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公開番号2024110732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-16
出願番号2023015497
出願日2023-02-03
発明の名称おから混練樹脂フィルム
出願人相模屋食料株式会社,群馬県
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20240808BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 おからを混練した樹脂を含むフィルムおよびそれを含む包装袋を提供すること。
【解決手段】メルトフローレイトが約2.0g/10min~約50g/10minの樹脂100重量部に対し、おからを約1重量部~約105重量部の割合で含むおから混練樹脂を含むフィルム。一局面において、前記おから混練樹脂は、さらに強度向上剤を約0.5重量部~約51重量部の割合で含む。別の局面において、上記強度向上剤は無機粉末および消泡剤を含む。さらに別の局面において、上記無機粉末は、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、および硝酸バリウムのうちの少なくともいずれか一種以上を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
メルトフローレイトが約2.0g/10min~約50g/10minの樹脂100重量部に対し、おからを約1重量部~約105重量部の割合で含むおから混練樹脂を含むフィルム。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記おから混練樹脂が、さらに強度向上剤を約0.5重量部~約51重量部の割合で含む、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記強度向上剤が無機粉末および消泡剤を含む、請求項2に記載のフィルム。
【請求項4】
前記無機粉末が、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、および硝酸バリウムのうちの少なくともいずれか一種以上を含む、請求項3に記載のフィルム。
【請求項5】
前記消泡剤が、シリコーン樹脂、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびショ糖脂肪酸エステルからなる群より選択され、ここで前記脂肪酸は、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エイコサン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸またはリノール酸を含む炭素数約14~約24の飽和または不飽和の脂肪酸である、請求項3に記載のフィルム。
【請求項6】
前記樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、アクリロニトリル・スチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン・ブタジエン樹脂、アクリル樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、およびニトロセルロースのうちの少なくともいずれか一種以上を含む、請求項1に記載のフィルム。
【請求項7】
前記メルトフローレイトがJIS K6922-2に準拠して測定したものであることを特徴とする、請求項1に記載のフィルム。
【請求項8】
前記おからの平均粒径が約1μm~約200μmである、請求項1に記載のフィルム。
【請求項9】
前記おからの油分含有量が約0.5wt.%~約20wt.%である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項10】
クロスヘッドスピードが30mm/minの場合の前記フィルムの引裂強度(N)を、前記フィルムの厚さ(mm)で割った値が30N/mm以上である、請求項1に記載のフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂に、おからが混練されたおから混練樹脂フィルム、およびそのフィルムを含む袋に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
レジ袋やごみ袋をはじめ、様々な用途でプラスチック製袋が使用されている。
【0003】
このようなプラスチック製袋では、界面活性剤等の滑剤や無機粉末(例えば、特許文献1および特許文献2)を袋表面に塗布する、もしくは混練することで、薄いフィルムが重なった際の密着や静電気を防いでいる。しかし、滑剤をプラスチック製袋の表面に処理した場合には、製造工程が増えるために生産コストが増大し、また熱や水分により滑剤が溶出しやすくなってしまう。また滑剤をプラスチック樹脂に混練する場合には、袋としての成形性が低下し、歩留まりが悪くなってしまう。一方、無機粉末を混練する場合、プラスチックとの相溶性が低いために相溶化剤の添加が不可欠となること、また疎水性であるためにプラスチックの帯電防止は困難である。
【0004】
これに対し近年では、米粉を混練したプラスチックフィルムが市販されている(Rice Resin(登録商標)、株式会社バイオマスレジンホールディングス)。しかし、米粉もプラスチックとの相溶性が低いために成形性が悪く、混練割合が高くなると、特にインフレーション成形による袋製造では歩留まり率の低下や強度低下につながる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-337828号公報
特許第6661155号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、本発明は、以下を提供する。
(項目1)
メルトフローレイトが約2.0g/10min~約50g/10minの樹脂100重量部に対し、おからを約1重量部~約105重量部の割合で含むおから混練樹脂を含むフィルム。
(項目2)
前記おから混練樹脂が、さらに強度向上剤を約0.5重量部~約51重量部の割合で含む、上記項目に記載のフィルム。
(項目3)
前記強度向上剤が無機粉末および消泡剤を含む、上記項目のいずれか一項に記載のフィルム。
(項目4)
前記無機粉末が、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、および硝酸バリウムのうちの少なくともいずれか一種以上を含む、上記項目のいずれか一項に記載のフィルム。
(項目5)
前記消泡剤が、シリコーン樹脂、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびショ糖脂肪酸エステルからなる群より選択され、ここで前記脂肪酸は、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エイコサン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸またはリノール酸を含む炭素数約14~約24の飽和または不飽和の脂肪酸である、上記項目のいずれか一項に記載のフィルム。
(項目6)
前記樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、アクリロニトリル・スチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン・ブタジエン樹脂、アクリル樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、およびニトロセルロースのうちの少なくともいずれか一種以上を含む、上記項目のいずれか一項に記載のフィルム。
(項目7)
前記メルトフローレイトがJIS K6922-2に準拠して測定したものであることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載のフィルム。
(項目8)
前記おからの平均粒径が約1μm~約200μmである、上記項目のいずれか一項に記載のフィルム。
(項目9)
前記おからの油分含有量が約0.5wt.%~約20wt.%である、上記項目のいずれか一項に記載のフィルム。
(項目10)
クロスヘッドスピードが30mm/minの場合の前記フィルムの引裂強度(N)を、前記フィルムの厚さ(mm)で割った値が30N/mm以上である、上記項目のいずれか一項に記載のフィルム。
(項目11)
前記フィルムのH

O比表面積が約1m

/g以上である、上記項目のいずれか一項に記載のフィルム。
(項目12)
上記項目のいずれか一項に記載のフィルムを含む、包装袋。
【発明の効果】
【0007】
本発明のおから混練樹脂フィルムは、おからという原料そのものの特性に由来する高い吸湿性により、別途いかなる処理も加えることなく帯電防止効果を有する。また本発明のおから混練樹脂フィルムは、フィルム表面に微細な凹凸があり、フィルムの接触面積を減らす。上記帯電防止効果および低減した接触面積の組み合わせにより、フィルムの取り扱いを容易にし、袋に成形したときに袋の口開き性(ブロッキング指標で評価される)を向上させる。さらに、本発明のおから混練樹脂フィルムは、おからの匂いによる悪臭の抑制効果も併せ持つ。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、乾燥おからの水蒸気吸着等温線を示す図である。
図2は、乾燥したおからの熱重量曲線を示す図である。
図3は、おからと樹脂との混練に使用する混練機を模式的に表す図である。
図4は、混練工程、空冷方式による冷却工程および裁断工程の流れを模式的に示す図である。
図5は、混練工程、冷却ブロック接触方式による冷却工程および裁断工程の流れを模式的に示す図である。
図6は、混練工程、水冷方式による冷却工程および裁断工程の流れを模式的に示す図である。
図7は、裁断工程で使用したペレタイザーを模式的に示す図である。
図8は、本発明のおから混練樹脂フィルム(実施例1)の製造に使用した混練機の模式図を示す。
図9は、引裂試験の模式図を示す。
図10は、消臭試験に用いた試料袋を模式的に示した図である。
図11は、本発明のおから混練樹脂フィルム(実施例1~16)のおからの混練割合とそのH

O比表面積との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態は、好ましい発明の実施態様の一例を記載するものであり、特許請求の範囲に記載された本発明の構成要件を限定するものではない。必要に応じて、本明細書において記載される任意の重量割合は、水分を含む重量基準であってもよいし、乾燥重量基準であってもよい。
【0010】
1つの局面において、本発明によれば、メルトフローレイトが約2.0g/10min~約50g/10minの樹脂100重量部に対し、おからを約1重量部~約105重量部の割合で含むおから混練樹脂を含むフィルムが提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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