TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024121012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2024107893,2021149351
出願日2024-07-04,2021-09-14
発明の名称サブマージアーク溶接継手
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人
主分類B23K 9/18 20060101AFI20240829BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】美麗なビード外観と高靭性の溶接金属を有する多電極サブマージアーク溶接継手を提供する。
【解決手段】溶接継手の溶接金属が質量%で、酸素:250~350ppm、窒素:30~60ppmを含有し、該溶接金属のビード幅の最大値と最小値の差が3.0mm以下であり、かつ前記溶接金属のアンダーカットが0.5mm未満であるサブマージアーク溶接継手とする。これにより、ガス吹き上げ発生を抑制して、ビード幅の変動を小さくし、アンダーカットの抑制を図るとともに、酸素量及び窒素量を所定の範囲に低減して、美麗なビード外観と高靭性の溶接金属を有する溶接継手を得る。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶接継手の溶接金属が質量%で、酸素:250~350ppm、窒素:30~60ppmを含有し、該溶接金属のビード幅の最大値と最小値の差が3.0mm以下であり、かつ前記溶接金属のアンダーカットが0.5mm未満であることを特徴とするサブマージアーク溶接継手。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
厚鋼板同士を突き合わせて、多電極サブマージアーク溶接により製造されるサブマージアーク溶接継手であって、前記厚鋼板が、板厚20mm以上で、引張強さが415MPa以上の鋼板であることを特徴とする請求項1に記載のサブマージアーク溶接継手。
【請求項3】
前記溶接金属のシャルピー衝撃試験吸収エネルギー
V

-30
が100J以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のサブマージアーク溶接継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、厚鋼板を突き合わせ、多電極サブマージアーク溶接法により溶接してなるサブマージアーク溶接継手に係り、とくに、溶接継手のビード外観美麗化や、溶接金属の酸素量、窒素量の増加抑制を図り、合わせて溶接金属の靭性向上を達成する技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
厚鋼板の溶接に用いられるサブマージアーク溶接法は、大電流を用いることで高能率な溶接施工を可能とすることに特徴があり、しかも複数の電極を用いて溶着量を増加させ、さらなる溶接高速化を図ることができる。例えば、大径鋼管の溶接においては、4電極や5電極などの多電極サブマージアーク溶接が適用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
サブマージアーク溶接法では、鋼板の溶接線上に粒状のフラックスを散布して、そのフラックス内に溶接ワイヤを挿入して、フラックス内でアークを発生させ、鋼板母材、溶接ワイヤおよびフラックスを溶融して溶接接合するが、溶融したフラックスによりビード表面形状を整えるとともに溶融金属を大気から遮断して溶接金属の機械的特性の向上を図っている。
【0004】
通常、多電極サブマージアーク溶接におけるフラックスの散布は、第1電極の溶接方向前方に配置したフラックス散布口から行っているが、ビード外観や溶接金属特性の向上のためには、電極周辺で十分なフラックス散布高さを確保する必要がある。
【0005】
このような問題に対して、例えば、特許文献2には、トーチに走行方向(溶接方向)に間隔をおいて複数の溶接ワイヤ供給部を設けるとともに、トーチの少なくとも走行方向(溶接方向)の前部および後部に、フラックス供給部を設けたサブマージアーク溶接装置が記載されている。
【0006】
また、特許文献3には、電極トーチを挟み、溶接方向前後に配設したフラックス散布管により、電極トーチの前部より後部が厚くなるように、フラックス厚みを変えて、フラックスを散布するサブマージアーク溶接のフラックス散布方法が記載されている。この方法によれば、傾斜角6°以上の登り傾斜継手に対し、サブマージアーク溶接の施工が可能になり、湯流れのない良好なビードを得ることができるとしている。
【0007】
また、特許文献4には、溶接中にフラックス表面温度を検出し、その結果に基づきフラックス散布用スクリューコンベヤの回転数を制御し、フラックス散布量を制御するサブマージアーク溶接のフラックス散布方法が記載されている。この方法によれば、溶接条件によらず、フラックス散布量を制御できるとしている。
【0008】
また、特許文献5には、散布前のフラックス粒子間の大気成分を窒素ガスを含まないガスで置換し、かつフラックス散布位置の前縁から溶融池後方までをシールドカバーで覆うことを特徴とする3電極以上の多電極サブマージアーク溶接方法が記載されている。この方法によれば、高能率サブマージアーク溶接における、溶接金属の窒素量増大を抑制できるとしている。
【0009】
また、特許文献6には、サブマージド溶接アークにフラックスを供給する装置が記載されている。特許文献6に記載されたフラックスを供給する装置では、フラックスを集めたタンクと、該タンクから通路を介しフラックスを重力で供給される分割器と、該分割器から重力で、吊下げられた可動電極の前方および後方にそれぞれフラックスを供給する2本の通路と、を有する。なお、特許文献6に記載された装置では、タンクは溶接アークのうえの所定の高さに取付けられ、また、可動電極の後方の過剰フラックスを集めてタンクへ導くように真空装置を配置するとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開昭53-119240号公報
実開昭59-120072号公報
特開昭56-009076号公報
特開平03-013274号公報
特開2010-029931号公報
特開昭55-117594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
電気抵抗溶接用電極
1か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
2か月前
日東精工株式会社
ろう付け装置
2か月前
株式会社FUJI
工作機械
1か月前
菅機械産業株式会社
測長装置
2か月前
有限会社ハラダ印刷
穿孔機用案内板
25日前
日東精工株式会社
チャックユニット
2か月前
株式会社不二越
ドリル
2か月前
福井県
マルチマテリアルの点接合構造
25日前
株式会社ダイヘン
回転アーク溶接方法
1か月前
株式会社ダイヘン
くびれ検出制御方法
23日前
株式会社MOLDINO
ドリル
9日前
津根精機株式会社
鉄筋切断装置
19日前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
1か月前
株式会社不二越
エンドミル
2日前
株式会社向洋技研
スポットネジ及び電極
25日前
個人
交換式給油ブラシの切削油の給油器
16日前
株式会社進和
肉盛加工ノズル
20日前
第一システム株式会社
切粉検査装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
レーザ加工方法
26日前
アポロ精工株式会社
はんだ付けパイプ
2か月前
コントレイル合同会社
レーザ加工装置
13日前
トヨタ自動車株式会社
熱変形解析方法
2か月前
株式会社IMS
管体加工装置
1か月前
村田機械株式会社
診断装置及び診断方法
10日前
トヨタ自動車株式会社
締付状態判定方法
2か月前
キタムラ機械株式会社
マシニングセンタ
9日前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
2か月前
トヨタ自動車株式会社
刃具自動組付装置
20日前
株式会社ダイヘン
熱加工システム
2か月前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
2か月前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
2か月前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
2か月前
株式会社アマダ
レーザ加工機
1か月前
株式会社ダイヘン
多層盛り溶接方法
1か月前
日産自動車株式会社
板材の継手構造
17日前
続きを見る