磁極と、
第2磁極と、
前記第1磁極と前記第2磁極との間に設けられた磁気素子と、
を備え、
前記磁気素子は、
第1磁性層と、
前記第1磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第2磁性層と、
前記第2磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第3磁性層と、
前記第3磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第4磁性層と、
を含み、
前記第4磁性層は、Fe、Co及びNiの少なくとも1つと、Cr、V、Mn、Ti、N及びScよりなる群から選択された少なくとも1つの第1元素と、を含み、
前記磁気素子の一端は、前記第1磁極に電気的に接続され、
前記磁気素子の他端は、前記第2磁極に電気的に接続され、
前記第1磁極と前記第2磁極との間の電圧を変化させたときの前記磁気素子の微分電気抵抗は、第1正ピーク及び第1正ボトムを含み、
前記第1正ピークに対応する前記電圧は、第1正ピーク電圧であり、
前記第1正ボトムに対応する前記電圧は、第1正ボトム電圧であり、
記録動作において前記第1磁極と前記第2磁極との間に印加される素子電圧は、前記第1正ピーク電圧よりも高く前記第1正ボトム電圧よりも高い、磁気ヘッド。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1つに記載の磁気ヘッドと、
素子回路を含む制御部と、
を備え、
前記素子回路は、前記素子電圧を供給可能である、磁気記録装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、磁気ヘッド及び磁気記録装置に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
磁気ヘッドを用いて、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体に情報が記録される。磁気記録装置において、記録密度の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-277586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、記録密度の向上が可能な磁気ヘッド及び磁気記録装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、磁気ヘッドは、第1磁極と、第2磁極と、前記第1磁極と前記第2磁極との間に設けられた磁気素子と、を含む。前記磁気素子は、第1磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第2磁性層と、前記第2磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第3磁性層と、前記第3磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第4磁性層と、前記第4磁性層と前記第2磁極との間に設けられた第5磁性層と、を含み、前記磁気素子の一端は、前記第1磁極に電気的に接続される。前記磁気素子の他端は、前記第2磁極に電気的に接続される。前記第1磁極と前記第2磁極との間の電圧を変化させたときの前記磁気素子の微分電気抵抗は、第1正ピーク及び第2正ピークを含む。前記第1正ピークに対応する前記電圧は、第1正ピーク電圧である。前記第2正ピークに対応する前記電圧は、第2正ピーク電圧である。前記第1正ピーク電圧及び前記第2正ピーク電圧は、前記第1磁極を基準にして正である。前記第2正ピーク電圧は、前記第1正ピーク電圧よりも高い。記録動作において前記第1磁極と前記第2磁極との間に印加される素子電圧は、前記第2正ピーク電圧よりも高い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的断面図である。
図2は、第1実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図3は、第1実施形態に磁気ヘッドを含む磁気記録装置を例示する模式的断面図である。
図4は、参考例の磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図5は、磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図6は、磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図7は、第2実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的断面図である。
図8は、第21実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図9は、第2実施形態に磁気ヘッドを含む磁気記録装置を例示する模式的断面図である。
図10は、第2実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図11は、参考例の磁気ヘッド例示する模式的平面図である。
図12は、磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図13は、第2実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図14は、第2実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図15は、第2実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図16は、第2実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図17は、第2実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図18は、第2実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図19は、第2実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図20は、第2実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図21は、第2実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図22は、第2実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図23は、第3実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的断面図である。
図24は、第3実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図25は、第3実施形態に磁気ヘッドを含む磁気記録装置を例示する模式的断面図である。
図26(a)及び図26(b)は、参考例の磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図27は、磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図28は、第3実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図29は、第3実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図30は、参考例の磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図31は、磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図32は、第3実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図33は、第3実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図34は、第3実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図35は、第3実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図36は、第3実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図37は、第3実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図38は、第3実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図39は、第3実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図40は、第3実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図41は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的断面図である。
図42は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図43は、第4実施形態に磁気ヘッドを含む磁気記録装置を例示する模式的断面図である。
図44は、参考例の磁気ヘッド例示する模式的平面図である。
図45は、磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図46は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図47は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図48は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図49は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図50は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図51は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図52は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図53は、第4実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図54は、第4実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図55は、第4実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図56は、第4実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図57は、第4実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図58は、第4実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図59は、第4実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図60は、第4実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図61は、第4実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図62は、第4実施形態に係る磁気ヘッドの特性を例示するグラフである。
図63は、実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式的斜視図である。
図64は、実施形態に係る磁気記録装置の一部を例示する模式的斜視図である。
図65は、実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式的斜視図である。
図66(a)及び図66(b)は、実施形態に係る磁気記録装置の一部を例示する模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的断面図である。
図2は、第1実施形態に係る磁気ヘッドを例示する模式的平面図である。
図3は、第1実施形態に磁気ヘッドを含む磁気記録装置を例示する模式的断面図である。
【0009】
図3に示すように、実施形態に係る磁気記録装置210は、実施形態に係る磁気ヘッド110及び制御部75を含む。磁気記録装置210は、磁気記録媒体80を含んでも良い。磁気記録装置210において、少なくとも記録動作が行われる。記録動作において、磁気ヘッド110を用いて磁気記録媒体80に情報が記録される。
【0010】
磁気ヘッド110は、第1磁極31、第2磁極32及び磁気素子20を含む。磁気ヘッド110は、コイル30cを含んで良い。第1磁極31、第2磁極32、磁気素子20及びコイル30cは、記録部60に含まれる。後述するように、磁気ヘッド110は、再生部を含んでも良い。磁気素子20は、第1磁極31と第2磁極32との間に設けられる。
(【0011】以降は省略されています)

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