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公開番号2024102290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2024076770,2023503983
出願日2024-05-09,2022-03-04
発明の名称磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス、磁気記録媒体基板、磁気記録媒体、磁気記録再生装置用ガラススペーサおよび磁気記録再生装置
出願人HOYA株式会社
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類C03C 3/085 20060101AFI20240723BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】高い剛性を有する磁気記録媒体基板用ガラスを提供する。
【解決手段】少なくともLi2Oを含み、Na2OとK2Oとの合計含有量が0モル%以上6.0モル%以下、B2O3含有量が0モル%以上10.0モル%以下、かつCaO含有量が0モル%以上1.0モル%以下の非晶質ガラスである磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラスが提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Li

O含有量が2.0モル%以上6.0モル%以下、
Na

OとK

Oとの合計含有量が0モル%以上0.5%以下、




含有量が0モル%以上0.5モル%以下、
SiO

含有量が54.0モル%以上70.0モル%以下、
Al



含有量が10.0モル%以上19.0モル%以下、
CaO含有量が0モル%以上0.1モル%以下、
MgO含有量が12.0モル%以上26.0モル%以下、
TiO

含有量が0モル%以上0.5モル%以下、
ヤング率が94.0GPa以上、かつ
ガラス転移温度Tgが697℃以上、
の非晶質ガラスである磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】




含有量が0.1モル%以上0.5モル%以下である、請求項1に記載のガラス。
【請求項3】
Li

O以外のアルカリ金属酸化物を含まない、請求項1または2に記載のガラス。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のガラスからなる磁気記録媒体基板。
【請求項5】
請求項4に記載の磁気記録媒体基板と磁気記録層とを有する磁気記録媒体。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載のガラスからなる磁気記録再生装置用ガラススペーサ。
【請求項7】
請求項5に記載の磁気記録媒体、および
請求項6に記載の磁気記録再生装置用ガラススペーサ、
からなる群から選ばれる1つ以上を含む磁気記録再生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス、磁気記録媒体基板、磁気記録媒体、磁気記録再生装置用ガラススペーサおよび磁気記録再生装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
ハードディスク等の磁気記録媒体用の基板(磁気記録媒体基板)としては、従来、アルミニウム合金製の基板が用いられていた。しかし、アルミニウム合金製基板については、変形しやすい等の点が指摘されている。そのため現在では、ガラス製の磁気記録媒体基板が広く用いられている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-358626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
磁気記録媒体基板用ガラスには、高い剛性を有することが望まれる。これは、以下の理由による。
磁気記録媒体は、通常、パソコン等の機器に組み込まれているハードディスクドライブ(HDD)の内部に搭載される。HDD内部には、スピンドルモータの回転軸に複数枚の磁気記録媒体(磁気ディスク)が取り付けられ、HDDに組み込まれたアクチュエーターによって、HDD内部で高速回転している磁気記録媒体の磁気記録層へのデータの書き込みや磁気記録層からのデータの読み取りが行われる。このようなデータ書き込みや読み取のために磁気記録媒体が高速回転している際に磁気記録媒体が大きく振動することは、磁気ヘッドと磁気記録媒体表面とが衝突してヘッドクラッシュが発生する原因となり得る。HDDについては、磁気記録媒体1枚当たりの厚さを薄くし、より多くの磁気記録媒体をHDDに搭載させることにより記録容量を増大させることができる。しかし、一般に磁気記録媒体を薄くするために基板を薄板化するほど、高速回転時に磁気記録媒体が振動し易くなる傾向がある。かかる振動を抑制するためには、磁気記録媒体のガラス基板として、剛性が高く薄板化しても高速回転時に振動を生じ難いガラス基板を使用することが望ましい。
【0005】
以上に鑑み、本発明の一態様は、高い剛性を有する磁気記録媒体基板用ガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
少なくともLi

Oを含み、
Na

OとK

Oとの合計含有量が0モル%以上6.0モル%以下、




含有量が0モル%以上10.0モル%以下、かつ
CaO含有量が0モル%以上1.0モル%以下、
の非晶質ガラスである磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス、
に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、高い剛性を有する磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラスを提供することができる。また、一態様によれば、上記ガラスからなる磁気記録媒体基板、およびこの基板を含む磁気記録媒体を提供することもできる。更に一態様によれば、上記ガラスからなる磁気記録装置用ガラススペーサを提供することができる。また更に一態様によれば、磁気記録再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[ガラス]
上記ガラスは、磁気記録媒体基板用ガラスまたは磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラスであり、非晶質ガラスである。非晶質ガラスとは、結晶化ガラスとは異なり、実質的に結晶相を含まず、昇温によりガラス転移現象を示すガラスである。一方、結晶化ガラスは製造工程が複雑である。また、磁気記録媒体基板に求められる高い平滑性を結晶化ガラスによって達成することは容易ではない。
また、上記ガラスは、非晶質の酸化物ガラスであることができる。酸化物ガラスとは、ガラスの主要ネットワーク形成成分が酸化物であるガラスである。
以下、上記ガラスについて、更に詳細に説明する。
【0009】
本発明および本明細書では、ガラス組成を、酸化物基準のガラス組成で表示する。ここで「酸化物基準のガラス組成」とは、ガラス原料が熔融時にすべて分解されてガラス中で酸化物として存在するものとして換算することにより得られるガラス組成をいうものとする。また、特記しない限り、ガラス組成はモル基準(モル%、モル比)で表示するものとする。
本発明および本明細書におけるガラス組成は、例えばICP-AES(Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission Spectrometry)等の方法により求めることができる。定量分析は、ICP-AESを用い、各元素別に行われる。その後、分析値は酸化物表記に換算される。ICP-AESによる分析値は、例えば、分析値の±5%程度の測定誤差を含んでいることがある。したがって、分析値から換算された酸化物表記の値についても、同様に±5%程度の誤差を含んでいることがある。
また、本発明および本明細書において、構成成分の含有量が0%または含まないもしくは導入しないとは、この構成成分を実質的に含まないことを意味し、この構成成分の含有量が不純物レベル程度以下であることを指す。不純物レベル程度以下とは、例えば、0.01%未満であることを意味する。
【0010】
<ガラス組成>
上記ガラスは、CaO含有量を0%以上1.0%以下の少量としたうえで、Li

Oを必須成分として含み、他のアルカリ金属酸化物であるNa

OとK

Oとの合計含有量が0%以上6.0%以下であり、かつB



含有量が0%以上10.0%以下である。かかる組成を有することが、上記ガラスが高い剛性を示すことができることに寄与し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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