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公開番号2024101490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023005499
出願日2023-01-17
発明の名称インバート用ブロックの締結構造
出願人株式会社奥村組,株式会社IHI建材工業
代理人個人
主分類E21D 11/14 20060101AFI20240722BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】トンネルの盤膨れ防止を、短工期、低コスト、容易に行う。
【解決手段】インバート用ブロック10は、長手側でトンネル軸方向に相互に接続されてトンネル円周方向に長く配置された複数の長尺状の鋼製のエレメント10eで構成され、これらのエレメント10eが一体になって上板10ts、下板10us、側板10sfからなる箱型の中空構造が形成される。側板10sfは、エレメント10eの短手方向に沿う短手方向側板10sf-2を備える。インバート用ブロック10Aのエレメント10e-4におけるインバート用ブロック10Bのエレメント10e-4と対向した短手方向側板10sf-2には内側にナットNが固定されたねじ孔NHが、インバート用ブロック10Bのエレメント10e-4におけるインバート用ブロック10Aのエレメント10e-4と対向した短手方向側板部10sf-aにはナットNと螺合するボルトBの貫通孔BHが形成されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
トンネルの円周方向で相互に対向する一対のインバート用ブロックの締結構造であって、
前記インバート用ブロックは、長尺形状を呈して長手側でトンネル軸方向に相互に接続されてトンネル円周方向に長く配置された複数の鋼製のエレメントで構成されるとともに、これらのエレメントが一体になって上板、下板および側板からなる箱型の中空構造が形成されており、
前記側板は、トンネル軸方向に位置して前記エレメントの長手方向に沿った長手方向側板、およびトンネル円周方向に位置して前記エレメントの短手方向に沿った短手方向側板からなり、
一方の前記インバート用ブロックの前記エレメントにおける他方の前記インバート用ブロックの前記エレメントと対向した前記短手方向側板には、内側にナットが固定されたねじ孔が形成され、
他方の前記インバート用ブロックの前記エレメントにおける一方の前記インバート用ブロックの前記ねじ孔が形成された前記エレメントと対向した前記短手方向側板には、前記ナットと螺合するボルトが貫通する貫通孔が前記ねじ孔に対応した位置に形成され、
前記ボルトが前記ナットと螺合することで一方の前記インバート用ブロックと他方の前記インバート用ブロックとが締結される、
ことを特徴とするインバート用ブロックの締結構造。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記ナットには、前記ボルトと螺合するまでの間当該ナットを閉塞して異物の侵入を阻止する着脱可能な閉塞部材が装着されている、
ことを特徴とする請求項1記載のインバート用ブロックの締結構造。
【請求項3】
前記ナットが固定されたねじ孔および前記貫通孔は、設置方向側端部に位置する前記エレメントに形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載のインバート用ブロックの締結構造。
【請求項4】
他方の前記インバート用ブロックの前記長手方向側板には、前記ボルトを回して前記ナットと螺合するための締結工具を操作可能な開口が形成されている、
ことを特徴とする請求項3記載のインバート用ブロックの締結構造。
【請求項5】
前記ナットは、インサートナットである、
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のインバート用ブロックの締結構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル内の盤膨れを防止するための施工技術に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
トンネル周辺部の応力状態によっては、下側底から押し上げる圧力を受けるために路面の隆起や変状等による盤膨れ箇所が発生し、トンネル構造物の健全性が低下する場合がある。
【0003】
そのために、下側底から押し上げる圧力に耐えるように、トンネルの底部地盤に当該トンネルに対して逆アーチ状となったインバートを設置する工事が行われる。
【0004】
なお、トンネルにインバートを施工する技術については、例えば特許文献1(特開2020-041381号公報)に記載されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-041381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、トンネルにおけるインバートの設置は、現場打ちコンクリートによる工法が一般的である。しかしながら、現場打ちのコンクリートでは、コンクリートを打設するための型枠の設置、コンクリートの養生等に時間がかかり、工期が長くなる。特に、供用中の高速道路のトンネルに当該工法を適用すると、車線規制期間が長くなることから、影響が大きくなる。
【0007】
また、プレキャストのインバートを製造してトンネル内に搬入し、設置していく工法もあるが、費用がかかるのみならず、トンネル内での施工となるために使用重機の大きさが限定され、さらに、インバートを吊り上げて設置するためのクレーンの旋回が難しくなるなど、困難な設置作業となる。
【0008】
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、トンネルにおける盤膨れ防止の施工を、短い工期で、低コスト且つ容易に行うことのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のインバート用ブロックの締結構造は、トンネルの円周方向で相互に対向する一対のインバート用ブロックの締結構造であって、前記インバート用ブロックは、長尺形状を呈して長手側でトンネル軸方向に相互に接続されてトンネル円周方向に長く配置された複数の鋼製のエレメントで構成されるとともに、これらのエレメントが一体になって上板、下板および側板からなる箱型の中空構造が形成されており、前記側板は、トンネル軸方向に位置して前記エレメントの長手方向に沿った長手方向側板、およびトンネル円周方向に位置して前記エレメントの短手方向に沿った短手方向側板からなり、一方の前記インバート用ブロックの前記エレメントにおける他方の前記インバート用ブロックの前記エレメントと対向した前記短手方向側板には、内側にナットが固定されたねじ孔が形成され、他方の前記インバート用ブロックの前記エレメントにおける一方の前記インバート用ブロックの前記ねじ孔が形成された前記エレメントと対向した前記短手方向側板には、前記ナットと螺合するボルトが貫通する貫通孔が前記ねじ孔に対応した位置に形成され、前記ボルトが前記ナットと螺合することで一方の前記インバート用ブロックと他方の前記インバート用ブロックとが締結される、ことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の本発明のインバート用ブロックの締結構造は、上記請求項1に記載の発明において、前記ナットには、前記ボルトと螺合するまでの間当該ナットを閉塞して異物の侵入を阻止する着脱可能な閉塞部材が装着されている、
ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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