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公開番号2024100636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023026948
出願日2023-02-24
発明の名称スタッドタイヤ用ゴム組成物およびスタッドタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20240719BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】氷雪上の競技用タイヤにおいては、スタッドピン付のタイヤを用いてラップタイムの短縮が競われている。氷雪路面上にタイヤを追従させるには、トレッドゴムにある程度の柔らかさを持たせる必要である一方で、トレッドゴムが柔らかい場合、高速・高荷重領域でトレッドに形成されたブロックが撚れてしまい、更に連続走行中にスタッドピンが抜けてしまうという欠点がある。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを50質量部以上配合してなる硫黄加硫されたスタッドタイヤ用ゴム組成物であって、モノスルフィド結合を8~18質量%有し、かつ前記カーボンブラックの体積分率が22~25%であるスタッドタイヤ用ゴム組成物によって上記課題を解決した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを50質量部以上配合してなる硫黄加硫されたスタッドタイヤ用ゴム組成物であって、
モノスルフィド結合を8~18質量%有し、かつ
前記カーボンブラックの体積分率が22~25%である
ことを特徴とするスタッドタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記ジエン系ゴムが、天然ゴムおよび/または合成イソプレンゴム、並びに、ブタジエンゴムを必須成分とし、前記ジエン系ゴム全体を100質量部としたときに、前記天然ゴムおよび/または合成イソプレンゴムが50~80質量部、およびブタジエンゴムが50~20質量部を占めることを特徴とする請求項1に記載のスタッドタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記スタッドタイヤ用ゴム組成物の300%モジュラスが、14.5MPa以上であることを特徴とする請求項1に記載のスタッドタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
請求項1に記載のスタッドタイヤ用ゴム組成物をキャップトレッドに用いたスタッドタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スタッドタイヤ用ゴム組成物およびスタッドタイヤに関するものであり、詳しくは、氷雪上路面での追従性、高速高荷重領域のブロック剛性並びにスタッドピンの保持能力を高次にバランスし得るスタッドタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
氷雪上の競技用タイヤにおいては、スタッドピン付のタイヤを用いてラップタイムの短縮が競われている。氷雪路面上にタイヤを追従させるには、トレッドゴムにある程度の柔らかさを持たせる必要である一方で、トレッドゴムが柔らかい場合、高速・高荷重領域でトレッドに形成されたブロックが撚れてしまい、更に連続走行中にスタッドピンが抜けてしまうという欠点がある。したがって、ラップタイムの短縮のためには氷雪上路面での追従性、高速高荷重領域のブロック剛性並びにスタッドピンの保持能力を高次にバランスさせることが求められる。
【0003】
スタッドピンの保持能力を高くして、氷雪上性能およびウェット性能を向上させたスタッドタイヤとしては、例えば下記特許文献1に開示がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5892298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、氷雪上路面での追従性、高速高荷重領域のブロック剛性並びにスタッドピンの保持能力を高次にバランスし得るスタッドタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ジエン系ゴムに対しカーボンブラックを特定量以上で配合するとともに、硫黄加硫後のモノスルフィド結合量およびカーボンブラックの体積分率を適切に定めることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
【0007】
すなわち本発明は、ジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを50質量部以上配合してなる硫黄加硫されたスタッドタイヤ用ゴム組成物であって、モノスルフィド結合を8~18質量%有し、かつ前記カーボンブラックの体積分率が22~25%であることを特徴とするスタッドタイヤ用ゴム組成物を提供するものである。
また本発明は、前記スタッドタイヤ用ゴム組成物をキャップトレッドに用いたスタッドタイヤを提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のスタッドタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを50質量部以上配合してなる硫黄加硫されたスタッドタイヤ用ゴム組成物であって、モノスルフィド結合を8~18質量%有し、かつ前記カーボンブラックの体積分率が22~25%であることを特徴としているので、氷雪上路面での追従性、高速高荷重領域のブロック剛性並びにスタッドピンの保持能力を高次にバランスし得る。
【0009】
本発明によれば、組成物中のカーボンブラックの体積分率を上記のように比較的大きくし、硫黄加硫後のゴム組成物に適切な硬度を付与し、高速高荷重領域のブロック剛性を高めている。一方、硫黄加硫後のゴム組成物の硬度を高めると、一般的に氷雪上路面での追従性並びにスタッドピンの保持能力を低下させてしまうが、本発明では、前記カーボンブラックの体積分率を22~25%の範囲に限定しているため、硫黄加硫後のゴム組成物の硬度を高めつつ、氷雪上路面での追従性並びにスタッドピンの保持能力への悪影響を最大限に抑制することを可能にしている。さらに本発明のスタッドタイヤ用ゴム組成物は、モノスルフィド結合を8~18質量%にしているため、硬度の温度依存性を抑制し、氷雪上路面での追従性を高めることができる。したがって本発明によれば、氷雪上路面での追従性、高速高荷重領域のブロック剛性並びにスタッドピンの保持能力の高次にバランスし得るスタッドタイヤ用ゴム組成物およびこれを用いたタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明のスタッドタイヤの実施形態からなる、スタッドピンを打ち込んだ後のスタッドタイヤの正面図である。
図2は、本発明のスタッドタイヤを構成するスタッドピンの一例を示す側面図である。
図3は、スタッドタイヤのトレッド部に形成した植え込み穴の一例を示す断面図である。
図4は、図2のスタッドピンを図3の植え込み穴に埋設した状態を例示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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