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公開番号2024123411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023030809
出願日2023-03-01
発明の名称近赤外線透過カバー及び近赤外線センサ
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類G01S 7/481 20060101AFI20240905BHJP(測定;試験)
要約【課題】近赤外線が加飾層と被覆層との間の段差を透過する際に大きく屈折するのを抑制し、屈折に起因する近赤外線センサの検出精度の低下を抑制する。
【解決手段】近赤外線透過カバー20は、近赤外線センサを、近赤外線IRの送信方向における前方から覆うカバー本体部21を備える。カバー本体部21の骨格部分は、板状の基材本体部23を有する基材22により構成される。カバー本体部21は、基材本体部23、加飾層28、被覆層30及び反射抑制部ARを備える。加飾層28は、基材本体部23から送信方向における前方へ突出する。被覆層30は、加飾層28を覆った状態で基材本体部23に積層される。反射抑制部ARは、送信方向におけるカバー本体部21の最後部に位置し、かつ送信部から送信された近赤外線IRの反射を抑制する。加飾層28及び被覆層30は、互いの屈折率の差が0.03以下となる樹脂材料により形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
予め定められた角度範囲内で送信方向を変えながら近赤外線を乗物の外部へ送信する送信部と、前記外部の物体に当たって反射された前記近赤外線を受信する受信部とを備える近赤外線センサにおける前記送信部及び前記受信部を、前記送信方向における前方から覆い、かつ前記近赤外線の透過性を有するカバー本体部を備える近赤外線透過カバーであって、
前記カバー本体部の骨格部分は、板状の基材本体部を有する基材により構成され、
前記カバー本体部は、
前記基材本体部と、
前記基材本体部から前記送信方向における前方又は後方へ突出する加飾層と、
前記加飾層を覆った状態で前記基材本体部に積層された被覆層と、
前記送信方向における前記カバー本体部の最後部に位置し、かつ前記送信部から送信された前記近赤外線の反射を抑制する反射抑制部と、を備え、
前記加飾層は、前記基材の一部により構成、又は前記基材とは別の部材により構成され、
前記加飾層及び前記被覆層は、互いの屈折率の差が0.03以下となる樹脂材料により形成されている近赤外線透過カバー。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記カバー本体部は、前記送信部が前記近赤外線を前記角度範囲の中央部に向けて送信したときに、前記近赤外線が照射される部分を含む中間部と、前記中間部を取り囲む周辺部とを備え、
前記送信方向における前記周辺部の後面は、前記中間部の後面よりも後方に位置し、
前記周辺部の前記後面は、前記送信方向における前方へ膨らみ、かつ前記中間部から遠ざかるに従い、前記送信方向における後方に位置するように湾曲している請求項1に記載の近赤外線透過カバー。
【請求項3】
前記カバー本体部のうち、前記送信部から送信される前記近赤外線の入射角が40°未満の領域では、前記反射抑制部が第1反射抑制部により構成され、
前記カバー本体部のうち、前記入射角が40°以上の領域では、前記反射抑制部が、前記第1反射抑制部よりも多くの前記近赤外線の反射を抑制する第2反射抑制部により構成されている請求項1に記載の近赤外線透過カバー。
【請求項4】
前記カバー本体部の全ての構成部材は、隣り合う構成部材との屈折率の差が0.03以下となる樹脂材料により形成されている請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の近赤外線透過カバー。
【請求項5】
予め定められた角度範囲内で送信方向を変えながら近赤外線を乗物の外部へ送信する送信部と、前記外部の物体に当たって反射された前記近赤外線を受信する受信部と、前記送信方向における前端が開放され、かつ自身の内部に前記送信部及び前記受信部が配置されるケースと、前記送信部及び前記受信部を、前記送信方向における前方から覆う近赤外線透過カバーと、を備え、
前記近赤外線透過カバーは、前記送信方向における前記ケースの前側に配置される筒状の周壁部と、前記送信方向における前記周壁部の前端部に形成され、かつ前記近赤外線の透過性を有するカバー本体部とを備える近赤外線センサであって、
前記カバー本体部の骨格部分は、板状の基材本体部を有する基材により構成され、
前記カバー本体部は、
前記基材本体部と、
前記基材本体部から前記送信方向における前方又は後方へ突出する加飾層と、
前記加飾層を覆った状態で前記基材本体部に積層された被覆層と、
前記送信方向における前記カバー本体部の最後部に位置し、かつ前記送信部から送信された前記近赤外線の反射を抑制する反射抑制部と、を備え、
前記加飾層は、前記基材の一部により構成、又は前記基材とは別の部材により構成され、
前記加飾層及び前記被覆層は、互いの屈折率の差が0.03以下となる樹脂材料により形成されている近赤外線センサ。
【請求項6】
前記カバー本体部は、前記送信部が前記近赤外線を前記角度範囲の中央部に向けて送信したときに、前記近赤外線が照射される部分を含む中間部と、前記中間部を取り囲む周辺部とを備え、
前記送信方向における前記周辺部の後面は、前記中間部の後面よりも後方に位置し、
前記周辺部の前記後面は、前記送信方向における前方へ膨らみ、かつ前記中間部から遠ざかるに従い、前記送信方向における後方に位置するように湾曲している請求項5に記載の近赤外線センサ。
【請求項7】
前記カバー本体部のうち、前記送信部から送信される前記近赤外線の入射角が40°未満の領域では、前記反射抑制部が第1反射抑制部により構成され、
前記カバー本体部のうち、前記入射角が40°以上の領域では、前記反射抑制部が、前記第1反射抑制部よりも多くの前記近赤外線の反射を抑制する第2反射抑制部により構成されている請求項5に記載の近赤外線センサ。
【請求項8】
前記カバー本体部の全ての構成部材は、隣り合う構成部材との屈折率の差が0.03以下となる樹脂材料により形成されている請求項5~請求項7のいずれか1項に記載の近赤外線センサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、近赤外線透過カバー及び近赤外線センサに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近赤外線センサ及び近赤外線透過カバーを備え、かつ車両に設置されるセンサモジュールが、例えば、特許文献1に記載されている。
近赤外線センサは、近赤外線を送信する送信部と、受信する受信部とを備える。近赤外線透過カバーは、近赤外線の透過性を有するカバー本体部を備える。カバー本体部は、近赤外線の送信方向における前方から上記送信部及び受信部を覆う。
【0003】
上記センサモジュールでは、送信部から近赤外線が車両の外部へ向けて送信される。送信された近赤外線はカバー本体部を透過する。車両の外部の物体に当たって反射された近赤外線は、カバー本体部を透過し、受信部で受信される。上記近赤外線センサでは、送信した近赤外線と受信した近赤外線とに基づき、車外の上記物体が認識されるとともに、車両と上記物体との距離、相対速度等が検出される。
【0004】
カバー本体部の骨格部分は、板状の基材本体部を有する基材により構成される。
カバー本体部としては、例えば、図18及び図19に示すものがある。図18に示すカバー本体部81は、上記送信方向における後面83が平坦な面によって構成された基材本体部82と、上記送信方向における基材本体部82の後側に形成された加飾層84とを備える。加飾層84は、例えば、基材本体部82の後面83の全面に塗料を塗布することによって形成される。
【0005】
図19に示すカバー本体部91は、上記送信方向における前面93が平坦な面によって構成された基材本体部92と、基材本体部92から上記送信方向における前方へ突出する加飾層94と、加飾層94を覆う被覆層95とを備える。加飾層94は、例えば、基材本体部92の前面93の一部に塗料を塗布することによって形成される。被覆層95は、例えば、樹脂成形されることにより、加飾層94を覆った状態で基材本体部92に積層される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-67291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記図18に示すカバー本体部81では、基材本体部82と加飾層84とが、互いの平坦な面を介して隣り合っている。カバー本体部81のうち、近赤外線IRが透過する領域には、基材本体部82に対し傾斜した部分(段差)が生じにくい。そのため、近赤外線センサの送信部から送信された近赤外線IRは、途中で屈折しにくく、真っ直ぐカバー本体部81を透過しやすい。
【0008】
これに対し、上記図19に示すカバー本体部91では、加飾層94の周辺部94Pと、被覆層95のうち、上記周辺部94Pを覆っている部分との境界に、基材本体部92に対し傾斜した部分(段差)が生ずる。加飾層94の材料と被覆層95の材料との組み合わせによっては、近赤外線IRが上記段差を透過する際に大きく屈折する場合がある。この場合、近赤外線センサが車外の物体を検出する際に、近赤外線IRが屈折した箇所では、物体の位置を正確に検出することが困難になるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための近赤外線透過カバー及び近赤外線センサの各態様を記載する。
[態様1]予め定められた角度範囲内で送信方向を変えながら近赤外線を乗物の外部へ送信する送信部と、前記外部の物体に当たって反射された前記近赤外線を受信する受信部とを備える近赤外線センサにおける前記送信部及び前記受信部を、前記送信方向における前方から覆い、かつ前記近赤外線の透過性を有するカバー本体部を備える近赤外線透過カバーであって、前記カバー本体部の骨格部分は、板状の基材本体部を有する基材により構成され、前記カバー本体部は、前記基材本体部と、前記基材本体部から前記送信方向における前方又は後方へ突出する加飾層と、前記加飾層を覆った状態で前記基材本体部に積層された被覆層と、前記送信方向における前記カバー本体部の最後部に位置し、かつ前記送信部から送信された前記近赤外線の反射を抑制する反射抑制部と、を備え、前記加飾層は、前記基材の一部により構成、又は前記基材とは別の部材により構成され、前記加飾層及び前記被覆層は、互いの屈折率の差が0.03以下となる樹脂材料により形成されている近赤外線透過カバー。
【0010】
[態様5]予め定められた角度範囲内で送信方向を変えながら近赤外線を乗物の外部へ送信する送信部と、前記外部の物体に当たって反射された前記近赤外線を受信する受信部と、前記送信方向における前端が開放され、かつ自身の内部に前記送信部及び前記受信部が配置されるケースと、前記送信部及び前記受信部を、前記送信方向における前方から覆う近赤外線透過カバーと、を備え、前記近赤外線透過カバーは、前記送信方向における前記ケースの前側に配置される筒状の周壁部と、前記送信方向における前記周壁部の前端部に形成され、かつ前記近赤外線の透過性を有するカバー本体部とを備える近赤外線センサであって、前記カバー本体部の骨格部分は、板状の基材本体部を有する基材により構成され、前記カバー本体部は、前記基材本体部と、前記基材本体部から前記送信方向における前方又は後方へ突出する加飾層と、前記加飾層を覆った状態で前記基材本体部に積層された被覆層と、前記送信方向における前記カバー本体部の最後部に位置し、かつ前記送信部から送信された前記近赤外線の反射を抑制する反射抑制部と、を備え、前記加飾層は、前記基材の一部により構成、又は前記基材とは別の部材により構成され、前記加飾層及び前記被覆層は、互いの屈折率の差が0.03以下となる樹脂材料により形成されている近赤外線センサ。
(【0011】以降は省略されています)

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