TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024118739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025185
出願日2023-02-21
発明の名称ガバナ装置
出願人株式会社Willbe
代理人SSIP弁理士法人
主分類F02D 1/04 20060101AFI20240826BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】汎用エンジンの大型化を抑制しつつ、汎用エンジンの回転数の調整精度を向上させることができる。
【解決手段】汎用エンジンの回転数を調整するためのガバナ装置は、汎用エンジンのクランク軸に摺動可能に配置されるベアリングと、クランク軸の回転数に応じた押圧力でベアリングをクランク軸の軸線方向の一方側に押圧するように構成されるフライウェイトと、軸線方向に移動可能にベアリングに接続されるスライダと、スライダの軸線方向の一方側の端面に接続され、スライダを軸線方向の他方側へと付勢するための付勢部材と、軸線方向におけるスライダの位置に応じて、汎用エンジンの燃焼室内の空燃比を調整可能に構成される空燃比調整手段と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
汎用エンジンの回転数を調整するためのガバナ装置であって、
前記汎用エンジンのクランク軸に摺動可能に配置されるベアリングと、
前記クランク軸の回転数に応じた押圧力で前記ベアリングを前記クランク軸の軸線方向の一方側に押圧するように構成されるフライウェイトと、
前記軸線方向に移動可能に前記ベアリングに接続されるスライダと、
前記スライダの前記軸線方向の一方側の端面に接続され、前記スライダを前記軸線方向の他方側へと付勢するための付勢部材と、
前記軸線方向における前記スライダの位置に応じて、前記汎用エンジンの燃焼室内の空燃比を調整可能に構成される空燃比調整手段と、を備える、
ガバナ装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記ベアリングは、前記クランク軸の表面に摺動する内周面を含む内輪を有し、
前記フライウェイトは、前記内輪を前記軸線方向の一方側に押圧するように構成されている、
請求項1に記載のガバナ装置。
【請求項3】
前記ベアリングよりも前記軸線方向の他方側に前記クランク軸の前記表面に摺動可能に配置される中間材をさらに備え、
前記フライウェイトは、前記中間材を介して、前記内輪を前記軸線方向の一方側に押圧するように構成されている、
請求項2に記載のガバナ装置。
【請求項4】
前記ベアリングは、前記クランク軸の表面に摺動する内周面を含む内輪と、前記内輪の径方向の外側に配置される外輪と、前記内輪と前記外輪との間に設けられた転動体と、を有し、
前記スライダは、前記ベアリングよりも前記軸線方向の一方側に位置する本体部と、前記本体部から前記軸線方向の他方側に突出する突出部と、を有し、
前記外輪が前記突出部に固定されている、
請求項1から3の何れか一項に記載のガバナ装置。
【請求項5】
前記汎用エンジンは、前記クランク軸に回転力を付与可能なリコイルスタータであって、前記クランク軸に設けられた駆動プーリを収容するリコイルケーシングを含むリコイルスタータを含み、
前記ベアリングは、前記リコイルケーシングに収容されている、
請求項1から3の何れか一項に記載のガバナ装置。
【請求項6】
前記フライウェイトは、基端部に形成される回動中心を中心として回動可能に構成され、前記基端部から前記クランク軸に向かって延びるアーム部と、前記アーム部の先端部から前記軸線方向の一方側に突出する凸部と、を含む、
請求項1から3の何れか一項に記載のガバナ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、汎用エンジンの回転数を調整するためのガバナ装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ガバナ装置は、汎用エンジンの回転数に応じた力(ガバナ力)を発生させ、このガバナ力を汎用エンジンの燃焼室内の空燃比を調整可能な空燃比調整手段(例えば、スロットルバルブ)に伝達することで、汎用エンジンの回転数を調整する。例えば、特許文献1に記載のガバナ装置は、フライウェイトのガバナ力を、ガバナスリーブを介して、ガバナレバーのガバナ力入力部に伝達させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-116437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ガバナ装置には、ガバナ力と対向する方向に付勢する付勢部材が設けられている。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ガバナ力の作用方向に対して付勢力の作用方向が大きくずれている。このため、ガバナレバーやガバナスプリング(付勢部材)の移動や変形が安定せず、汎用エンジンの回転数の調整精度を低下させる虞がある。また、ガバナ装置は、汎用エンジンを大型化させないように設計されていることが望ましい。
【0005】
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、汎用エンジンの大型化を抑制しつつ、汎用エンジンの回転数の調整精度を向上可能なガバナ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係るガバナ装置は、汎用エンジンの回転数を調整するためのガバナ装置であって、前記汎用エンジンのクランク軸に摺動可能に配置されるベアリングと、前記クランク軸の回転数に応じた押圧力で前記ベアリングを前記クランク軸の軸線方向の一方側に押圧するように構成されるフライウェイトと、前記軸線方向に移動可能に前記ベアリングに接続されるスライダと、前記スライダの前記軸線方向の一方側の端面に接続され、前記スライダを前記軸線方向の他方側へと付勢するための付勢部材と、前記軸線方向における前記スライダの位置に応じて、前記汎用エンジンの燃焼室内の空燃比を調整可能に構成される空燃比調整手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示のガバナ装置によれば、汎用エンジンの大型化を抑制しつつ、汎用エンジンの回転数の調整精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るガバナ装置を備える汎用エンジンの構成を概略的に示す図である。
一実施形態に係るガバナ装置の構成を概略的に示す図である。
一実施形態に係るフライウェイトのレイアウトを説明するための図である。
幾つかの実施形態に係るガバナ装置の構成を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態によるガバナ装置について、図面に基づいて説明する。かかる実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
【0010】
本開示に係るガバナ装置1は、汎用エンジン100の回転数を調整する。汎用エンジン100は、燃料の燃焼によって動力を出力可能であれば特に限定されず、例えば、2サイクルのレシプロエンジンである。汎用エンジン100は、例えば、草刈機や刈払機のような利用者によって携行可能な作業機の動力源として用いられる。図1は、一実施形態に係るガバナ装置1を備える汎用エンジン100の構成を概略的に示す図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
発電システム
23日前
個人
内燃機関とその運転方法
19日前
株式会社SUBARU
消音装置
16日前
ダイヤゼブラ電機株式会社
点火装置
23日前
本田技研工業株式会社
内燃機関
24日前
個人
アンモニアを燃焼させるシステムと方法
3日前
株式会社SUBARU
排ガス浄化装置
3日前
株式会社アイシン
エンジン
18日前
トヨタ紡織株式会社
エアクリーナ
24日前
株式会社SUBARU
排ガス再循環装置
5日前
個人
内燃機関
19日前
株式会社ミクニ
吸気マニホールド及び船外機
16日前
本田技研工業株式会社
エンジン制御装置
24日前
本田技研工業株式会社
エンジン制御装置
24日前
トヨタ自動車株式会社
車両の振動低減装置
10日前
フタバ産業株式会社
キャニスタ
3日前
ダイハツディーゼル株式会社
配管構造
17日前
ほつま工房株式会社
低温スターリングエンジンの構造詳細
3日前
トヨタ自動車株式会社
水素エンジンの制御装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の異常判定装置
9日前
株式会社ミクニ
インテークマニホールド及び吸気装置
24日前
トヨタ自動車株式会社
水素エンジンの制御装置
9日前
日立Astemo株式会社
電磁弁制御装置
17日前
フタバ産業株式会社
蒸発燃料処理装置
18日前
株式会社豊田自動織機
車両制御装置
9日前
株式会社デンソー
燃料噴射装置
3日前
日立Astemo株式会社
内燃機関制御装置
23日前
いすゞ自動車株式会社
エンジン
24日前
日立Astemo株式会社
内燃機関制御装置
23日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
9日前
株式会社SUBARU
内燃エンジン
23日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
燃料系配管
3日前
スズキ株式会社
内燃機関の制御装置
11日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
3日前
川崎重工業株式会社
航空機発電システム
24日前
続きを見る