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公開番号2024104286
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2023207370
出願日2023-12-08
発明の名称ブロックポリイソシアネート組成物、ブロックポリイソシアネート組成物水分散体、水系塗料組成物及び塗膜
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 18/80 20060101AFI20240726BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ブロックポリイソシアネート組成物、ブロックポリイソシアネート組成物水分散体、水系塗料組成物及び塗膜の提供。
【解決手段】(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を含み、以下の条件(1)~(3)を満たす、ブロックポリイソシアネート組成物。(1)前記(B)成分に由来する構造単位に対する前記(A)成分に由来する構造単位の質量比((A)/(B))が60/40以上90/10以下である。(2)前記(C)成分に由来する構造単位の含有量が、前記ブロックポリイソシアネート組成物の総質量に対して、0.1質量%以上10質量%以下である。(3)前記(D)成分の含有量が、前記ブロックポリイソシアネート組成物の総質量に対して、0.05質量%以上6.5質量%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を含み、以下の条件(1)~(3)を満たす、ブロックポリイソシアネート組成物。
(A)成分:脂肪族ジイソシアネートから誘導されるポリイソシアネート。
(B)成分:活性水素基含有ノニオン系親水性化合物。
(C)成分:二官能以上のポリエーテルポリオール。
(D)成分:炭素数3以上のアルキレンオキサイドが重合したモノオール。
(E)成分:ピラゾール系化合物。
(1)前記(B)成分に由来する構造単位に対する前記(A)成分に由来する構造単位の質量比((A)/(B))が60/40以上90/10以下である。
(2)前記(C)成分に由来する構造単位の含有量が、前記ブロックポリイソシアネート組成物の総質量に対して、0.1質量%以上10質量%以下である。
(3)前記(D)成分の含有量が、前記ブロックポリイソシアネート組成物の総質量に対して、0.05質量%以上6.5質量%以下である。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記(B)成分は、5個以上20個以下のアルキレンオキサイドの繰り返し単位を有する、請求項1に記載のブロックポリイソシアネート組成物。
【請求項3】
前記(C)成分は、数平均分子量が300以上3000以下である、請求項1又は2に記載のブロックポリイソシアネート組成物。
【請求項4】
前記(D)成分は、数平均分子量300以上2000以下である、請求項1又は2に記載のブロックポリイソシアネート組成物。
【請求項5】
前記(D)成分の含有量が、前記ブロックポリイソシアネート組成物の総質量に対して、1質量%未満である、請求項1又は2に記載のブロックポリイソシアネート組成物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のブロックポリイソシアネート組成物とイオン交換水とを含むブロックポリイソシアネート組成物水分散体であって、前記イオン交換水の前記ブロックポリイソシアネート組成物水分散体の全体に占める割合が50質量%以上90質量%以下である、ブロックポリイソシアネート組成物水分散体。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のブロックポリイソシアネート組成物を含む水系塗料組成物。
【請求項8】
請求項7に記載の水系塗料組成物を硬化させた塗膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックポリイソシアネート組成物、ブロックポリイソシアネート組成物水分散体、水系塗料組成物及び塗膜に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
脂肪族ジイソシアネートから誘導されたポリイソシアネート組成物を硬化剤として用いた二液型ポリウレタン塗料組成物は、耐薬品性、可撓性、耐候性等の点で優れた性能を示すため、塗料、インキ、粘着剤、接着剤などの幅広い分野で使われている。さらに、使用条件に応じて、常温硬化性の2液型、又は熱硬化性の1液型の形態で、建築、重防、自動車、工業用、工業用およびその補修などの多岐にわたった分野で用いられている。
【0003】
近年、地球環境への負荷を低減する観点から、従来溶剤系塗料として利用されているウレタン塗料組成物を用いる硬化剤であるポリイソシアネートの水性化が望まれている。
しかし、ウレタン塗料組成物は、水への分散が困難である、そのため、親水性基を有するポリイソシアネート組成物の開発が進められている(例えば、特許文献1、特許文献2等参照)。
【0004】
なかでも、熱硬化1液型塗料組成物の硬化剤は、イソシアネート基をブロック剤により保護し、必要に応じて熱加工を行い、イソシアネート基の再生と主剤であるポリオールの水酸基との反応により素早く硬化した塗膜を得られるメリットがある。環境保護の観点から熱硬化1液型の水性化が切望されている。
【0005】
ブロックポリイソシアネートを水性化する方法の1つは、ノニオン性およびカチオン性からなる群より選ばれる少なくとも1種のイオン性の親水基をブロックポリイソシアネートに付加することが挙げられる(例えば特許文献3等参照)。
特許文献3は、カチオン性基を導入したブロックポリイソシアネートが、塗料配合時に低温硬化可能となることを開示している。
【0006】
また、ノニオン親水基を用いたブロックポリイソシアネートは、塗膜の硬化性および耐水性が良好であることが開示されている(特許文献4、特許文献5等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第01/88006号
国際公開第2016/104485号
特許第5344875号公報
特開2011-231264号公報
特開2020-143231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献3に開示されたカチオン親水基を用いたブロックポリイソシアネートは、水への分散性や硬化性が不十分であり、改良の余地がある。また、塗膜としたときの耐水性、水系主剤との相溶性が検証されていない。
【0009】
また、ノニオン親水基を用いた特許文献4、特許文献5に記載のブロックポリイソシアネートは、主剤との相溶性や水への分散性が改良の余地があり、塗工基材への密着性、貯蔵安定性の検証もなされていない。
【0010】
本発明は、水に容易に分散可能であり、ポリオール主剤との相溶性に優れ、硬化剤単体の貯蔵安定性にも良好であり、容易に塗工基材と密着し、塗膜としたときの硬化性及び耐水性が良好なブロックポリイソシアネート組成物、これを用いたブロックポリイソシアネート組成物水分散体、水系塗料組成物及び塗膜を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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