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公開番号2024103526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2024080688,2023041975
出願日2024-05-17,2023-03-16
発明の名称情報管理装置、情報管理システム及びプログラム
出願人株式会社東芝,東芝デジタルソリューションズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20240725BHJP(計算;計数)
要約【課題】気象レーダーで観測された観測データに基づく観測結果と実際の気象現象とを照合し、気象レーダーの観測データに対応する気象現象の真値(正解レベル)を提供する。
【解決手段】実施形態の情報管理装置は、投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された複数の投稿情報から取得される気象関連投稿情報の中から、気象レーダーで観測された観測データにマッチングする気象関連投稿情報を抽出する抽出部と、抽出された気象関連投稿情報から把握される気象現象を、観測データに対応する気象現象として出力するデータ管理部と、気象関連の損害に関する保険金支払い履歴に基づいて、該当する気象関連投稿情報を損害リスクの高い気象現象グループに分類する分類制御部と、を有する。データ管理部は、同じ気象現象でも損害リスクの違いが区別されるように、観測データに対応する気象現象を出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された気象関連投稿情報から、気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を抽出する抽出部と、
抽出された前記気象関連投稿情報から把握される気象現象を、前記観測データに対応する気象現象として出力するデータ管理部と、
気象関連の損害に関する保険金支払い履歴に基づいて、該当する前記気象関連投稿情報を損害リスクの高い気象現象グループに分類する分類制御部と、を有し、
前記データ管理部は、同じ気象現象でも損害リスクの違いが区別されるように、前記観測データに対応する気象現象を出力することを特徴とする情報管理装置。
続きを表示(約 3,400 文字)【請求項2】
前記保険金支払い履歴は、保険金支払いに関する損害が発生した場所、損害が発生した日時、損害の発生に関連する気象現象を含み、
前記分類制御部は、
前記保険金支払い履歴情報に基づいて、前記抽出部によって抽出された前記気象関連投稿情報を、損害リスクの高い気象現象グループに分類する第1処理、
前記損害リスクの高い気象現象グループに分類された前記気象関連投稿情報を学習データとして所定の記憶領域に記憶する第2処理、
前記学習データを用いて、前記抽出部によって抽出される前記気象関連投稿情報を前記損害リスクの高い気象グループに分類するための分類モデルを生成する第3処理、
生成された前記分類モデルを用いて、前記抽出部によって抽出された前記気象関連投稿情報が前記損害リスクの高い気象現象グループに属するか否かを判定する分類判定処理を行う第4処理、及び、
前記分類判定処理の結果を、前記データ管理部から出力される前記観測データに対応する気象現象と関連付ける第5処理、
を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された気象関連投稿情報から、気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を抽出する抽出部と、
抽出された前記気象関連投稿情報から把握される気象現象を、前記観測データに対応する気象現象として出力するデータ管理部と、
気象関連の損害に関する保険金支払い履歴に基づいて、該当する前記気象関連投稿情報を損害リスクの高い気象現象グループに分類する分類制御部と、を有し、
前記データ管理部は、同じ気象現象でも損害リスクの違いが区別されるように、前記観測データに対応する気象現象を出力することを特徴とする情報管理システム。
【請求項4】
コンピュータによって実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、
投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された気象関連投稿情報から、気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を抽出する第1機能と、
抽出された前記気象関連投稿情報から把握される気象現象を、前記観測データに対応する気象現象として出力する第2機能と、
気象関連の損害に関する保険金支払い履歴に基づいて、該当する前記気象関連投稿情報を損害リスクの高い気象現象グループに分類する第3機能と、を実現させ、
前記第2機能は、同じ気象現象でも損害リスクの違いが区別されるように、前記観測データに対応する気象現象を出力することを特徴とするプログラム。
【請求項5】
情報管理方法であって、コンピュータが、
投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された気象関連投稿情報から、気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を抽出する第1ステップと、
抽出された前記気象関連投稿情報から把握される気象現象を、前記観測データに対応する気象現象として出力する第2ステップと、
気象関連の損害に関する保険金支払い履歴に基づいて、該当する前記気象関連投稿情報を損害リスクの高い気象現象グループに分類する第3ステップと、を実行し、
前記第2ステップは、同じ気象現象でも損害リスクの違いが区別されるように、前記観測データに対応する気象現象を出力することを特徴とする情報管理方法。
【請求項6】
気象関連の損害に関する保険金支払い履歴に基づいて、投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された気象関連投稿情報であって気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を、損害リスクの高い気象現象グループに仕分けする分類制御部と、
気象レーダーの観測データを所定の判定基準に基づいて分類し、前記分類に基づく解析結果を出力する解析部と、
気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報から把握される気象現象に基づいて、前記判定基準を変更する判定基準制御部と、を有し、
前記判定基準制御部は、同じ気象現象であっても、損害リスクの高い気象現象グループの前記気象関連投稿情報から把握される気象現象と、損害リスクの高い気象現象グループではない前記気象関連投稿情報から把握される気象現象とで、前記判定基準の変更幅を相違させるように制御することを特徴とする気象管理システム。
【請求項7】
気象関連の損害に関する保険金支払い履歴に基づいて、投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された気象関連投稿情報であって気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を、損害リスクの高い気象現象グループに仕分けする分類制御部と、
気象レーダーの観測データを所定の判定基準に基づいて分類し、前記分類に基づく解析結果を出力する解析部と、
前記解析結果に基づいて、アラート情報を出力するアラート制御部と、
気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報から把握される気象現象に基づいて、前記判定基準を変更する判定基準制御部と、を有し、
前記アラート制御部は、同じ気象現象であっても、損害リスクの高い気象現象グループの前記気象関連投稿情報から把握される気象現象と、損害リスクの高い気象現象グループではない前記気象関連投稿情報から把握される気象現象とで、異なる前記アラート情報を出力するように制御することを特徴とする気象管理システム。
【請求項8】
投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された気象関連投稿情報から、気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を抽出する抽出部と、
抽出された前記気象関連投稿情報から把握される気象現象を、前記観測データに対応する気象現象として出力するデータ管理部と、
前記気象関連投稿情報を損害リスクに応じて分類する分類制御部と、を有し、
前記データ管理部は、同じ気象現象でも損害リスクの違いが区別されるように、前記観測データに対応する気象現象を出力することを特徴とする情報管理装置。
【請求項9】
投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された気象関連投稿情報であって気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を、損害リスクに応じて仕分けする分類制御部と、
気象レーダーの観測データを所定の判定基準に基づいて分類し、前記分類に基づく解析結果を出力する解析部と、
気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報から把握される気象現象に基づいて、前記判定基準を変更する判定基準制御部と、を有し、
前記判定基準制御部は、同じ気象現象であっても、損害リスクに応じて前記判定基準の変更幅を相違させるように制御することを特徴とする気象管理システム。
【請求項10】
投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された気象関連投稿情報であって気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を、損害リスクに応じて仕分けする分類制御部と、
気象レーダーの観測データを所定の判定基準に基づいて分類し、前記分類に基づく解析結果を出力する解析部と、
前記解析結果に基づいて、アラート情報を出力するアラート制御部と、
気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報から把握される気象現象に基づいて、前記判定基準を変更する判定基準制御部と、を有し、
前記アラート制御部は、前記気象関連投稿情報から把握される気象現象が同じであっても、損害リスクに応じて異なる前記アラート情報を出力するように制御することを特徴とする気象管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、気象レーダーで観測された観測データに基づく観測結果と実際の気象現象とを照合し、気象レーダーの観測データに対応する気象現象の真値(正解レベル)を提供する技術に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
気象レーダーは、電波(マイクロ波)を発射し、所定範囲内に存在する雨や雪を観測する。発射した電波が戻ってくるまでの時間から雨や雪までの距離を測り、戻ってきた電波の強さから雨や雪の強さを観測することができる。
【0003】
近年では、二重偏波気象ドップラーレーダーが導入され、水平方向に振動する電波(水平偏波)と垂直方向に振動する電波(垂直偏波)を用いることで、雲の中の降水粒子の種別判別や降水の強さをより正確に推定することを可能にしている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Park, H. -S and A. V. Ryzhkov, D. S. Zrnic and K. -E Kim 2009: The Hydrometeor Classification Algorithm for the Polarimetric WSR-88D:Description and Application to an MCS. Wea. Forecasting., 24, 730-748
影澤秀明(他5名)著,タイトル「Twitterを用いたセンシングシステムの提案と考察」,発行年:平成26年(2014年)7月2日,URL:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=104972&item_no=1&page_id=13&block_id=8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
気象レーダーで観測された観測データに基づく観測結果と実際の気象現象とを照合し、気象レーダーの観測データに対応する気象現象の真値(正解レベル)を提供する情報管理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報管理装置は、投稿者端末から投稿情報を受け付けるウェブサーバに投稿された複数の投稿情報から取得される気象関連投稿情報の中から、気象レーダーで観測された観測データにマッチングする前記気象関連投稿情報を抽出する抽出部と、抽出された前記気象関連投稿情報から把握される気象現象を、前記観測データに対応する気象現象として出力するデータ管理部と、気象関連の損害に関する保険金支払い履歴に基づいて、該当する前記気象関連投稿情報を損害リスクの高い気象現象グループに分類する分類制御部と、を有する。前記データ管理部は、同じ気象現象でも損害リスクの違いが区別されるように、前記観測データに対応する気象現象を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の情報管理装置の機能ブロックとネットワーク構成を示す図である。
第1実施形態の観測データに対応する気象現象として、投稿情報から把握される気象現象を紐付けた真値情報の生成処理を説明するための図である。
第1実施形態の各種評価情報を用いて投稿情報から気象関連投稿情報を抽出する処理を説明するための図である。
第1実施形態の情報管理装置によって実行される処理フローを示す図である。
第2実施形態の気象管理装置の機能ブロック及びネットワーク構成を示す図である。
第2実施形態の判定基準変更処理を説明するための図である。
第2実施形態の気象管理装置によって実行される処理フローを示す図である。
第3実施形態の情報管理装置の機能ブロックとネットワーク構成を示す図である。
第3実施形態の保険金支払い履歴に基づいて気象関連投稿情報を分類する第1機能と、分類モデルを用いて気象関連投稿情報を分類する第2機能とを説明するための図である。
第3実施形態の分類制御部によって実行される第1機能の処理フローを示す図である。
第3実施形態の情報管理装置によって実行される処理フローを示す図である。
第3実施形態における情報管理装置と連携した気象管理装置によって実行される処理フローを示す図である。
第4実施形態の気象管理装置の機能ブロック及びネットワーク構成を示す図である。
第4実施形態の気象管理装置によって実行される処理フローを示す図である。
第4実施形態の気象管理装置によって実行される処理フローを示す図である。
第4実施形態の気象管理装置によって実行される処理フローを示す図である。
第4実施形態の気象管理システムの機能ブロック及びネットワーク構成を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、実施形態につき、図面を参照して説明する。
【0009】
上述のように、二重偏波気象ドップラーレーダーなどの気象レーダーによって、雲の中の降水粒子の種別判別や降水の強さをより正確に推定することを可能にしている。一方で、気象レーダーで観測された観測データに基づく解析結果は、あくまでも「推定」であり、実際に現地で生じていた気象現象と相違することもある。降水粒子は、湿った雪、乾いた雪、氷晶、霧雨、雨、あられ、ひょう、強雨といったカテゴリに分類され、例えば、観測データに基づいて「この観測エリアでは湿った雪が降った」と推定した観測エリアにおいて、実際には「あられが降った」という気象現象が生じていたこともある。
【0010】
そこで、気象庁は、気象レーダーの観測データに加え、気象庁・国土交通省・地方自治体が保有する全国の雨量計などの観測機器のデータを組み合わせて、実際に現地又はその付近で観測された気象現象を用いて、観測データに基づく推定結果の精度向上に努めている。
(【0011】以降は省略されています)

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