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公開番号2024114515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023020329
出願日2023-02-13
発明の名称木質部材の接合構造
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E04B 1/61 20060101AFI20240816BHJP(建築物)
要約【課題】金物を極力用いずに木質部材間の応力伝達を可能にする木質部材の接合構造を提供する。
【解決手段】互いに交差して配置される二つの木質部材12、14同士を接合した構造10であって、一方の前記木質部材12において、他方の前記木質部材14の厚さと同等の幅に形成された切り欠き溝16と、他方の前記木質部材14において、一方の前記木質部材12の厚さと同等の幅に形成された切り欠き溝18とを嵌合して相欠き接合するようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに交差して配置される二つの木質部材同士を接合した構造であって、
一方の前記木質部材において、他方の前記木質部材の厚さと同等の幅に形成された切り欠き溝と、他方の前記木質部材において、一方の前記木質部材の厚さと同等の幅に形成された切り欠き溝とを嵌合して相欠き接合したことを特徴とする木質部材の接合構造。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
一方の前記木質部材をパネル状の梁パネルとして使用するとともに、他方の前記木質部材をパネル状の壁パネルとして使用し、前記梁パネルの下端面から上方に向けて形成された切り欠き溝と、前記壁パネルの上端面から下方に向けて形成された切り欠き溝とを嵌合して相欠き接合したことを特徴とする請求項1に記載の木質部材の接合構造。
【請求項3】
相欠き接合した部分において、一方の前記木質部材の表面と、他方の前記木質部材の表面とを連結する連結部材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の木質部材の接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、木質の梁と壁などを接合するのに好適な木質部材の接合構造に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、木造建築においては、耐久性の観点から軒を深く確保する必要がある。この場合、屋根を支持する梁部材は、外壁を貫通させて架け渡す計画が合理的といえる(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
一方、木質部材として、直交集成板(CLT:Cross Laminated Timber)を使用したCLTパネルが知られている(例えば、特許文献2を参照)。CLTは、ひき板または小角材(これらをその繊維方向を互いにほぼ平行にして長さ方向に接合接着して調整したものを含む。)をその繊維方向を互いにほぼ平行にして幅方向に並べ、または接着したものを、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し3層以上の構造を持たせた木質板材であり、耐震・耐火性能が高いという特長がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-42575号公報
特開2021-195743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
梁部材、外壁としてCLTからなる梁パネル、壁パネルを使用し、梁パネルの端部仕口を壁パネルに対して既製のせん断金物で接合する場合、外壁からの跳ね出し構造を剛接合にするために、別途、金物補強等が必要となる。また、外壁面を貫通する形で金物補強を行うことで、結露に対する懸念が生じることとなる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、金物を極力用いずに木質部材同士の間の応力伝達を可能にする木質部材の接合構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る木質部材の接合構造は、互いに交差して配置される二つの木質部材同士を接合した構造であって、一方の前記木質部材において、他方の前記木質部材の厚さと同等の幅に形成された切り欠き溝と、他方の前記木質部材において、一方の前記木質部材の厚さと同等の幅に形成された切り欠き溝とを嵌合して相欠き接合したことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る他の木質部材の接合構造は、上述した発明において、一方の前記木質部材をパネル状の梁パネルとして使用するとともに、他方の前記木質部材をパネル状の壁パネルとして使用し、前記梁パネルの下端面から上方に向けて形成された切り欠き溝と、前記壁パネルの上端面から下方に向けて形成された切り欠き溝とを嵌合して相欠き接合したことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る他の木質部材の接合構造は、上述した発明において、相欠き接合した部分において、一方の前記木質部材の表面と、他方の前記木質部材の表面とを連結する連結部材を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る木質部材の接合構造によれば、互いに交差して配置される二つの木質部材同士を接合した構造であって、一方の前記木質部材において、他方の前記木質部材の厚さと同等の幅に形成された切り欠き溝と、他方の前記木質部材において、一方の前記木質部材の厚さと同等の幅に形成された切り欠き溝とを嵌合して相欠き接合したので、金物を用いずに木質部材同士の間の応力伝達を可能にすることができるという効果を奏する。
(【0011】以降は省略されています)

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