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公開番号2024118652
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025045
出願日2023-02-21
発明の名称太陽光発電システム点検装置および点検方法
出願人株式会社東芝,東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人弁理士法人サクラ国際特許事務所
主分類H02S 50/00 20140101AFI20240826BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】太陽光発電パネルの下側の安定した点検が可能な太陽光発電システム点検装置および点検方法を提供する。
【解決手段】太陽光発電パネルの太陽光が照射される面と反対側のパネル下側を撮影するための太陽光発電システム点検装置であって、太陽光発電パネルの間の通路の上空を飛行する飛行移動機構と、パネル下側を撮影する撮影装置と、撮影装置の向きを調整する画角調整機構と、飛行移動機構から下方に向けて延在し、飛行移動機構と画角調整機構とを接続して、撮影装置をパネル下側を撮影可能な高さに位置させる接続部と、を具備している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
太陽光発電パネルの太陽光が照射される面と反対側のパネル下側を撮影するための太陽光発電システム点検装置であって、
前記太陽光発電パネルの間の通路の上空を飛行する飛行移動機構と、
前記パネル下側を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置の向きを調整する画角調整機構と、
前記飛行移動機構から下方に向けて延在し、前記飛行移動機構と前記画角調整機構とを接続して、前記撮影装置を前記パネル下側を撮影可能な高さに位置させる接続部と、
を具備したことを特徴とする太陽光発電システム点検装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載の太陽光発電システム点検装置であって、
前記飛行移動機構または前記撮影装置の位置を取得するための位置取得機構と、
前記撮影装置を、地上から一定の高さに保持するための高さ制御機構と、
を具備したことを特徴とする太陽光発電システム点検装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の太陽光発電システム点検装置であって、
光の波長範囲が異なる画像を同時または個別に取得する画像取得機構を備えたことを特徴とする太陽光発電システム点検装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の太陽光発電システム点検装置であって、
前記飛行移動機構が、前記太陽光発電パネルの上面を同時に点検するための点検機構を備えたことを特徴とする太陽光発電システム点検装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の太陽光発電システム点検装置であって、
匂いセンサ、非接触温度計、レーザ距離計、レーザ振動計、可聴音マイク、超音波センサのうち、何れか一つ以上のセンサを備えたことを特徴とする太陽光発電システム点検装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の太陽光発電システム点検装置であって、
前記撮影装置により取得したデータを保存し、点検箇所の正常・異常を判定するデータ判定装置を備えたことを特徴とする太陽光発電システム点検装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の太陽光発電システム点検装置であって、
ネットワークに接続し、取得したデータを送信する通信装置を備えたことを特徴とする太陽光発電システム点検装置。
【請求項8】
太陽光発電パネルの太陽光が照射される面と反対側のパネル下側を撮影するための太陽光発電システム点検方法であって、
前記太陽光発電パネルの間の通路の上空を飛行する飛行移動機構と、
前記パネル下側を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置の向きを調整する画角調整機構と、
前記飛行移動機構から下方に向けて延在し、前記飛行移動機構と前記画角調整機構とを接続して、前記撮影装置を前記パネル下側を撮影可能な高さに位置させる接続部と、
を具備した太陽光発電システム点検装置を用いることを特徴とする太陽光発電システム点検方法。
【請求項9】
請求項8記載の太陽光発電システム点検方法であって、
前記太陽光発電システム点検装置が、
前記飛行移動機構または前記撮影装置の位置を取得するための位置取得機構と、
前記撮影装置を、地上から一定の高さに保持するための高さ制御機構と、
を具備したことを特徴とする太陽光発電システム点検方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、太陽光発電システム点検装置および点検方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
太陽光発電システムの運用および保守点検は、近年の自然災害の激甚化や、電気保安人材の将来的な不足に対する懸念などから、自動点検装置などによる省力化・無人化が求められている。
【0003】
特にメガソーラと呼ばれる、出力が1MWを超える大規模太陽光発電所では、広大かつ環境の異なる敷地内に設置された太陽光発電パネルを効率的に点検する必要がある。また、太陽光発電パネルは、ため池などの水中や山間部、雑草地帯、豪雪地帯に設置される場合もあり、設置環境に対してロバストな点検技術が要求される。
【0004】
従来からドローン等の飛行移動機体(Unmanned aerial vehicle:UAV)を用いた太陽光発電パネルの点検装置、点検方法などが提案されているが(例えば、特許文献1、特許文献2など)、これらの従来手法は、太陽光発電パネルの上面、すなわち太陽光が照射される面の健全性の点検に限定されており、太陽光発電パネル下側の部位についての点検手法は示されていない。
【0005】
太陽光発電パネル下側におけるバックパネルの劣化や焼損、ジャンクションボックスの劣化や焼損、架台の錆や固定ボルトの緩み、ケーブル断線、アース線外れ、虫の巣などの異常発見は、太陽光発電システムの保守点検において重要であり、放置すると発電量の低下、システム全体の寿命低下、自然災害による損壊といった危険につながるおそれがある。また、今後、両面発電パネルの普及が進む可能性があり、太陽光発電パネル下側の点検の必要性は、さらに高まると考えられる。太陽光発電パネル下側の点検装置、点検方法も提案されているが(例えば、特許文献3、特許文献4など)、これらの手法は、地上を走行する点検システムを用いており、設置環境の良好な太陽光発電パネルにおける点検に限定されていた。
【0006】
また、仮にUAVを用いて太陽光発電パネルの下側を撮影しようとすると、UAVを上空約1m以下で低空飛行させる必要があり、UAVの飛行安定性の問題や、太陽光発電パネルとの接触事故の可能性があり、安全性の問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5197642号公報
特許第6970317号公報
特許第7118234号公報
特開2022-177417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
太陽光発電パネルの保守点検は、現場での目視による点検項目が多く、点検作業員の五感や観察力に大きく依存している。特にメガソーラなどの大型システムでは、保守点検に多くの人員・時間を要するという課題がある。
【0009】
また、先述の山間部や雑草地帯、豪雪地帯など、点検作業員のアクセスが難しい場所に設置された太陽光発電システムの場合は、システム全体の健全性を保証することが難しい。さらに感染症の流行などにより、点検作業員が確保できない事態も生じうるため、省人化・無人化に向けた技術開発が進められている。
【0010】
こうした課題に対して、例えばメガソーラを一括して点検する場合、UAVによる空撮で、短時間で効率良く異常を発見する方法が提案されている。しかし、その多くは点検項目として重要な、太陽光発電パネルを設置した地面側からの観察で検知される異常、そして、その検知結果に基いた異常個所の分析などには対応できていない。
(【0011】以降は省略されています)

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