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公開番号2024098833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023002579
出願日2023-01-11
発明の名称走行計画算出装置及び自動列車運転装置
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B61L 27/14 20220101AFI20240717BHJP(鉄道)
要約【課題】臨時速度制限が設定される場合に、臨時速度制限の設定範囲の次の駅への到着(または駅の通過)の遅れを最小限とする。
【解決手段】実施形態の走行計画算出装置は、列車の現在地における次駅より先の臨時速度制限の設定される駅間を走行計画算出範囲として決定する走行計画算出範囲決定部と、走行計画算出範囲とした駅間の目標走行時間を運行情報に基づいて決定する目標走行時間算出部と、走行計画算出範囲の駅間を所定の条件の下で最短の時間で走行するための最速走行計画を仮計画として算出する仮計画算出部と、目標走行時間と仮計画に対応する目標走行時間と、を比較して仮計画の採否を判定する仮計画採否判定部と、を備え、目標走行時間算出部は、仮計画に対応する目標走行時間が運行情報に基づいて決定された目標走行時間を超過する超過時間を算出し、当該駅間より手前の駅間の所定の走行時間から超過時間の少なくとも一部を減じて手前の駅間での目標走行時間とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
列車の現在地における次駅より先の臨時速度制限の設定される駅間を走行計画算出範囲として決定する走行計画算出範囲決定部と、
前記走行計画算出範囲とした駅間の目標走行時間を運行情報に基づいて決定する目標走行時間算出部と、
前記走行計画算出範囲の駅間を所定の条件の下で最短の時間で走行するための最速走行計画を仮計画として算出する仮計画算出部と、
前記目標走行時間と前記仮計画に対応する目標走行時間と、を比較して仮計画の採否を判定する仮計画採否判定部と、を備え、
前記目標走行時間算出部は、前記仮計画に対応する目標走行時間が前記運行情報に基づいて決定された目標走行時間を超過する超過時間を算出し、当該駅間より手前の駅間の所定の走行時間から前記超過時間の少なくとも一部を減じて手前の駅間での目標走行時間とする、
走行計画算出装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記所定の条件とは、算出した最速走行計画の力行部分とブレーキ部分の間に所定時間以上の惰行を追加し、乗り心地を考慮することである、
請求項1に記載の走行計画算出装置。
【請求項3】
目標走行時間算出部は、次駅より先の駅間での所定の駅間走行時間に対する最速走行計画の超過時間を、当該駅間より手前の駅間の所定の走行時間から、所定の走行時間に含まれる余裕時間を超えない範囲で減じる、
請求項1に記載の走行計画算出装置。
【請求項4】
前記目標走行時間算出部は、次駅より先の駅間での所定の駅間走行時間に対する最速走行計画の超過時間を、当該駅間より手前の複数の駅間に、当該駅間に近い方の駅間で多くなるように、それぞれの駅間の所定の走行時間に含まれる余裕時間を超えない範囲で配分して減じる、
請求項1に記載の走行計画算出装置。
【請求項5】
走行計画算出範囲決定部は、対応する列車の種別にかかわらず、次の優等列車の停車駅までの範囲で、次駅より先の臨時速度制限の設定される駅間を、走行計画算出範囲として決定する、
請求項1に記載の走行計画算出装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の走行計画算出装置と、
列車の速度と位置を検出する速度位置検出部と、
路線情報、制限速度情報、運行情報、車両情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された路線情報、制限速度情報、運行情報、車両情報と、前記速度位置検出部の検出結果とに基づいて、駅間の走行計画を算出する走行計画算出部と、
前記速度位置検出部の検出結果と、前記走行計画算出部の算出した走行計画に基づいて、駆動/制動制御装置への制御指令を算出する制御指令算出部と、を備えた、
自動列車運転装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、走行計画算出装置及び自動列車運転装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動列車運転(ATO)装置には、制限速度、停止位置及び運行ダイヤを守るように、列車を走行させることが要求される。
【0003】
運転種別が優等列車の場合は、停車駅への到着時刻だけでなく、通過駅での通過時刻も守る必要がある。駅通過が遅れると、自列車に追い抜かれるのを待っている普通列車の出発進路構成が遅れ、遅延が伝播する。駅通過が早すぎると、抜かれる予定の普通列車が副本線に待避完了して自列車用の場内進路が構成される前に、駅構内入口に達し、停止信号を受けてブレーキを掛けることとなり、乗り心地が悪化し、無駄な電力を消費してしまう。そこで、駅通過時刻を守るように列車を走行させるために、通過駅間の走行時間が目標走行時間に合うように走行計画を立てる方法が複数提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-251953号公報
特開2019-142292号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、路線の一部での工事計画や強風予報などに基づき、路線の一部に臨時速度制限が一時的に設定される場合がある。
臨時速度制限の制限速度が低く、制限区間の範囲が広いと、臨時速度制限の前後の駅間を所定の駅間走行時分内に走行できなくなり、ATO装置が、通過駅毎に通過時刻を守りながら列車を走行させようとしても、臨速の設定範囲の次の駅への到着(または駅の通過)が遅延してしまう虞があった。
【0006】
これを回避するため、地上の運行管理装置で、駅間毎の時間配分を変更した運行ダイヤを作成し、変更内容を各列車に通知すれば、遅延とはならない。しかし、数時間程度の臨時速度制限に対して運行ダイヤを変更するのは、運行管理部門の負担が大きいという問題点が生じる。
【0007】
また、悪天候などの要因により、急遽、臨時速度制限を設定する場合は、運行ダイヤの変更が間に合わない虞があった。さらに、軌道回路と列車無線を介して車上に情報を送る路線では、送れる情報量に限りがあり、各列車に修正した運行ダイヤ情報を通知するのは困難であった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、臨時速度制限が設定される場合に、臨時速度制限の設定範囲の次の駅への到着(または駅の通過)の遅れを最小限とすることが可能な走行計画算出装置及び自動列車運転装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の走行計画算出装置は、列車の現在地における次駅より先の臨時速度制限の設定される駅間を走行計画算出範囲として決定する走行計画算出範囲決定部と、走行計画算出範囲とした駅間の目標走行時間を運行情報に基づいて決定する目標走行時間算出部と、走行計画算出範囲の駅間を所定の条件の下で最短の時間で走行するための最速走行計画を仮計画として算出する仮計画算出部と、目標走行時間と仮計画に対応する目標走行時間と、を比較して仮計画の採否を判定する仮計画採否判定部と、を備え、目標走行時間算出部は、仮計画に対応する目標走行時間が運行情報に基づいて決定された目標走行時間を超過する超過時間を算出し、当該駅間より手前の駅間の所定の走行時間から超過時間の少なくとも一部を減じて手前の駅間での目標走行時間とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態の自動列車運転装置の構成を示す図である。
図2は、実施形態の制御指令算出部の制御処理フローチャートである。
図3は、走行計画算出部の機能構成ブロック図である。
図4は、走行計画算出部の動作フローチャートである。
図5は、実施形態の動作例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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