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公開番号2024120732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027746
出願日2023-02-24
発明の名称樹脂凸版用粘着シート
出願人篠田商事株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類C09J 7/38 20180101AFI20240829BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】貼着面への気泡の残留を防ぎつつ貼着面への洗浄液の浸入を阻止できる樹脂凸版用粘着シートを提供すること。
【解決手段】樹脂凸版とキャリアシートまたは胴シリンダとの間に介設される樹脂凸版用粘着シートであって、基材シートと、基材シートの両面にそれぞれ積層された粘着剤層とを備えており、粘着剤層の表面には、粘着剤層の外周縁に至る凹部が形成されており、粘着剤層に付与される押圧力により粘着剤層が塑性変形し、仮貼着時よりも大きな押圧力が粘着剤層に付与されたときに、少なくとも粘着剤層の外周縁部において凹部内の空間が消失した状態が維持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂凸版とキャリアシートまたは胴シリンダとの間に介設される樹脂凸版用粘着シートであって、
基材シートと、
基材シートの両面にそれぞれ積層された粘着剤層とを備えており、
前記粘着剤層の表面には、前記粘着剤層の外周縁に至る凹部が形成されており、
前記粘着剤層に付与される押圧力により前記粘着剤層が塑性変形し、仮貼着時よりも大きな押圧力が前記粘着剤層に付与されたときに、少なくとも前記粘着剤層の外周縁部において前記凹部内の空間が消失した状態が維持される、ことを特徴とする樹脂凸版用粘着シート。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記凹部が複数の溝からなる請求項1に記載の樹脂凸版用粘着シート。
【請求項3】
一方の前記粘着剤層は、他方の前記粘着剤層よりも粘着力が大きく、
一方の前記粘着剤層の厚さを1としたとき、前記溝の最大溝幅寸法が0.4~1.3であり、深さが0.1~0.5であり、
他方の前記粘着剤層の厚さを1としたとき、前記溝の最大溝幅寸法が0.8~3.0であり、深さが0.2~1.0である請求項2に記載の樹脂凸版用粘着シート。
【請求項4】
複数の前記溝によって区画される領域が多角形状を呈しており、
前記溝の最大溝幅寸法を1としたとき、前記溝の中心線を辺とする多角形に内接する円の直径が5~11である請求項2に記載の樹脂凸版用粘着シート。
【請求項5】
前記溝が、延在方向に連なる小型溝と大型溝とを有し、
前記大型溝の断面積は、前記小型溝の断面積よりも大きい請求項1に記載の樹脂凸版用粘着シート。
【請求項6】
前記大型溝の最大幅寸法が前記小型溝の最大幅寸法以下であり、前記大型溝の深さが前記小型溝の深さより大きい請求項5に記載の樹脂凸版用粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキソ版等の樹脂凸版に貼着される樹脂凸版用粘着シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えばフレキソ印刷では、樹脂凸版であるフレキソ版(刷版)を版シリンダに装着して印刷を行っている。フレキソ版は、両面粘着シートを介してキャリアシートに貼着され、キャリアシートを版シリンダに巻き付けることで、版シリンダに装着される。版シリンダの周面にフレキソ版を直接貼着する場合もある。
【0003】
粘着シートをフレキソ版やキャリアシート等に貼着する際に貼着面に気泡が残留すると、印刷精度等に影響が及ぶおそれがあることから、気泡が発生し難くなるよう、粘着シートの粘着層にエア抜き用の溝を設ける場合がある(例えば特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-9669号公報
特開平4-331152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
印刷終了後に版シリンダからフレキソ版を取り外した後、フレキソ版を洗浄する場合がある。しかしながら、粘着シートにエア抜き溝が形成されていると、エア抜き溝を通じて貼着面に洗浄液が入り込み、粘着力が弱まるおそれがある。また、印刷時にインクがエア抜き溝に入り込み、粘着力が弱まる可能性もある。粘着力が弱まると、フレキソ版に剥がれや脱落等が発生するおそれがある。さらに、洗浄液やインクがエア抜き溝に入り込むと、粘着力が弱まるだけでなく、滞留した洗浄液やインクが次回の印刷時まで残り、その残った液が印刷時に回転により流出して被印刷体に付着するといった印刷不良がおこる場合もある。このような問題を解決するために、フレキソ版とキャリアシートの貼り付けに際し、止水を目的として周縁部にシーリング剤や止水テープを貼り付けたり、はがれや脱落防止を目的としてフレキソ版とキャリアシートを熱溶着するなどの予防措置が取られているが、手間を要するため、作業効率が落ちるという問題がある。
【0006】
このような観点から、本発明は、貼着面への気泡の残留を防ぎつつ貼着面へのインクや洗浄液の浸入を阻止できる樹脂凸版用粘着シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決する本発明は、樹脂凸版とキャリアシートまたは胴シリンダとの間に介設される樹脂凸版用粘着シートであって、基材シートと、基材シートの両面にそれぞれ積層された粘着剤層とを備えており、前記粘着剤層の表面には、前記粘着剤層の外周縁に至る凹部が形成されており、前記粘着剤層に付与される押圧力により前記粘着剤層が塑性変形し、仮貼着時よりも大きな押圧力が前記粘着剤層に付与されたときに、少なくとも前記粘着剤層の外周縁部において前記凹部内の空間が消失した状態が維持される、ことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、樹脂凸版用粘着シートを樹脂凸版やキャリアシート等に仮貼着したときに、貼着面に気泡が巻き込まれたとしても、凹部を通じて外部に排出されるため、気泡の残留を防ぐことができる。また、仮貼着時よりも大きな押圧力を粘着剤層に付与したときには、凹部内の空間が消失し、その状態が維持されるため、インクが貼着面に混入し難くなり、樹脂凸版が貼着されたキャリアシート等を洗浄したときには、貼着面への洗浄水の浸入を阻止することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る樹脂凸版用粘着シートよれば、貼着面への気泡の残留を防ぎつつ貼着面へのインクや洗浄液の浸入を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る樹脂凸版用粘着シートの模式的な断面図である。
実施形態に係る樹脂凸版用粘着シートの拡大平面図である。
溝の断面形状を示す図である。
(a)は溝の変形例を示す縦断面図、(b)は(a)のA-A断面図である。
(a)は樹脂凸版用粘着シートの片面に剥離紙が積層された状態を示す模式図、(b)は樹脂凸版用粘着シートの両面に剥離紙が積層された状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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