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公開番号2024110947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-16
出願番号2024014005
出願日2024-02-01
発明の名称記憶装置及び電子機器
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類H10B 12/00 20230101AFI20240808BHJP()
要約【課題】多ビットのデータを一度に読み出すことができる記憶装置を提供する。
【解決手段】第1層と、第1層の上方又は下方に位置する第2層と、を有する記憶装置である。第1層は、第1トランジスタ及び第1容量素子を有し、第2層は、第2トランジスタ及び第2容量素子を有する。また、第1、第2容量素子のそれぞれは、トレンチ型の容量素子であり、第2容量素子のトレンチの長さは、第1容量素子のトレンチの長さよりも長い。また、第1トランジスタの第1端子は、第1容量素子に電気的に接続され、第2トランジスタの第1端子は、第2容量素子に電気的に接続されている。また、第1トランジスタの第2端子は、配線に電気的に接続され、第2トランジスタの第2端子は、配線に電気的に接続されている。なお、第1容量素子に保持される電圧は、データの下位ビットの信号に対応し、第2容量素子に保持される電圧は、データの上位ビットの信号に対応する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
第1層と、第2層と、を有し、
前記第2層は、前記第1層の上方又は下方に位置し、
前記第1層は、第1トランジスタと、第1容量素子と、第1絶縁体と、を有し、
前記第2層は、第2トランジスタと、第2容量素子と、第2絶縁体と、を有し、
前記第1トランジスタは、第1酸化物半導体を有し、
前記第2トランジスタは、第2酸化物半導体を有し、
前記第1絶縁体は、第1開口を有し、
前記第1容量素子は、少なくとも一部が前記第1開口の内部に含まれているトレンチ型の容量素子であり、
前記第2絶縁体は、第2開口を有し、
前記第2容量素子は、少なくとも一部が前記第2開口の内部に含まれているトレンチ型の容量素子であり、
前記第2開口の長さは、前記第1開口の長さよりも長く、
前記第1トランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第1容量素子に電気的に接続され、
前記第2トランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2容量素子に電気的に接続され、
前記第1トランジスタのソース又はドレインの他方は、配線に電気的に接続され、
前記第2トランジスタのソース又はドレインの他方は、前記配線に電気的に接続され、
前記第2酸化物半導体は、前記第1酸化物半導体の少なくとも一部と重なる領域を有し、
前記第2開口は、前記第1開口の少なくとも一部と重なる領域を有し、
前記第1容量素子に保持される電圧は、書き込まれるデジタルデータの下位ビットの信号に対応し、
前記第2容量素子に保持される電圧は、書き込まれる前記デジタルデータの上位ビットの信号に対応する、
記憶装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記第1層は、第3導電体を有し、
前記第2層は、第4導電体を有し、
前記第1トランジスタは、ソース又はドレインの他方として機能する第1導電体を有し、
前記第2トランジスタは、ソース又はドレインの他方として機能する第2導電体を有し、
前記第3導電体と、前記第4導電体と、のそれぞれは、前記配線に含まれ、
前記第3導電体は、前記第1導電体に接する領域を有し、
前記第4導電体は、前記第2導電体に接する領域を有し、
前記第2導電体は、前記第1導電体の少なくとも一部と重なる領域を有する、
前記第4導電体は、前記第3導電体の少なくとも一部と重なる領域を有する、
記憶装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記第1酸化物半導体と前記第2酸化物半導体のそれぞれは、インジウム、亜鉛及び元素Mから選ばれる一又は複数を有し、
前記元素Mは、ガリウム、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、スズ、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、コバルト、マグネシウム及びアンチモンから選ばれた一又は複数である、
記憶装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記第2容量素子の静電容量の値は、前記第1容量素子の静電容量の値の1.8倍以上2.2倍以下である、
記憶装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記第1層は、第3絶縁体と、第3導電体と、を有し、
前記第2層は、第4絶縁体と、第4導電体と、を有し、
前記第1トランジスタは、ソース又はドレインの一方として機能する第5導電体と、ソース又はドレインの他方として機能する第1導電体と、を有し、
前記第2トランジスタは、ソース又はドレインの一方として機能する第6導電体と、ソース又はドレインの他方として機能する第2導電体と、を有し、
前記第3導電体と、前記第4導電体と、のそれぞれは、前記配線に含まれ、
前記第3絶縁体は、前記第1絶縁体の上方に位置し、
前記第5導電体は、前記第1絶縁体の上方、かつ前記第3絶縁体の下方に位置し、
前記第1導電体は、前記第3絶縁体の上方に位置し、
前記第3絶縁体は、第3開口を有し、
前記第1酸化物半導体は、前記第3開口の側面と、前記第5導電体と、前記第1導電体と、に接する領域を有し、
前記第4絶縁体は、前記第2絶縁体の上方に位置し、
前記第6導電体は、前記第2絶縁体の上方、かつ前記第4絶縁体の下方に位置し、
前記第2導電体は、前記第4絶縁体の上方に位置し、
前記第4絶縁体は、第4開口を有し、
前記第2酸化物半導体は、前記第4開口の側面と、前記第6導電体と、前記第2導電体と、に接する領域を有し、
前記第3開口は、前記第1開口の少なくとも一部と重なる領域に有し、
前記第4開口は、前記第2開口の少なくとも一部と重なる領域を有し、
前記第3導電体は、前記第1導電体に接する領域を有し、
前記第4導電体は、前記第2導電体に接する領域を有し、
前記第2導電体は、前記第1導電体の少なくとも一部と重なる領域を有し、
前記第4導電体は、前記第3導電体の少なくとも一部と重なる領域を有し、
前記第6導電体は、前記第5導電体の少なくとも一部と重なる領域を有する、
記憶装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記第1酸化物半導体と前記第2酸化物半導体のそれぞれは、インジウム、亜鉛及び元素Mから選ばれる一又は複数を有し、
前記元素Mは、ガリウム、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、スズ、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、コバルト、マグネシウム及びアンチモンから選ばれた一又は複数である、
記憶装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記第2容量素子の静電容量の値は、前記第1容量素子の静電容量の値の1.8倍以上2.2倍以下である、
記憶装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか一において、
駆動回路層を有し、
前記駆動回路層は、前記第1トランジスタと、前記第2トランジスタと、前記第1容量素子と、前記第2容量素子と、の下方に位置する、
記憶装置。
【請求項9】
請求項8の記憶装置と、筐体と、を有する電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、記憶装置及び電子機器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
なお本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の技術分野は、物、動作方法又は製造方法に関するものである。又は、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ又は組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、蓄電装置、撮像装置、記憶装置、信号処理装置、センサ、プロセッサ、電子機器、システム、それらの駆動方法、それらの製造方法又はそれらの検査方法を一例として挙げることができる。
【背景技術】
【0003】
近年、扱われるデータ量の増大に伴って、より大きな記憶容量を有する記憶装置が求められている。単位面積あたりの記憶容量を増加させるためには、3D NAND型の記憶装置などのように、メモリセルを積層して形成することが有効である(特許文献1乃至特許文献3参照)。メモリセルを積層して設けることにより、単位面積当たりの記憶容量をメモリセルの積層数に応じて増加させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開2011/0065270号明細書
米国特許出願公開2016/0149004号明細書
米国特許出願公開2013/0069052号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
扱われるデータ量の増大により、記憶装置に書き込まれるデータ量、及び記憶装置から読み出されるデータ量のそれぞれは、増加する傾向にある。特に、1ビットのデータを保持するメモリセルを複数有する記憶装置から、多ビットのデータを読み出す場合、複数のメモリセルから1ビットずつ読み出しを行う必要があるため、読み出すデータ量が多いほど、読み出し動作に要する時間が長くなる。このため、近年では、記憶装置における、多ビットのデータの読み出し動作の短時間化が望まれている。
【0006】
本発明の一態様は、多ビットのデータの書き込み及び読み出しを行うことができる記憶装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、読み出し速度が速い記憶装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、消費電力が低減された記憶装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、作製コストが低減された記憶装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、回路面積が小さい記憶装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、上述した記憶装置を含む電子機器を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、新規な記憶装置又は新規な電子機器を提供することを課題の一とする。
【0007】
なお、本発明の一態様の課題は、上記課題に限定されない。上記課題は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、他の課題は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない課題である。本項目で言及していない課題は、当業者であれば明細書又は図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記課題及び他の課題のうち、少なくとも一つの課題を解決するものである。なお、本発明の一態様は、上記課題及び他の課題の全てを解決する必要はない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、読み出し動作に要する時間を短くするため、複数のメモリセルに対して、読み出し用の選択信号を同時に送信して、当該複数のメモリセルから多ビットのデータを読み出す構成の記憶装置である。具体的には、記憶装置は、少なくとも、保持するデータのビット数と同じ数のメモリセルを有し、当該メモリセルのそれぞれは、容量素子を有する。ここでは、一例として、4ビットのデータを保持する記憶装置について説明する。
【0009】
当該メモリセルに含まれている容量素子のそれぞれの静電容量の値は異なっていることが好ましい。例えば、4ビットのデータを保持する記憶装置の場合、当該記憶装置は、4個のメモリセルを含むことが好ましい。また、4個のメモリセルのそれぞれに含まれている容量素子の静電容量の値は、1:2:4:8の比とする。例えば、4個の容量素子において一番小さい静電容量の値をC
ut
としたとき、残りの3個の容量素子のそれぞれの静電容量の値は、2C
ut
、4C
ut
、8C
ut
となる。
【0010】
また、この場合、静電容量の値がC
ut
となる容量素子に書き込まれる電圧は、4ビットのデータのうち下位0ビット目(上位3ビット目、4桁の数字の右から1桁目)の信号に相当する。また、静電容量の値が2C
ut
となる容量素子に書き込まれる電圧は、4ビットのデータのうち下位1ビット目(上位2ビット目、4桁の数字の右から2桁目)の信号に相当する。また、静電容量の値が4C
ut
となる容量素子に書き込まれる電圧は、4ビットのデータのうち下位2ビット目(上位1ビット目、4桁の数字の右から3桁目)の信号に相当する。また、静電容量の値が8C
ut
となる容量素子に書き込まれる電圧は、4ビットのデータのうち下位3ビット目(上位0ビット目、4桁の数字の右から4桁目)の信号に相当する。
(【0011】以降は省略されています)

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