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公開番号2024097626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-19
出願番号2023001214
出願日2023-01-06
発明の名称電解質ゲル用硬化性組成物およびその製造方法、ならびに電解質ゲル、蓄電池および電子デバイス
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08L 33/14 20060101AFI20240711BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】難燃性に優れ、電解物質の溶解性が高く、且つ硬化物の抵抗値が低い電解質ゲル用硬化性組成物およびその利用を実現する。
【解決手段】本開示の電解質ゲル用硬化性組成物は、(A)成分:架橋性官能基とエーテル結合とを有するビニル系重合体と、(B)成分:リン酸ジエステルと、(C)成分:開始剤と、(D)成分:電解物質とを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)成分:架橋性官能基とエーテル結合とを有するビニル系重合体と、(B)成分:リン酸ジエステルと、(C)成分:開始剤と、(D)成分:電解物質とを含む、電解質ゲル用硬化性組成物。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記(A)成分は、前記エーテル結合を側鎖に含有するものである、請求項1に記載の電解質ゲル用硬化性組成物。
【請求項3】
前記エーテル結合を含有する側鎖が、メトキシポリエチレングリコール基、メトキシプロピレングリコール基、メトキシトリエチレングリコール基、メトキシエチル基、エチルカルビトール基、フェノキシエチル基からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2に記載の電解質ゲル用硬化性組成物。
【請求項4】
前記(A)成分におけるエーテル結合を有する単量体の重合比率が30モル%超である、請求項1に記載の電解質ゲル用硬化性組成物。
【請求項5】
前記(A)成分の架橋性官能基が、ラジカル架橋性官能基、エポキシ基および加水分解性シリル基からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の電解質ゲル用硬化性組成物。
【請求項6】
前記(A)成分の主鎖が(メタ)アクリル系重合体である、請求項1に記載の電解質ゲル用硬化性組成物。
【請求項7】
(C)成分がラジカル開始剤である、請求項1に記載の電解質ゲル用硬化性組成物。
【請求項8】
前記(D)成分がフッ素原子含有陰イオンとリチウム陽イオンとの電子対化合物である、請求項1に記載の電解質ゲル用硬化性組成物。
【請求項9】
前記電解質ゲル用硬化性組成物100重量%中の前記(D)成分の含有量が、20重量%以上である、請求項1に記載の電解質ゲル用硬化性組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の電解質ゲル用硬化性組成物を硬化してなる、電解質ゲル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電解質ゲル用硬化性組成物およびその製造方法、ならびに電解質ゲル、蓄電池および電子デバイスに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
蓄電池、例えばリチウムイオン蓄電池は、とりわけその高いエネルギー密度または比エネルギーおよび低い自己放電等の性能を生かして、数多くの用途でエネルギー貯蔵器として適用が進んでいる。例えばリチウムイオン蓄電池は既に、自動車におけるバッテリー(とりわけ電気自動車におけるエネルギー貯蔵器)、ノートパソコンおよびスマートフォン等のIОT関連機器における蓄電池、ならびに家庭用および産業用の定置式貯蔵器における蓄電池としても用いられている。
【0003】
リチウムイオン蓄電池は電解質を内包しており、この電解質は、2つの異なる電極、アノードおよびカソードの内部または間に配置されている。この場合、化学的エネルギーから電気的エネルギーへの変換により、電気化学に基づくエネルギーが蓄電池に貯蔵される。
【0004】
特許文献1には、特定の式で表示される含フッ素リン酸エステルを配合したことを特徴とするポリマー固体電解質用難燃性組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-238821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のような従来技術は、難燃性、電解物質の溶解性および硬化物の抵抗値の観点から改善の余地があった。
【0007】
本発明の一態様は、難燃性に優れ、電解物質の溶解性が高く、且つ硬化物の抵抗値が低い電解質ゲル用硬化性組成物およびその利用を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電解質ゲル用硬化性組成物は、(A)成分:架橋性官能基とエーテル結合とを有するビニル系重合体と、(B)成分:リン酸ジエステルと、(C)成分:開始剤と、(D)成分:電解物質とを含む。
【0009】
また、本発明の一態様に係る電解質ゲル用硬化性組成物の製造方法は、(A)成分:架橋性官能基とエーテル結合とを有するビニル系重合体と、(B)成分:リン酸ジエステルと、(C)成分:開始剤と、(D)成分:電解物質とを含む電解質ゲル用硬化性組成物の製造方法であって、前記(B)成分と前記(D)成分とを混合する工程(I)と、前記工程(I)で得られた溶液に前記(A)成分を混合する工程(II)と、前記工程(II)で得られた溶液に前記(C)成分を混合する工程(III)とを含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、難燃性に優れ、電解物質の溶解性が高く、且つ硬化物の抵抗値が低い電解質ゲル用硬化性組成物およびその利用を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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