特許ウォッチ

公開番号2024117981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024110
出願日2023-02-20
発明の名称洗濯機
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 19/00 20060101AFI20240823BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】一対の電極端子により貯水槽内の水位を精度良く検出でき得る超音波洗浄装置を提供する。
【解決手段】全自動洗濯機は、超音波洗浄装置50と給水ユニットとを備える。超音波洗浄装置50は、洗浄水が溜められる貯水槽210と、被洗浄物を超音波の作用により洗浄する超音波洗浄部100と、貯水槽210内の洗浄水に接触することにより、貯水槽210内の水位を検出可能な一対の電極端子610とを含む。給水ユニットは、供給ノズル500を介して貯水槽210内に洗浄水を供給する。供給ノズル500は、下方に開口する流出口503aを有し、流出口503aと一対の電極端子610とが左右方向に並んだ状態において、流出口503aから洗浄水が貯水槽210内に流れ落ちる。貯水槽210には、左右方向における流出口503aから洗浄水が流れ落ちる位置と一対の電極端子610との間に、前後方向に長尺な壁部213が配置される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
超音波洗浄装置と、給水部と、を備え、
前記超音波洗浄装置は、
洗浄水が溜められる貯水槽と、
前記貯水槽内の洗浄水に浸された被洗浄物に超音波を作用させて、被洗浄物を洗浄する超音波洗浄部と、
前記貯水槽内に溜められた洗浄水に接触することにより、前記貯水槽内の水位を検出可能な一対の電極端子と、を含み、
前記給水部は、供給部材を介して前記貯水槽内に洗浄水を供給し、
前記供給部材は、下方に開口する流出口を有し、
前記流出口と前記一対の電極端子とが前記超音波洗浄装置の左右方向に並んだ状態において、前記流出口から洗浄水が前記貯水槽内に流れ落ち、
前記貯水槽には、前記左右方向における前記流出口から洗浄水が流れ落ちる位置と前記一対の電極端子との間に、前記超音波洗浄装置の前後方向に長尺な壁部が配置される、
ことを特徴とする洗濯機。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記壁部の高さは、前記一対の電極端子の下端面の高さ位置よりも高い、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項３】
請求項１または２に記載の洗濯機において、
前記一対の電極端子は、前記前後方向に並び、
前記壁部は、前側の前記電極端子よりも前方向に延びるとともに後側の前記電極端子よりも後方向に延びる、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項４】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記壁部における前記流出口側の側壁面は、鉛直方向に平行である、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項５】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記流出口が、前記貯水槽の後部において、左右何れかの側壁面の近傍に位置するように配置されて、前記側壁面と前記壁部との間に前記流出口から落ちた水が前方向に流れる流路が構成される、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項６】
請求項５に記載の洗濯機において、
前記貯水槽の底壁面は、
前記流路の前方に第１角部を有し、
前記第１角部の左右方向における反対側に第２角部を有し、
前記第２角部の後方向に第３角部を有し、
前記第１角部から前記第２角部へ向かう第１方向に、前記第１角部から下り傾斜し、
前記第２角部から前記第３角部へ向かう第２方向に、前記第２角部から下り傾斜し、
前記第１方向と相反する第３方向に、前記第３角部から下り傾斜する、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項７】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記超音波洗浄装置は、前記一対の電極端子を、規定水位まで溜められた洗浄水が接触する位置に保持するホルダを、さらに含む、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項８】
請求項７に記載の洗濯機において、
各前記電極端子は、棒状を有して上下方向に延びる端子部を含み、
前記ホルダは、水平方向に所定の間隔を開けて配置され、それぞれが各前記電極端子を保持する一対の端子保持部を含み、
各前記端子保持部は、
前記端子部が貫通する孔部であって、当該孔部から前記端子部の下側部分が下方に突出する孔部と、
前記下側部分の周壁面を囲む囲い部と、を含み、
前記囲い部は、周方向に途切れて開放部を有し、
前記開放部は、前記超音波洗浄装置を正面から見たときに、前記開放部を通じて前記下側部分の周壁面を視認できない位置に設けられる、
ことを特徴とする洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
超音波を利用して被洗浄物を洗浄する超音波洗浄装置を備える洗濯機が、特許文献１に記載されている。超音波洗浄装置は、超音波発生体を有する超音波洗浄部と、超音波洗浄部を保持する本体部と、本体部に離脱可能に装着されて超音波発生体の下方に位置し、貯水槽が設けられた貯水部と、を備える。水と洗剤とを含む洗浄水が貯水槽内に溜められ、貯水槽内の洗浄水に浸した被洗浄物に超音波発生体から発生した超音波が作用する。これにより、被洗浄物に付着した汚れが除去される。
【０００３】
特許文献１の洗濯機では、給水ユニットにより、水道栓から送られてきた水に洗浄タンクから供給された洗剤が混合されて洗浄水が生成される。生成された洗浄水は、貯水槽の後方に配置された貯留タンクに貯められる。貯留タンクから貯水槽へ供給ノズルが延び、貯留タンク内の洗浄水が供給ノズルを介して貯水槽に供給される。供給ノズルの先端部は下方に屈曲し、先端部の下面に、洗浄水が放出される放出口が形成される。
【０００４】
貯水タンクからの洗浄水の供給により、貯水槽内の水位が放出口の高さまで上昇し、放出口が洗浄水で塞がれると、貯留タンク内の空気圧と外部の空気圧とが釣り合い、貯留タンクからの給水が停止する。これにより、放出口の高さ位置である規定水位まで、貯水槽内に洗浄水を溜めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２１－２３５４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
供給ノズルから貯水槽内へ洗浄水が供給される際、貯水槽内では、供給ノズルの放出口から流れ落ちた洗浄水により、水面に波立ちが生じ得る。この波立ちが一対の電極端子の位置の水面に伝播しやすいと、規定水位に達したときに、波立ちによって一対の電極端子への水の接触が安定しにくくなる。これにより、一対の電極端子による規定水位の検出精度が低下する虞がある。
【０００７】
そこで、本発明は、一対の電極端子により貯水槽内の水位を精度良く検出でき得る洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の主たる態様に係る洗濯機は、超音波洗浄装置と、給水部と、を備える。ここで、前記超音波洗浄装置は、洗浄水が溜められる貯水槽と、前記貯水槽内の洗浄水に浸された被洗浄物に超音波を作用させて、被洗浄物を洗浄する超音波洗浄部と、前記貯水槽内に溜められた洗浄水に接触することにより、前記貯水槽内の水位を検出可能な一対の電極端子と、を含む。前記給水部は、供給部材を介して前記貯水槽内に洗浄水を供給する。前記供給部材は、下方に開口する流出口を有し、前記流出口と前記一対の電極端子とが前記超音波洗浄装置の左右方向に並んだ状態において、前記流出口から洗浄水が前記貯水槽内に流れ落ちる。前記貯水槽には、前記左右方向における前記流出口から洗浄水が流れ落ちる位置と前記一対の電極端子との間に、前記超音波洗浄装置の前後方向に長尺な壁部が配置される。
【０００９】
本態様に係る洗濯機によれば、流出口から流れ落ちた洗浄水により水面に生じた波が、一対の電極端子が位置する領域に伝播しにくい。よって、一対の電極端子が波立ちの影響を受けにくくなり、一対の電極端子による水位の検出精度を向上できる。
【００１０】
本態様に係る洗濯機において、前記壁部の高さは、前記一対の電極端子の下端面の高さ位置よりも高くされ得る。
（【００１１】以降は省略されています）

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