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公開番号2024097155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-18
出願番号2023000465
出願日2023-01-05
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G03G 21/20 20060101AFI20240710BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】シートの特性に基づいて両面印刷禁止時間を設定する。
【解決手段】画像形成装置1は、シートに画像を形成する画像形成部40と、シートを画像形成部へ向かって搬送する搬送部50と、シートの特性を検知するシート特性センサ140と、画像形成部によって表面に画像が形成されたシートを、表面と裏面を反転させて再び画像形成部へ搬送する再搬送路183と、を備える。画像形成装置は、シートの表面のみに画像を形成する片面印刷(S115)と、シートの表面に画像を形成した後、シートを再搬送路に通して画像形成部へ再び搬送してシートの裏面に画像を形成する両面印刷(S123)と、を実行可能であり、片面印刷の実行中にシート特性センサにより検知されたシートの特性に基づいて両面印刷禁止時間を設定し(S114)、片面印刷の実行後、両面印刷禁止時間だけ両面印刷の実行を禁止する(S121)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記記録媒体を前記画像形成部へ向かって搬送する搬送部と、
前記記録媒体の特性を検知する検知部と、
前記画像形成部によって表面に前記画像が形成された前記記録媒体を、前記表面と裏面を反転させて再び前記画像形成部へ搬送する両面搬送路と、
を備える画像形成装置であって、
前記記録媒体の前記表面のみに前記画像を形成する片面印刷と、前記記録媒体の前記表面に前記画像を形成した後、前記記録媒体を前記両面搬送路に通して前記画像形成部へ再び搬送して前記記録媒体の前記裏面に前記画像を形成する両面印刷と、を実行可能であり、
前記片面印刷の実行中に前記検知部により検知された前記記録媒体の前記特性に基づいて両面印刷禁止時間を設定し、
前記片面印刷の実行後、前記両面印刷禁止時間だけ前記両面印刷の実行を禁止することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記検知部により検知された前記記録媒体の前記特性と併せて、前記片面印刷における前記記録媒体の枚数、サイズ、搬送速度、前記画像形成装置の内部又は外部の温度、湿度の少なくとも1つに基づいて前記両面印刷禁止時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検知部は、前記記録媒体を透過する光又は音波の透過量を検知し、前記透過量から前記記録媒体の前記特性を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記記録媒体の前記特性は、前記記録媒体に含まれる水分量であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記検知部により検知され前記記録媒体の前記水分量が多いほど、前記両面印刷禁止時間を長く設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
ユーザが前記記録媒体の種類を設定するための操作部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記記録媒体の前記種類は、前記記録媒体の坪量であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記操作部により設定された前記記録媒体の前記種類と前記検知部により検知された前記記録媒体の前記特性とに基づいて前記記録媒体に含まれる水分量を求めることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記記録媒体の前記特性は、前記記録媒体に含まれる水分量であり、
前記水分量と前記片面印刷において連続して前記画像が形成される前記記録媒体の枚数とに基づいて得られるカウンタ値と、前記画像形成装置の内部の温度と、に基づいて前記両面印刷禁止時間が設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記カウンタ値と、前記画像形成装置の前記内部の前記温度と、前記両面印刷禁止時間との関係を保存する記憶部を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、一般に、画像形成部で形成されたトナー像を記録媒体に転写した後、定着部でトナー像を加熱及び加圧して記録媒体に定着させて印刷を行う。そして、このようにして記録媒体の片面のみに印刷を行う片面印刷と、片面(表面)に印刷を行った記録媒体を反転させ、両面搬送路を経由して画像形成部に再搬送し、裏面にも印刷を行う両面印刷とを実行可能な画像形成装置が広く利用されている。
【0003】
定着部における加熱は高温であるため、加熱によって記録媒体に含まれる水分が蒸発して水蒸気が生じる。そして、画像形成装置の使用環境等により、記録媒体を搬送するためのローラ等を含めた搬送路が冷えていると、その周囲における飽和水蒸気量を超えた分の水蒸気が搬送路に水滴として付着し、結露が発生する。印刷に使用している搬送路であれば、定着部における加熱の影響で温まるため結露が発生しにくく、結露が発生しても搬送される記録媒体に拭き取られて水滴が蓄積しないため問題になりにくい。しかし、片面印刷の際には両面搬送路を使用しないため、片面印刷を連続して行うと両面搬送路に水滴が蓄積して結露が発生する。両面搬送路の結露は、画像形成装置内(以下、単に装置内という)の熱滞留等により時間の経過とともに徐々に解消される。しかし、片面連続印刷後に時間を置かずに両面印刷を行うと、両面搬送路に蓄積した水滴を記録媒体が吸収して過度に湿り、裏面の印刷において画像不良や記録媒体のしわ及びジャムが発生するおそれがある。
【0004】
そこで、特許文献1は、片面印刷枚数及び装置内の温度及び湿度に基づいて、片面印刷後の両面印刷実行を禁止する時間(以下、両面印刷禁止時間という)を設定し、装置内が低温又は高湿であるほど両面印刷禁止時間を長くする技術を開示している。これにより、両面搬送路の結露を解消するために必要な時間を確保し、記録媒体のジャムや画像不良などの印刷不良を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-008071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、装置内の環境に関わらず記録媒体に含まれる水分量が多いほど、定着時に生じる水蒸気量は多くなる。そのため、例えば、画像形成装置の環境とは異なる環境で保管されていた記録媒体を使用する場合、記録媒体が乾いていれば装置内が低温又は高湿でも結露は発生しにくく、記録媒体が湿っていれば装置内が高温又は低湿でも結露が発生しやすい。特許文献1では片面印刷枚数及び装置内の温度並びに湿度のみに基づいて両面印刷禁止時間が設定されるので、記録媒体が乾いていても装置内が低温又は高湿ならば両面印刷禁止時間が長くなり、両面印刷を行うユーザを不要に待たせるおそれがある。また、記録媒体が湿っていても装置内が高温又は低湿ならば両面印刷禁止時間が短くなり、結露が充分に解消されず記録媒体のジャムや画像不良などの印刷不良が発生するおそれがある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、記録媒体の特性に基づいて両面印刷禁止時間を設定する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態による画像形成装置は、
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記記録媒体を前記画像形成部へ向かって搬送する搬送部と、
前記記録媒体の特性を検知する検知部と、
前記画像形成部によって表面に前記画像が形成された前記記録媒体を、前記表面と裏面を反転させて再び前記画像形成部へ搬送する両面搬送路と、
を備え、
前記記録媒体の前記表面のみに前記画像を形成する片面印刷と、前記記録媒体の前記表面に前記画像を形成した後、前記記録媒体を前記両面搬送路に通して前記画像形成部へ再び搬送して前記記録媒体の前記裏面に前記画像を形成する両面印刷と、を実行可能であり、
前記片面印刷の実行中に前記検知部により検知された前記記録媒体の前記特性に基づいて両面印刷禁止時間を設定し、
前記片面印刷の実行後、前記両面印刷禁止時間だけ前記両面印刷の実行を禁止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記録媒体の特性に基づいて両面印刷禁止時間を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
画像形成装置の断面図。
画像形成装置のブロック図。
シート特性センサの構成の説明図。
プリント制御のフローチャート。
透過係数とシートの坪量の関係を表すグラフを示す図。
カウンタ値、装置内温度及び両面印刷禁止時間の関係を表すテーブルを示す図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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