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公開番号
2024119816
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2024079637,2021572414
出願日
2024-05-15,2020-06-04
発明の名称
PD-1アゴニストおよびそれを使用する方法
出願人
アナプティスバイオ インコーポレイティッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
16/28 20060101AFI20240827BHJP(有機化学)
要約
【課題】免疫グロブリン重鎖ポリペプチドおよび免疫グロブリン軽鎖ポリペプチドを含むPD-1結合剤、並びにPD-1結合剤を製造する方法およびPD-1結合剤を含む医薬組成物を提供する。
【解決手段】特定の配列を含む免疫グロブリン重鎖可変領域、又は少なくともそのCDR1、CDR2及びCDR3を含む免疫グロブリン重鎖可変領域、及び前記とは別の特定の配列を含む免疫グロブリン軽鎖可変領域、又は少なくともそのCDR1、CDR2及びCDR3を含む免疫グロブリン軽鎖可変領域、を含む抗PD-1結合剤が提供される。また、(a)前記抗PD-1結合剤、および(b)薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物、並びに哺乳動物における炎症性または自己免疫障害を治療するための前記抗PD-1結合剤又は前記医薬組成物を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
免疫グロブリン重鎖可変領域および免疫グロブリン軽鎖可変領域を含む抗PD-1結合剤であって、
(a)該免疫グロブリン重鎖可変領域は、
配列番号1を含むCDR1;
配列番号2を含むCDR2;および
配列番号3を含むCDR3
を含み、該免疫グロブリン軽鎖可変領域は、
配列番号4を含むCDR1;
配列番号5を含むCDR2;および
配列番号6を含むCDR3
を含む;
(b)該免疫グロブリン重鎖可変領域は、配列番号24~33のいずれか1つに対して少なくとも80%の配列同一性を含み、および/または少なくとも配列番号24~33のいずれか1つのCDR領域を含み、該免疫グロブリン軽鎖可変領域は、配列番号34または35に対して少なくとも80%の配列同一性を含み、および/または少なくとも配列番号34または35のいずれか1つのCDR領域を含む;
(c)該免疫グロブリン重鎖可変領域は、
配列番号7を含むCDR1;
配列番号8を含むCDR2;および
配列番号9を含むCDR3
を含み、該免疫グロブリン軽鎖可変領域は、
配列番号10を含むCDR1;
配列番号11を含むCDR2;および
配列番号12を含むCDR3
を含む、あるいは
(d)該免疫グロブリン重鎖可変領域は、配列番号43~47若しくは61~63のいずれか1つに対して少なくとも80%の配列同一性を含み、および/または少なくとも配列番号43~47若しくは61~63のいずれか1つのCDR領域を含み、該免疫グロブリン軽鎖可変領域は、配列番号48~50に対して少なくとも80%の配列同一性を含み、および/または少なくとも配列番号48~50のいずれか1つのCDR領域を含む、抗PD-1結合剤。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
免疫グロブリン重鎖可変領域が、配列番号24~33のいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を含み、および/または少なくとも配列番号24~33のいずれか1つのCDR領域を含む、請求項1の抗PD-1結合剤。
【請求項3】
配列番号24~33のいずれか1つの免疫グロブリン重鎖可変領域を含む、請求項1の抗PD-1結合剤。
【請求項4】
免疫グロブリン軽鎖可変領域が配列番号34若しくは35に対して少なくとも90%の配列同一性を含み、および/または少なくとも配列番号34若しくは35のいずれか1つのCDR領域を含む、請求項1~3のいずれかの抗PD-1結合剤。
【請求項5】
配列番号34または35の免疫グロブリン軽鎖可変領域を含む、請求項1~3のいずれかの抗PD-1結合剤。
【請求項6】
免疫グロブリン重鎖可変領域が
配列番号1を含むCDR1;
配列番号2を含むCDR2;および
配列番号3を含むCDR3
を含み、免疫グロブリン軽鎖可変領域が
配列番号4を含むCDR1;
配列番号5を含むCDR2;および
配列番号6を含むCDR3
を含む、請求項1の抗PD-1結合剤。
【請求項7】
免疫グロブリン重鎖可変領域CDR1が配列番号13~18のいずれか1つを含む、請求項6の抗PD-1結合剤。
【請求項8】
免疫グロブリン重鎖可変領域CDR3が配列番号19~21のいずれか1つを含む、請求項6または7の抗PD-1結合剤。
【請求項9】
免疫グロブリン軽鎖可変領域CDR1が配列番号22または23を含む、請求項5~8のいずれか一項の抗PD-1結合剤。
【請求項10】
免疫グロブリン重鎖可変領域が
配列番号15を含むCDR1;
配列番号2を含むCDR2;および
配列番号20を含むCDR3
を含み、免疫グロブリン軽鎖可変領域が
配列番号23を含むCDR1;
配列番号5を含むCDR2;および
配列番号6を含むCDR3
を含む、または、免疫グロブリン重鎖可変領域が
配列番号15を含むCDR1;
配列番号2を含むCDR2;および
配列番号21を含むCDR3
を含み、免疫グロブリン軽鎖可変領域が
配列番号23を含むCDR1;
配列番号5を含むCDR2;および
配列番号6を含むCDR3
を含む、または、免疫グロブリン重鎖可変領域が
配列番号13を含むCDR1;
配列番号2を含むCDR2;および
配列番号19を含むCDR3
を含み、免疫グロブリン軽鎖可変領域が
配列番号23を含むCDR1;
配列番号5を含むCDR2;および
配列番号6を含むCDR3
を含む、請求項4の抗PD-1結合剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本特許出願は、2019年6月5日付で出願された米国仮特許出願62/857,699号;2019年6月18日付で出願された米国仮特許出願62/863,193号;および2020年2月28日付で出願された米国仮特許出願62/983,512号の優先権を主張し、それらの全体の開示が、参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
発明の背景
プログラム死1(PD-1)(プログラム細胞死1としても知られる)は、アポトーシスを受けているマウスT細胞株のサブトラクティブハイブリダイゼーションによって最初に同定された268アミノ酸のI型膜貫通タンパク質である(Isida et al.,Embo J.,11:3887-95(1992))。PD-1は、T細胞レギュレーターのCD28/CTLA-4ファミリーのメンバーであり、活性化T細胞、B細胞、および骨髄系細胞上で発現すると報告されている(Greenwald et al.,Annu. Rev. Immunol.,23:515-548(2005);およびSharpe et al.,Nat. Immunol.,8:239-245(2007))。
【0003】
PD-1の2つのリガンド、PDリガンド1(PD-L1)およびPDリガンド2(PD-L2)が同定されており、これらの両方とも、B7タンパク質スーパーファミリーに属する(上記のGreenwald et al.)。PD-L1は、肺、心臓、胸腺、脾臓、および腎臓の細胞を含むさまざまな細胞型で発現する(例えば、Freeman et al.,J. Exp. Med.,192(7):1027-1034(2000);およびYamazaki et al.,J. Immunol.,169(10):5538-5545(2002)を参照)。PD-L1の発現は、リポ多糖(LPS)およびGM-CSF処理に応答してマクロファージおよび樹状細胞(DC)上で、並びにT細胞およびB細胞受容体を介したシグナル伝達時にT細胞およびB細胞上でアップレギュレートされる。PD-L1はまた、さまざまなマウスおよびヒトの腫瘍細胞株において発現する(例えば、Iwai et al.,Proc. Natl. Acad. Sci. USA,99(19):12293-12297(2002);およびBlank et al.,Cancer Res.,64(3):1140-1145(2004)を参照)。対照的に、PD-L2は、より制限された発現パターンを示し、主に抗原提示細胞(例えば、樹状細胞およびマクロファージ)およびいくつかの腫瘍細胞株(例えば、Latchman et al.,Nat. Immunol.,2(3):261-238(2001))を参照)によって発現される。
【0004】
PD-1は、T細胞活性化を負に調節し、この阻害機能は、細胞質ドメインにおける免疫受容体チロシンベースのスイッチモチーフ(ITSM)に関連している(例えば、上記のGreenwald et al.;およびParry et al.,Mol. Cell. Biol.,25:9543-9553(2005)を参照)。PD-L1によって誘導されるPD-1のクラスター化は、CD28を優先的に脱リン酸化してT細胞機能を抑制するSHP2ホスファターゼのリクルートを誘導することが見出されている(Hui et al.,Science,355:1428-1433(2017))。PD-1の欠乏は、自己免疫に至り得る。例えば、C57BL/6 PD-1ノックアウトマウスは、ループス様症候群を発症することが示されている(例えば、Nishimura et al.,Immunity,11:141-1151(1999)を参照)
。ヒトにおいては、PD-1遺伝子における一塩基多型は、全身性エリテマトーデス、1型糖尿病、関節リウマチ、および多発性硬化症の進行の高い発生率に関連している(例えば、Nielsen et al.,Tissue Antigens,62(6):492-497(2003);Bertsias et al.,Arthritis Rheum.,60(1):207-218(2009);Ni et al.,Hum.
Genet.,121(2):223-232(2007);Tahoori et al.,Clin. Exp. Rheumatol.,29(5):763-767(2011);およびKroner et al.,Ann. Neurol.,58(1):50-57(2005)を参照)。
【0005】
さまざまなタイプの癌を治療するための、および免疫増強のための(例えば、感染症を治療するための)PD-1活性を阻害することにおける最近の進歩にもかかわらず、負のシグナル伝達を促進し、PD-1アゴニストとして機能する、高親和性でPD-1に結合するPD-1結合剤(例えば、抗体)の需要がある。
【発明の概要】
【0006】
発明の簡単な要約
本発明は、アゴニスト性PD-1結合剤を提供する。一つの実施態様においては、PD-1結合剤は、免疫グロブリン重鎖可変領域および免疫グロブリン軽鎖可変領域を含み、ここで、該免疫グロブリン重鎖可変領域は:配列番号1を含むCDR1;配列番号2を含むCDR2;および配列番号3を含むCDR3を含み;該免疫グロブリン軽鎖可変領域は、配列番号4を含むCDR1;配列番号5を含むCDR2;および配列番号6を含むCDR3を含む。
【0007】
配列番号24~33のいずれか1つに対して少なくとも80%、85%若しくは90%の配列同一性を有する免疫グロブリン重鎖可変領域、または少なくとも配列番号24~33のCDR領域を含む重鎖可変領域、および/あるいは配列番号34若しくは35に対して少なくとも80%、85%若しくは90%の配列同一性を有する免疫グロブリン軽鎖可変領域、または少なくとも配列番号34若しくは35のCDR領域を含む軽鎖可変領域を含む抗PD-1結合剤もまた、提供される。
【0008】
別の一面においては、PD-1結合剤は、免疫グロブリン重鎖可変領域および免疫グロブリン軽鎖可変領域を含み、ここで、該免疫グロブリン重鎖可変領域は:配列番号7を含むCDR1;配列番号8を含むCDR2;および配列番号9を含むCDR3を含み;該免疫グロブリン軽鎖可変領域は、配列番号10を含むCDR1;配列番号11を含むCDR2;および配列番号12を含むCDR3を含む。
【0009】
配列番号43~47若しくは61~63のいずれか1つに対して少なくとも80%、85%若しくは90%の配列同一性を有する免疫グロブリン重鎖可変領域、または少なくともそれらのCDR領域を含む重鎖可変領域、および/あるいは配列番号48~50に対して少なくとも80%、85%若しくは90%の配列同一性を有する免疫グロブリン軽鎖可変領域、または少なくともそれらのCDR領域を含む軽鎖可変領域を含む抗PD-1結合剤もまた、提供される。
【0010】
さらに、本発明は、前述の免疫グロブリンポリペプチドをコードする単離されたまたは精製された核酸配列、そのような核酸配列を含むベクター、前述の免疫グロブリンポリペプチドを含む単離されたPD-1結合剤、そのようなPD-1結合剤をコードする核酸配列、そのような核酸配列を含むベクター、そのようなベクターを含む単離された細胞、そのようなPD-1結合剤またはそのようなベクターを薬学的に許容される担体とともに含む組成物、および有効量のそのような組成物を哺乳動物に投与することによって免疫応答
を阻害し、哺乳動物における炎症性または自己免疫障害を治療する方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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