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公開番号
2024106503
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-08
出願番号
2023010784
出願日
2023-01-27
発明の名称
積層体、断熱材および真空断熱容器
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B32B
15/14 20060101AFI20240801BHJP(積層体)
要約
【課題】 輻射熱の反射性が高く、断熱性や通気性に優れ、かつ、施工性に優れた不織布、ならびに、断熱材を提供すること。
【解決手段】 熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成される不織布からなる繊維層と、金属層を含んでなる金属担持層と、を含んでなる積層体であって、前記積層体の一方の最外層が前記繊維層であり、繊維層側の表面の算術平均粗さRaが3.00μm以上30.00μm以下であり、前記金属担持層が前記繊維層の他の表面を50.0面積%以上99.5面積%以下被覆してなる、積層体。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成される繊維層と、金属を含んでなる金属担持層と、を含んでなる積層体であって、前記積層体の一方の最外層が前記繊維層であり、前記繊維層側の表面の算術平均粗さRaが3.00μm以上30.00μm以下であり、前記金属担持層が前記繊維層の他の表面を50.0面積%以上99.5面積%以下被覆してなる、積層体。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
通気量が1.0cm
3
/(cm
2
・秒)以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記金属担持層の表面の算術平均粗さRaが0.01μm以上3.00μm未満である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
前記金属担持層が、少なくとも片面がアルミニウムを含む金属層により被覆された熱可塑性樹脂により構成される、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項5】
前記金属担持層が、アルミニウムを含む金属箔により構成される、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項6】
前記繊維層の、前記積層体の表面を形成する層が、長繊維不織布からなる、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項7】
請求項1または2に記載の積層体を用いてなる断熱材。
【請求項8】
請求項7に記載の断熱材を用いてなる真空断熱容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、断熱材および真空断熱容器に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
液体窒素や液化ガスなどを貯蔵・運搬する際に、極低温状態を保持するための手段として、真空断熱が用いられることが一般的である。このような真空環境下、あるいは、低圧力環境下で使用される断熱材として、例えば、特許文献1では、金属層を有する樹脂フィルムと樹脂繊維を含む不織布とが貫通孔により接合された断熱材が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/181186号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された断熱材では、樹脂フィルムと不織布が剥離しやすいこと、減圧に時間を要することなどから、施工作業に手間と時間がかかるといった課題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、輻射熱の反射性が高く、断熱性や通気性に優れ、かつ、施工性に優れた積層体、ならびに、断熱材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の構成からなる。
(1) 熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成される繊維層と、金属を含んでなる金属担持層と、を含んでなる積層体であって、前記積層体の一方の最外層が前記繊維層であり、前記繊維層側の表面の算術平均粗さRaが3.00μm以上30.00μm以下であり、前記金属担持層が前記繊維層の他の表面を50.0面積%以上99.5面積%以下被覆してなる、積層体。
(2) 通気量が1.0cm
3
/(cm
2
・秒)以上である、上記(1)に記載の積層体。
(3) 前記金属担持層の表面の算術平均粗さRaが0.01μm以上3.00μm未満である、上記(1)または(2)に記載の積層体。
(4) 前記金属担持層が、少なくとも片面がアルミニウムを含む金属層により被覆された熱可塑性樹脂により構成される、上記(1)~(3)のいずれかに記載の積層体。
(5) 前記金属担持層が、アルミニウムを含む金属箔により構成される、上記(1)~(4)のいずれかに記載の積層体。
(6) 前記繊維層の、前記積層体の表面を形成する層が、長繊維不織布からなる、上記(1)~(5)のいずれかに記載の積層体。
(7) 上記(1)~(6)のいずれかに記載の積層体を用いてなる断熱材。
(8) 上記(7)に記載の断熱材を用いてなる真空断熱容器。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、輻射熱の反射性が高く、断熱性や通気性に優れ、かつ、施工性に優れた積層体が得られる。これらの特性から、本発明の積層体は、特に真空あるいは低圧力環境下で使用される断熱材として好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、これら本発明の構成要素について詳細に説明するが、本発明は以下に説明する態様のみに限定されるものではない。
【0009】
[熱可塑性樹脂]
本発明の積層体は、熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成される繊維層を含んでなる。本発明において、「熱可塑性樹脂を主成分とする繊維」とは、熱可塑性樹脂の質量割合が60質量%以上である繊維のことを指すものとする。この前記熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂やポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
【0010】
前記ポリエステル系樹脂は、酸成分とアルコール成分とを重縮合して得られる高分子重合体や、ラクトンやラクチドの開環重合によって得られる高分子重合体を主成分とする。ここでの「主成分」とは、ポリエステル系樹脂全体に対して、60質量%以上を占めることを意味する。前記酸成分としては例えば、フタル酸(オルト体)、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族カルボン酸、アジピン酸やセバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、およびシクロヘキサンカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を用いることができる。また、前記アルコール成分としては例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびポリエチレングリコール等を用いることができる。また、前記ラクトンとしては例えば、β-プロピオラクトン、ε-カプロラクトン等を用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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