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公開番号2024122725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023030425
出願日2023-02-28
発明の名称防音型作業機の冷却風流路
出願人北越工業株式会社
代理人弁理士法人小倉特許事務所
主分類F02B 77/13 20060101AFI20240902BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】冷却風の排気を妨げることなく,防音箱内の熱交換器や,熱交換器の下方に配置されている冷却ファン等の機器に対する雨水の付着を防止する。
【解決手段】防音箱10の内部下方に設けた冷却ファン30で発生した冷却風を,前記防音箱10の天板(トップパネル)124に設けた排風口25を介して排出する排風ダクト24と,該排風ダクト24内に傾斜した姿勢で配置された熱交換器26を備えた防音型作業機1の冷却風流路20において,熱交換器26の二次側における排風ダクト24内に,前記熱交換器26の上面の傾斜に沿って複数枚の矩形状の整流板27(271,272)を異なる高さで階段状に設け,前記熱交換器26の前記上面を前記複数枚の前記整流板271,272によって覆った。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
防音箱の内部下方に設けた冷却ファンと,前記防音箱の天板に設けた排風口と,該排風口と連通し,前記冷却ファンで発生した冷却風を,前記排風口を介して排出する排風ダクトと,前記冷却ファンの上方で前記排風ダクト内に前記防音箱の上下方向に対し傾斜した姿勢で配置された熱交換器を備えた防音型作業機の冷却風流路において,
前記熱交換器の二次側における前記排風ダクト内に,前記熱交換器の上面の傾斜に沿って複数枚の矩形状の整流板を異なる高さで階段状に配置し,
前記整流板のそれぞれを,前記熱交換器側に配置された一辺と,該一辺と対向する他辺を同一高さとした水平姿勢,又は,前記一辺に対し前記他辺を低くした傾斜姿勢で前記排風ダクト内に配置し,
平面視において,最下段の整流板を除く整流板を,該整流板の前記他辺が一段下に配置されている他の整流板と重なる位置まで延設すると共に,最下段の整流板を,該整流板の前記他辺が前記熱交換器の下端部を越える位置まで延設したことを特徴とする防音型作業機の冷却風流路。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記整流板のうち,最下段の整流板を除く整流板の他辺側を,該整流板と一段下に配置されている他の整流板間の間隔を介して前記排風口より前記熱交換器の上面を直接目視することができない位置まで延設すると共に,
最下段の整流板の前記他片側を,前記排風口を介して前記熱交換器の下端部を直接目視することができない位置まで延設したことを特徴とする請求項1記載の防音型作業機の冷却風流路。
【請求項3】
前記排風口の下方位置で,かつ,前記熱交換器のコアの部分よりも高い位置で前記排風ダクト内に立設された遮蔽板を設け,
該遮蔽板を,前記天板と最上段の前記整流板間の間隔を介して前記排風口より前記熱交換器の上面を遮蔽する位置に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防音型作業機の冷却風流路。
【請求項4】
前記整流板のそれぞれに,前記他辺を除く三辺より上向きに突出する側壁を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防音型作業機の冷却風流路。
【請求項5】
最下段に設けた前記整流板の前記他辺より落下した雨水を受けると共に排水する排水ガイドを,最下段の前記整流板の前記他辺の下方位置に設け,
該排水ガイドを前記防音箱のいずれかの側壁まで延設すると共に,前記側壁に,前記排水ガイド上の雨水を機外へと排水する水抜口を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防音型作業機の冷却風流路。
【請求項6】
前記排水ガイドを,前記水抜口を設けた前記側壁に向かって下向きに傾斜させたことを特徴とする請求項5記載の防音型作業機の冷却風流路。
【請求項7】
前記整流板の下面に吸音材を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防音型作業機の冷却風流路。
【請求項8】
前記排水ガイドの下面に吸音材を取り付けたことを特徴とする請求項5記載の防音型作業機の冷却風流路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は防音型作業機の冷却風流路に関し,より詳細には,圧縮機本体や発電機本体等の作業機本体と,該作業機本体を駆動するモータやエンジン等の駆動源,及びその他の必要な機器を防音箱内に収容してパッケージ化した防音型作業機において,防音箱内に収容した空冷式の熱交換器に機外の空気を冷却風として導入すると共に熱交換後の冷却風を機外に排出するための冷却風流路の構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
圧縮機本体や発電機本体等の作業機本体と,該作業機本体を駆動するモータやエンジン等の駆動源を備えた作業機では,作動時の騒音が機外に漏出することを防止すると共に,運搬や設置の便を考慮して,駆動源や作業機本体,その他の構成機器を,鋼板などの金属板によって形成された箱体から成る防音箱内に一まとめに収容してパッケージ化した防音型作業機として構成するのが一般的である。
【0003】
このような防音型作業機の一例として,後掲の特許文献1には図8に示す構成の防音型作業機300が記載されている。
【0004】
図8に示す防音型作業機300は,防音箱310内にファン330を収容するファンカバー331と,該ファンカバー331上に載置された排気ダクト324を設けることで,ファンカバー331と排気ダクト324を境として防音箱310の内部空間を圧縮室310aと空冷室310bに仕切っており,このうちの圧縮室310a内に圧縮機本体340とその駆動源であるモータ350を収容する構成を採用する。
【0005】
また,前述の空冷室310bを画成する防音箱310の側壁上部に吸気口321を設けることにより空冷室310bを機外と連通させると共に,排気ダクト324の上端を防音箱310の天板に設けた排風口325と連通させることで排気ダクト324の上端を機外に向けて開放している。
【0006】
そして,ファンカバー331の側面に設けた吸入口332を空冷室310bに連通し,ファンカバー331に上向きに設けた吹出口333を排気ダクト324の下端に連通させると共に,圧縮機本体340が吐出した圧縮気体を冷却するための空冷式の熱交換器326を排気ダクト324内に収容している。
【0007】
このように構成することで,ファンカバー331内でファン330を回転させると,機外の空気が吸気口321を介して空冷室310b内に冷却風として導入され,この冷却風がファンカバー331内を通過して排気ダクト324に導入されると共に排気ダクト324を通過する際に熱交換器326の熱交換に使用され,熱交換後の冷却風が排風口325より機外に排出されるように構成されており,前述した吸気口321,空冷室310b,ファンカバー331,排気ダクト324,及び排風口325によって熱交換器326に対する冷却風の導入と排出を行うための冷却風流路が形成されている。
【0008】
特許文献1に記載の防音型作業機300では,ファンカバー331の吹出口333から防音箱310の天板に設けた排風口325間に上下方向に延びる排気ダクト324内に,前述の熱交換器326を,排風口325から冷却ファン330を直視できないように傾斜して配置する構成を採用する(特許文献1の図1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2017-120025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前掲の特許文献1に記載の防音型作業機300では,上下方向に延びる排気ダクト324内に,排風口325から冷却ファン330を直視できないように空冷式の熱交換器326を傾斜して配置する構成を採用することで,冷却ファン330で発生した騒音は熱交換器326を通過する際に低減されて排風口325に到達することとなるため機外に漏出する騒音を低減させることができると共に,熱交換器326を傾斜して配置したことで,熱交換器326を水平に配置する場合に比較して排気ダクト324の幅を狭めることができ,これにより防音型作業機300の小型化を実現可能としている。
(【0011】以降は省略されています)

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