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公開番号
2024096246
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-12
出願番号
2024072409,2020005783
出願日
2024-04-26,2020-01-17
発明の名称
樹脂組成物およびその樹脂組成物を用いた成形品
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20240705BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 脆性樹脂、再生樹脂または異なる2種以上の樹脂が混在した複合樹脂に、特定
のエチレン-酢酸ビニル共重合体組成物を配合することで、耐衝撃性や柔軟性、リサイク
ル性に優れる樹脂組成物、及びその樹脂組成物を用いた成形品を提供することを目的とす
る。
【解決手段】 熱可塑性樹脂(A)を1重量%以上99重量%以下、酢酸ビニル含量の異
なる2種以上のエチレン-酢酸ビニル共重合体を含むエチレン-酢酸ビニル共重合体組成
物(B)を1重量%以上99重量%以下(ここで(A)及び(B)の合計は100重量%
とする)を含む樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酢酸ビニル含量の異なる以下の3種以上のエチレン-酢酸ビニル共重合体を含む組成物を含む衝撃改質剤。
・酢酸ビニル含量が15重量%以上30重量%以下のエチレン-酢酸ビニル共重合体1;
・酢酸ビニル含量が45重量%以上55重量%以下のエチレン-酢酸ビニル共重合体2;及び
・酢酸ビニル含量が75重量%以上85重量%以下のエチレン-酢酸ビニル共重合体3。
続きを表示(約 58 文字)
【請求項2】
少なくとも2種の樹脂を相溶化させてリサイクルに使用できる請求項1に記載の衝撃改質剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂(A)および酢酸ビニル含量の異なる2種以上のエチレン-酢
酸ビニル共重合体を含むエチレン-酢酸ビニル共重合体組成物(B)から成る耐衝撃性や
破断伸度に優れた樹脂組成物およびその組成物からなる成形品に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステルや非晶性高分子はその高い剛性や耐久性を活かし、電子機器の筐体や自動
車材料などの高い機械強度を必要とする工業部材から、食品包装や日用品等の消耗品まで
幅広く用いられている。近年、社会的に環境問題への関心が高まっており、環境負荷の小
さい素材開発、特にバイオマス由来の樹脂の開発や、樹脂のリサイクル技術の開発が望ま
れている。
【0003】
しかしながら、従来の用途で使用するに際し、機械特性の更なる向上が望まれている。
【0004】
まず、一部のポリエステルや非晶性高分子は、その耐衝撃性や柔軟性の低さ故に使用で
きる用途が限られている。
【0005】
例えば、代表的なバイオマス由来ポリエステルであるポリ乳酸は、環境負荷低減の社会
情勢から石油由来プラスチックの代替材料として長年注目を集めている。しかし、その脆
さ故に使用できる用途が限られており、現在に至るまで広く普及していない。一方、樹脂
のリサイクル技術の分野では、様々な種類の樹脂の混入が前提となる。混入樹脂量が多い
と、樹脂同士の相溶性に起因する問題が生じやすい。すなわち、非相溶な樹脂が多量に混
在するリサイクル樹脂はその機械特性が低下する。このため、リサイクルする際は、高度
な選別を経て混入物の少ない状態にされた樹脂を再生する必要があった。しかし、食品包
装などに使用される樹脂は、その構成が異種の樹脂が強固に積層された多層フィルムの構
造として使用されることが多い。これら多層フィルムは容易に分離することができないた
め、リサイクル技術を適用することができず、廃棄されている。
【0006】
近年、こうした課題を克服するために、複数の樹脂を組み合わせることで個々の樹脂の
欠点を補い、更には従来にない機能を生み出す手段としてポリマーアロイ技術が知られて
いる。
【0007】
例えば、ポリ乳酸と軟質性ポリエステルをブレンドすることにより耐衝撃性を向上させ
る方法がある(特許文献1)。この方法ではポリ乳酸のマトリクス中にドメインとして存
在する軟質性ポリエステルが耐衝撃性や柔軟性を付与する改質剤として機能する。しかし
ながら、耐衝撃性の改良効果は十分ではなかった。
【0008】
また、ポリ乳酸とポリオレフィンに相溶化剤を配合してなる耐衝撃性および耐熱性を向
上させる方法がある(特許文献2)。しかしながら、十分な耐衝撃強度、耐熱性を得るに
はポリオレフィンの量を多量とする必要があった。
【0009】
また、ポリ乳酸にコアシェルラテックスを配合することで耐衝撃性を向上し、かつ、透
明性を維持する方法がある(特許文献3)。この方法ではシェル部分がポリ乳酸との相溶
性を、コア部分が耐衝撃性付与を担っており、混練方法によって分散粒子径が変化しない
ことから安定した性能を得ることができる。しかしながら、コアシェルラテックスは一般
的に高コストであり、ブレンドして得られる材料も高コストとなるものであった。
【0010】
さらに、積層状態の複合樹脂をリサイクルする手段として、相溶化剤の添加が検討され
ている。例えば、アイオノマー樹脂を相溶化剤として用い、PE-PET、PP-ABS
の複合化の検討がなされている(特許文献4)。また、オキサゾリン系相溶化剤を用い、
PE-PET等の複合化の検討がなされている(特許文献5)。さらに、PE-EVOH
の複合化の検討もなされている(特許文献6)。これら文献によれば、相溶化剤を添加す
ることによりPEとPETやEVOHなどの複合物の物性を向上できることが示されてい
る。しかし、これら方法により得られるリサイクル樹脂は機械特性が十分ではないため、
さらなる機械特性の改善が可能な技術の開発が必要である。また、粘度増加や黄変、臭気
の問題などにより繰り返しリサイクル性に劣ることや再生樹脂の使用用途に制限があった
。
(【0011】以降は省略されています)
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