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公開番号2024113482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-22
出願番号2023018501
出願日2023-02-09
発明の名称チャンネルベース
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類H05K 5/02 20060101AFI20240815BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】植物由来のカーボンニュートラルなバイオマス素材を用いることで、軽量で高い強度を有しつつ絶縁性を兼ね備え、搬送作業に要する手間やコスト並びに設置作業に要する手間や時間を低減可能な環境負荷の小さいチャンネルベースを提供する。
【解決手段】電力を消費する装置と、その電源との間に配設される電力用盤2を支持するように、予め設定された支持領域にセットされるチャンネルベース1であり、電力用盤は電気機器を収容した金属製筐体2hを有し、筐体はチャンネルベースを介して支持領域に接続された状態で、電気機器を流れる電流が筐体からチャンネルベースを通って支持領域に漏洩するのを防止することで、筐体が電気的に絶縁された状態に維持されるように、チャンネルベースは、少なくともその一部が植物由来のカーボンニュートラルなバイオマス素材であるセルロースナノファイバを用いたCNF材で一体的に構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電力を消費する装置と、その電源との間に配設される電力用盤を支持するように、予め設定された支持領域にセットされるチャンネルベースであって、
前記電力用盤は、電気機器を収容した金属製の筐体を有すると共に、
前記筐体は、前記チャンネルベースを介して、前記支持領域に接続されている状態において、
前記電気機器を流れる電流が前記筐体から前記チャンネルベースを通って前記支持領域に漏洩するのを防止することで、前記筐体が前記支持領域に対して電気的に絶縁された状態に維持されるように、前記チャンネルベースは、少なくともその一部が、植物由来のカーボンニュートラルなバイオマス素材であるセルロースナノファイバを用いたCNF材によって一体的に構成されているチャンネルベース。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記チャンネルベースは、その全体が、前記CNF材によって一体的に構成されている請求項1に記載のチャンネルベース。
【請求項3】
前記チャンネルベースは、前記筐体に接する表面部と、前記表面部の反対側において前記支持領域に接する背面部と、を有し、
前記チャンネルベースは、前記表面部が、前記CNF材によって一体的に構成されている請求項1に記載のチャンネルベース。
【請求項4】
前記チャンネルベースは、前記筐体に接する表面部と、前記表面部の反対側において前記支持領域に接する背面部と、を有し、
前記チャンネルベースは、前記背面部が、前記CNF材によって一体的に構成されている請求項1又は3に記載のチャンネルベース。
【請求項5】
前記チャンネルベースは、前記筐体に接する表面部と、前記表面部の反対側において前記支持領域に接する背面部と、前記表面部と前記背面部との間に介在された中間部と、を有し、
前記チャンネルベースは、前記中間部が、前記CNF材によって一体的に構成されている請求項1に記載のチャンネルベース。
【請求項6】
前記CNF材は、植物を原料とするセルロースを数~数十ナノメートルに微細化したナノ繊維を含有して構成された粉状、液状、或いは、固形状を成している請求項1に記載のチャンネルベース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、セルロースナノファイバ(CNF)製のチャンネルベースに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、電力を消費する装置(エアコン、テレビ、発動機など)と、その電源との間に配設されるものとして、電源装置(無停電電源装置、直流電源装置)、配電盤、分電盤、スイッチギヤなどの電気機器を金属製の筐体の内部に収容した電力用盤が知られている。
【0003】
なお、電源装置は、入力電源から必要とされる出力電源を生成する装置である。配電盤は、電源から送られた高圧電力を低圧化させる。分電盤は、配電盤から基幹を通して送られた電気を分岐させる。スイッチギヤは、電気回路の開閉や保護(計測・制御)などを実施する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/044747号
特開2017-099047号公報
特開2010-147131号公報
特開2019-047557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記したような従来の電力用盤においては、金属製の筐体を通って電流が外部に漏洩するのを防止するために、筐体が外部と電気的に接する部分に絶縁板を介在させる場合がある。例えば、電力用盤(即ち、筐体)が金属製のチャンネルベースで支持されている場合、絶縁板は、筐体とチャンネルベースとの間、或いは、当該チャンネルベースが外部と接する相互間に介在させる。
【0006】
この場合、絶縁板とチャンネルベースとは、別々に製造される。これにより、電力用盤を配設する現場までの搬送作業では、常に、チャンネルベースの搬送作業に加えて、絶縁板の搬送作業が別途行われることとなる。この結果、チャンネルベースの搬送作業に要する手間やコストが倍増してしまう。
【0007】
そして、搬送先の現場におけるチャンネルベースの設置作業では、先ず、チャンネルベースの位置合わせが行われ、次に、このチャンネルベースに絶縁板をセットした状態で再度位置合わせが行われる。この結果、チャンネルベースの設置作業に要する手間や時間が倍増してしまう。
【0008】
更に、近年では、植物由来のカーボンニュートラルなバイオマス素材(例えば、セルロースナノファイバ(CNF))を用いたチャンネルベースが求められている。このCNF製のチャンネルベースによれば、軽量でありながら高い強度を有しつつ、絶縁板を設けること無く絶縁性を兼ね備え、環境に対する負荷も小さくなる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、植物由来のカーボンニュートラルなバイオマス素材を用いることで、軽量でありながら高い強度を有しつつ、絶縁板を設けること無く絶縁性を兼ね備え、かつ、搬送作業に要する手間やコスト並びに設置作業に要する手間や時間を低減させることが可能な環境に対する負荷の小さいチャンネルベースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態によれば、電力を消費する装置と、その電源との間に配設される電力用盤を支持するように、予め設定された支持領域にセットされるチャンネルベースであって、電力用盤は、電気機器を収容した金属製の筐体を有すると共に、筐体は、チャンネルベースを介して、支持領域に接続されている状態において、電気機器を流れる電流が筐体からチャンネルベースを通って支持領域に漏洩するのを防止することで、筐体が支持領域に対して電気的に絶縁された状態に維持されるように、チャンネルベースは、少なくともその一部が、植物由来のカーボンニュートラルなバイオマス素材であるセルロースナノファイバを用いたCNF材によって一体的に構成されている。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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