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公開番号2024107536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023011506
出願日2023-01-30
発明の名称スライドドア用給電装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 11/00 20060101AFI20240802BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】渡り部の曲げ方向の反転を円滑に進めること。
【解決手段】ドアトリム502の下端よりも下方を通して車体Bとスライドドア500との間を渡す渡り部11を有するワイヤハーネス10と、渡り部の一端を保持する車体側の保持部材20と、渡り部の他端を保持し、かつ、スライドドアの開閉動作に伴う渡り部の他端の変位に連動するスライドドア側のリンク機構30と、インナパネルとドアトリムの間でこれらの内の少なくとも一方に設け、渡り部の曲げ方向を反転させる反転機構40と、を備え、反転機構は、全閉位置のスライドドアの開動作に伴い渡り部を当接させ、その開動作に連動して渡り部を摺動させながら渡り部の曲げ方向を反転させ始めるガイド面40aと、ガイド面によって案内されてきた渡り部を当接させ、スライドドアの開動作に連動した渡り部の曲げ方向の反転が終わるまで渡り部を係止する係止部40bと、を備えること。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車体とスライドドアとの間を渡す渡り部を有するワイヤハーネスと、
前記車体に組み付けられ、かつ、前記渡り部の一端を保持する保持部材と、
前記スライドドアのインナパネルとドアトリムの間で前記インナパネルに組み付けられ、かつ、前記渡り部の他端を保持し、かつ、前記スライドドアの開閉動作に伴う前記渡り部の前記他端の変位に連動するリンク機構と、
前記インナパネルと前記ドアトリムの間で前記インナパネルと前記ドアトリムの内の少なくとも一方に設け、全閉位置の前記スライドドアの開動作時に前記渡り部の曲げ方向を反転させる反転機構と、
を備え、
前記渡り部は、前記ドアトリムの下端よりも下方を通して前記車体と前記スライドドアとの間で渡され、
前記反転機構は、全閉位置の前記スライドドアの開動作に伴い前記渡り部を当接させ、その開動作に連動して前記渡り部を摺動させながら前記渡り部の曲げ方向を反転させ始めるガイド面と、前記ガイド面によって案内されてきた前記渡り部を当接させ、前記スライドドアの開動作に連動した前記渡り部の曲げ方向の反転が終わるまで前記渡り部を係止する係止部と、を備えることを特徴としたスライドドア用給電装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記反転機構は、前記インナパネルと前記ドアトリムの内の一方に前記ガイド面を設け、前記インナパネルと前記ドアトリムの内の他方に前記係止部を設けることを特徴とした請求項1に記載のスライドドア用給電装置。
【請求項3】
前記反転機構は、前記インナパネルと前記ドアトリムの内の何れか一方に前記ガイド面と前記係止部を設けることを特徴とした請求項1に記載のスライドドア用給電装置。
【請求項4】
前記リンク機構は、全閉位置の前記スライドドアの開動作に伴い変位した前記渡り部から力を受けて、前記渡り部の前記他端を主軸の軸周りに正転させながら車両上方へと一旦引き上げ、前記スライドドアの更なる開動作に伴い前記渡り部から力を受けて、前記渡り部の前記他端を前記主軸の軸周りに逆転させながら車両下方へと降ろして、前記渡り部の曲げ方向を反転させるものであり、
前記反転機構は、全閉位置の前記スライドドアの開動作に伴う前記リンク機構の動作と前記渡り部の変位が行われている中で前記渡り部の曲げ方向の反転を補助するものであり、
前記ガイド面は、前記スライドドアの開方向とは逆方向で且つ前記車体側又は前記スライドドア側に向けて前記渡り部を斜めに摺動させる傾斜面として形成されることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のスライドドア用給電装置。
【請求項5】
前記リンク機構は、全閉位置の前記スライドドアの開動作に伴い変位した前記渡り部から力を受けて、前記渡り部の前記他端を主軸の軸周りに正転させながら車両上方へと一旦引き上げ、前記スライドドアの更なる開動作に伴い前記渡り部から力を受けて、前記渡り部の前記他端を前記主軸の軸周りに逆転させながら車両下方へと降ろして、前記渡り部の曲げ方向を反転させるものであり、
前記反転機構は、全閉位置の前記スライドドアの開動作に伴う前記リンク機構の動作と前記渡り部の変位が行われている中で前記渡り部の曲げ方向の反転を補助するものであり、
前記ガイド面は、前記スライドドアの開方向とは逆方向で且つ前記車体側又は前記スライドドア側に向けて前記渡り部を斜めに摺動させる傾斜面として形成され、
前記係止部には、前記渡り部を前記ガイド面に接触させたまま係止させることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のスライドドア用給電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドドア用給電装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両には、車体側の電源(二次電池等)をスライドドア側のスイッチや電装部品などに電気接続させるスライドドア用給電装置が搭載されている。このスライドドア用給電装置においては、その電気接続をワイヤハーネスが担っており、このワイヤハーネスの渡り部がドアトリムの下方を介して車体とスライドドアとの間で渡されている。この種のスライドドア用給電装置については、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-19386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このスライドドア用給電装置においては、スライドドアの開閉動作に伴いワイヤハーネスの渡り部の曲げ方向を反転させるが、その曲げ方向が急激に反転してしまうと、渡り部が周辺部品にぶつかるなどして打音を発生させる可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、渡り部の曲げ方向の反転を円滑に進め得るスライドドア用給電装置を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車体とスライドドアとの間を渡す渡り部を有するワイヤハーネスと、前記車体に組み付けられ、かつ、前記渡り部の一端を保持する保持部材と、前記スライドドアのインナパネルとドアトリムの間で前記インナパネルに組み付けられ、かつ、前記渡り部の他端を保持し、かつ、前記スライドドアの開閉動作に伴う前記渡り部の前記他端の変位に連動するリンク機構と、前記インナパネルと前記ドアトリムの間で前記インナパネルと前記ドアトリムの内の少なくとも一方に設け、全閉位置の前記スライドドアの開動作時に前記渡り部の曲げ方向を反転させる反転機構と、を備え、前記渡り部は、前記ドアトリムの下端よりも下方を通して前記車体と前記スライドドアとの間で渡され、前記反転機構は、全閉位置の前記スライドドアの開動作に伴い前記渡り部を当接させ、その開動作に連動して前記渡り部を摺動させながら前記渡り部の曲げ方向を反転させ始めるガイド面と、前記ガイド面によって案内されてきた前記渡り部を当接させ、前記スライドドアの開動作に連動した前記渡り部の曲げ方向の反転が終わるまで前記渡り部を係止する係止部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るスライドドア用給電装置は、全閉位置のスライドドアの開動作に連動してワイヤハーネスの渡り部がその位置と形状を変える際に、その渡り部を反転機構における第1段階目のガイド面に当てて摺動させながら、この渡り部11の曲げを引き延ばす。そして、このスライドドア用給電装置は、そのガイド面に案内されてきた渡り部を反転機構における第2段階目の係止部に当て、この渡り部を係止部で係止しながら曲げ方向を反転させる。このように、本発明に係るスライドドア用給電装置は、ガイド面から係止部へと渡り部の曲げ方向を二段階に分けて反転させるので、その曲げ方向の反転を円滑に進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、スライドドア全閉時の実施形態のスライドドア用給電装置を示す斜視図である。
図2は、スライドドア全閉時の実施形態のスライドドア用給電装置を車室内側から見た平面図である。
図3は、スライドドア全閉時の実施形態のスライドドア用給電装置を車両上方から見た平面図である。
図4は、スライドドア半開時の実施形態のスライドドア用給電装置を示す斜視図である。
図5は、スライドドア半開時の実施形態のスライドドア用給電装置を車室内側から見た平面図である。
図6は、スライドドア半開時の実施形態のスライドドア用給電装置を車両上方から見た平面図である。
図7は、スライドドア全開時の実施形態のスライドドア用給電装置を示す斜視図である。
図8は、スライドドア全開時の実施形態のスライドドア用給電装置を車室内側から見た平面図である。
図9は、スライドドア全開時の実施形態のスライドドア用給電装置を車両上方から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るスライドドア用給電装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るスライドドア用給電装置の実施形態の1つを図1から図9に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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