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公開番号2024122726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023030426
出願日2023-02-28
発明の名称スクリュ圧縮機の軸封部
出願人北越工業株式会社
代理人弁理士法人小倉特許事務所
主分類F04C 29/02 20060101AFI20240902BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】軸封装置を通過した潤滑油の漏出を防止し得るスクリュ圧縮機の軸封部を提供する。
【解決手段】軸孔31の機外側の端部に仕切壁36を設け,軸封装置60と仕切壁36間の軸孔31内周面と駆動軸50の外周面間に形成される空間内の軸封装置60側に,軸封装置60からの漏油を捕集する第1油溜り部33を設けると共に,第1油溜り部33と連通して前記第1油溜り部33からの漏油を捕集する第2油溜り部34を設け,前述の仕切壁36によって前記第2油溜り部34の機外側端部を画成する。第2油溜り部34を第1油溜り部33よりも外径が大きく,かつ,大容量の空間として形成し,相対的に狭い空間である第1油溜り部33から急拡大した空間である第2油溜り部34に流入した漏油の油滴を成長させることで第2油溜り部34における油滴の捕集性を向上させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ケーシングに貫通孔として設けられた軸孔の内周面と,前記軸孔内に挿入される駆動軸の外周面間の間隔を軸封装置で封止して成るスクリュ圧縮機の軸封部において,
前記軸孔の機外側の端部内周より前記駆動軸に向かって突出し,内周縁が前記駆動軸の外周面と該駆動軸の回転許容間隔を介して近接配置される環状の仕切壁を設け,
前記軸封装置と前記仕切壁間の前記軸孔の内周面と前記駆動軸の外周面間に形成される空間内の前記軸封装置側に,前記軸封装置からの漏油を捕集する第1油溜り部を設けると共に,前記第1油溜り部と連通して前記第1油溜り部からの漏油を捕集すると共に,前記仕切壁によって機外側端部が画成された第2油溜り部を設け,
該第2油溜り部を前記第1油溜り部よりも外径が大きく,かつ,大容量の空間として形成したことを特徴とするスクリュ圧縮機の軸封部。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第1油溜り部と前記第2油溜り部間の前記軸孔の内周より前記駆動軸に向かって突出し,内周縁が前記駆動軸の外周面と該駆動軸の回転許容間隔を介して近接配置される中間仕切壁を設けたことを特徴とする請求項1記載のスクリュ圧縮機の軸封部。
【請求項3】
前記駆動軸に,該駆動軸の外径を機外側に向かって段階的に大径に変化させることにより形成した油切り段部を設け,
前記第1油溜り部内及び/又は前記第2油溜り部内に前記油切り段部を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載のスクリュ圧縮機の軸封部。
【請求項4】
前記仕切壁の前記内周縁側の側面に,前記第2油溜り部内に向かって突出する反し部を周方向に連続して設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のスクリュ圧縮機の軸封部。
【請求項5】
前記第2油溜り部と連通して,該第2油溜り部で捕集された潤滑油を排出する,第2油溜り部用排出流路を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のスクリュ圧縮機の軸封部。
【請求項6】
前記第1油溜り部と連通して,該第1油溜り部で捕集された潤滑油を排出する,第1油溜り部用排出流路を設けたことを特徴とする請求項5記載のスクリュ圧縮機の軸封部。
【請求項7】
前記第1油溜り部用排出流路と前記第2油溜り部用排出流路を連通させたことを特徴とする請求項6記載のスクリュ圧縮機の軸封部。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はスクリュ圧縮機の軸封部に関し,より詳細には,圧縮機本体のケーシングを貫通する軸孔の内周面と該軸孔内に挿入された駆動軸の外周面間の間隔を軸封装置で封止して成るスクリュ圧縮機の軸封部において,前記軸封装置からの漏油をケーシング外に漏出する前に捕集できるようにしたスクリュ圧縮機の軸封部の構造に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
図7に示すスクリュ式の圧縮機本体100は,図示せざるモータやエンジン等の駆動源で発生した回転駆動力をケーシング103内に収容されたスクリュロータ111,112に伝達するために,圧縮機本体100のケーシング103端部を貫通する軸孔131を設けると共に,この軸孔131を介していずれかのスクリュロータ111,112のロータ軸(図示の例ではオスロータ111のロータ軸111a)をケーシング103外に突設させている。
【0003】
そして,このロータ軸111aにカラー153や,プーリ等の動力伝達手段152を取り付けることにより形成された駆動軸150に対しエンジンやモータ等で発生した回転駆動力を入力することで,ケーシング103内に収容されているスクリュロータ111,112を回転させることができるように構成されている。
【0004】
このように,圧縮機本体100には,ケーシング103の内外を貫通する駆動軸150が設けられていることから,軸孔131の内周面と駆動軸150の外周面間の隙間から,圧縮機本体100内で圧縮された気体や潤滑油等が漏出することがないよう,この隙間は,軸封装置160によってシールされている。
【0005】
ここで,このような軸封装置160としては,オイルシールやメカニカルシール等の接触式の軸封装置160が広く使用されているが,軸封装置160がオイルシールである場合には駆動軸の外周と摺接するシールリップ部を潤滑するために,メカニカルシールである場合には固定リングと回転リングとの摺接面を潤滑するために,いずれも微量の潤滑油を必要とする。
【0006】
また,前述した軸封装置160を設けた場合であっても,摺接部の潤滑に使用した微量の潤滑油は,経時に伴い漏出する。
【0007】
このように,軸封装置160を設けることによっても微量の潤滑油の漏出が起こることから,潤滑油の漏出位置において圧縮機本体100や周辺機器が潤滑油によって汚染される等の不都合が生じると共に,漏出によって失われた分の潤滑油を,該潤滑油の循環系に定期的に補充する必要がある。
【0008】
そのため,このような漏油の発生に伴う弊害を是正するためには,軸封装置160より漏出した微量の潤滑油をケーシング103外に漏出する前に捕集できるようにし,好ましくは捕集した潤滑油を潤滑油の循環系に戻すことが必要となる。
【0009】
このような漏油の捕集を行うために,後掲の特許文献1には,図7及び図8に示すように軸封装置160に対しケーシング103の外側寄りの位置における駆動軸150の周囲に,軸封装置160より漏出した潤滑油を捕集するための空間である油溜り部133を設けると共に,駆動軸150のうち,この油溜り部133内に配置されている部分に油切り段部155を設けることが記載されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2014-145315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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