TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024093741
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022210305
出願日2022-12-27
発明の名称コンクリート型枠装置の構築方法及び解体方法
出願人島工業HD株式会社
代理人個人,個人
主分類E21D 11/10 20060101AFI20240702BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】トンネル覆工コンクリート成形用のコンクリート型枠装置を短期間で構築すること。
【解決手段】ガントリ12の側壁21を構成する後部壁分割体21bをトンネルの両側に設置するとともに、その後部壁分割体21bの上部間に梁材22を架設する。次いで、梁材22の上部に天フォーム31を設置し、その後、後部壁分割体21bに前部壁分割体21aを連結するとともに、その前部壁分割体21a間に梁材22を架設し、その梁材22の上部に天フォーム31を設置する。このようにして、型枠上部体15を組み立てる。次いで、サイドジャッキ42によって型枠上部体15を上昇させて、型枠上部体15の下部に脚を取付け、その後、サイドジャッキ42を撤去する。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
トンネルの左右両側に位置する側壁と、その側壁の上端間に架設された梁材とを備えるガントリ上に複数のフォーム組体を支持するコンクリート型枠装置であって、前記ガントリが前記トンネルの延長方向に連結される複数のガントリ分割体を備えるコンクリート型枠装置の構築方法において、
前記ガントリの端部側に位置する前記ガントリ分割体を構築した後に、前記ガントリ分割体の上部に前記フォーム組体の頂部を形成する天フォームを支持し、次いで、他のガントリ分割体を構築して既設のガントリ分割体に連結するとともに、同様に天フォームを支持し、その後、前記ガントリ分割体全体を上昇させるコンクリート型枠装置の構築方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記ガントリ分割体全体を上昇させた後に、前記天フォームの下部に他のフォームを連結する請求項1に記載のコンクリート型枠装置の構築方法。
【請求項3】
前記ガントリ分割体の上昇を前記ガントリの四隅部の位置において前記ガントリ分割体に付設されたジャッキによって行い、その状態で、前記側壁の下部に脚を取付け、その後、前記ジャッキを撤去する請求項1に記載のコンクリート型枠装置の構築方法。
【請求項4】
前記ジャッキを前記ガントリの前記トンネルの延長方向における一端部の前記ガントリ分割体に付設した後に、前記ジャッキとは別のジャッキを前記ガントリの前記トンネルの延長方向における他端部の前記ガントリ分割体に付設する請求項3に記載のコンクリート型枠装置の構築方法。
【請求項5】
前記各ジャッキを伸長して前記ガントリ分割体を上昇させた状態で、前記側壁に脚を取り付け、その脚の下端に対してレール上を走行可能にした走行装置を取り付けるとともに、前記トンネルの延長方向において前記脚間における前記側壁の下端に地面に対して接離可能にした中間脚を取り付ける請求項4に記載のコンクリート型枠装置の構築方法。
【請求項6】
フォークリフトのフォーク上に載置板を設け、その載置板上に前記コンクリート型枠装置の構築に用いられる部材を立てた状態でその部材が組み付けられる所要位置まで搬送する請求項4に記載のコンクリート型枠装置の構築方法。
【請求項7】
フォークリフトのフォーク上に載置板を設け、その載置板上に前記中間脚を立てた状態で前記側壁の下端位置まで搬送する請求項5に記載のコンクリート型枠装置の構築方法。
【請求項8】
トンネルの左右両側に位置する側壁と、その側壁の上端間に架設された梁材とを備えるガントリ上に複数のフォーム組体を支持したコンクリート型枠装置であって、前記ガントリが前記トンネルの延長方向に連結される複数のガントリ分割体よりなるコンクリート型枠装置の解体方法において、
前記フォーム組体の天フォームの下部の他のフォームを取外した後に、前記ガントリを前記天フォームとともに下降させて、前記トンネルの延長方向の端部側に位置する前記ガントリ分割体から順にガントリ分割体ごとに前記天フォームの取外しと、前記ガントリ分割体の分解とを行うコンクリート型枠装置の解体方法。
【請求項9】
前記ガントリの四隅部にジャッキを伸長状態で付設し、その後、前記天フォームの下部の他のフォームを取外すとともに、前記側壁の下部に取付けられている脚を取外し、次いで前記ジャッキを収縮させることにより前記ガントリを下降させて前記ガントリ分割体を分解する請求項8に記載のコンクリート型枠装置の解体方法。
【請求項10】
フォークリフトのフォーク上に載置板を設け、その載置板上に前記コンクリート型枠装置の解体にともなって生じる部材を立てた状態でその部材が組付けられた位置から撤去する請求項8に記載のコンクリート型枠装置の解体方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル覆工コンクリートを成形するためのコンクリート型枠装置の構築方法及び同装置の解体方法に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、トンネル覆工コンクリートを成形するためのコンクリート型枠装置が開示されている。このコンクリート型枠装置には、その外殻を構成するようにした全体としてアーチ状をなすフォーム組体が設けられている。このフォーム組体の外周面によってトンネル覆工コンクリートの内周面が成形される。フォーム組体は、その頂部に位置する天フォームと、その天フォームの下部側に位置する他のフォームとによって構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-186882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トンネル内において、コンクリート型枠装置を構築する際には、クレーンがコンクリート型枠装置に対してトンネル延長方向に離れて設置される。そして、前記天フォームは、クレーンのブームによって吊り下げられて、所定の組付け位置に運ばれる。従って、天フォームの吊り下げ移動可能範囲は、クレーンのブームの昇降範囲及び旋回半径の制約以外に、ブームの長さによって制限される。このため、コンクリート型枠装置は、クレーンブームの吊り下げ移動可能範囲より長くすることができない。一方、コンクリート型枠装置がトンネル延長方向に長いものである場合には、クレーンとしてブームが長い大型のものが必要になる。しかし、トンネルの高さには制限があるとともに、クレーンの旋回軸は低いところにあるため、クレーンのブームを伸長しすぎると、クレーンの先端がトンネルの上部内壁面に衝突したり、クレーンの下面がコンクリート型枠装置と干渉したりする。従って、クレーンが大型のものであっても、トンネル延長方向に長いコンクリート型枠は構築できない。このため、トンネル延長方向に短いコンクリート型枠を用いて覆工コンクリートを成形することになる。その結果、覆工コンクリートの打設回数が増えて、トンネル建設の工期が長くなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のコンクリート型枠装置の構築方法においては、トンネルの左右両側に位置する側壁と、その側壁の下部の脚と、同側壁の上端間に架設された梁材とを備えるガントリ上に複数のフォーム組体を支持するコンクリート型枠装置であって、前記ガントリが前記トンネルの延長方向に連結される複数のガントリ分割体を備えるコンクリート型枠装置の構築方法において、前記ガントリの端部側に位置する前記ガントリ分割体を構築した後に、前記ガントリ分割体の上部に前記フォーム組体の頂部を形成する天フォームを支持し、次いで、他のガントリ分割体を構築して既設のガントリ分割体に連結するとともに、同様に天フォームを支持し、その後、前記ガントリ分割体全体を上昇させて、前記脚を取付けるとともに、前記天フォームの下部に他のフォームを連結することを特徴とする。
【0006】
従って、コンクリート型枠装置の構築に際して、ガントリ分割体を構築して、そのガントリ分割体ごとにガントリ分割体に天フォームを支持する。そして、複数のガントリ分割体が連結された状態のガントリを上昇させて、脚や天フォームの下側の他のフォームを組み付けることができる。従って、トンネルの延長方向に長いガントリに天フォームを支持する必要がなくなるため、クレーンによる天フォームの組み付けの制約を少なくできる。よって、工期短縮が可能になる。そして、ガントリ分割体を連結することによって、トンネルの延長方向に長いコンクリート型枠装置を構成できる。このため、覆工コンクリートの打設回数を少なくすることができて、トンネル建設の工期を短縮できる。
【0007】
本発明のコンクリート型枠装置の解体方法においては、トンネルの左右両側に位置する側壁と、その側壁の脚と、同側壁の上端間に架設された梁材とを備えるガントリ上に複数のフォーム組体を支持したコンクリート型枠装置であって、前記ガントリが前記トンネルの延長方向に連結される複数のガントリ分割体よりなるとともに、脚を備えたコンクリート型枠装置の解体方法において、前記天フォームの下部の他のフォームを取外した後に、前記脚を取外し、次いで、前記ガントリを天フォームとともに下降させて、前記トンネルの延長方向の端部側に位置する前記ガントリ分割体から順にガントリ分割体ごとに前記天フォームの取外しと、前記ガントリ分割体の分解とを行うことを特徴とする。
【0008】
従って、コンクリート型枠装置の解体に際して、天フォームの分解を前後に短いガントリ分割体ごとに分けて行うことができる。このため、クレーンの使用に対する制約が小さくなって、解体を容易かつ短期間で行うことができる。従って、トンネル建設の工期を短縮できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、トンネル建設の工期を短縮できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態のコンクリート型枠装置による覆工コンクリートの打設状態を示す断面図。
第1実施形態のコンクリート型枠装置の斜視図。
後部壁分割体の設置状態を示す斜視図。
後部壁分割体にサイドジャッキを設置した状態を示す斜視図。
後部壁分割体に梁材を設置した状態を示す斜視図。
後部壁分割体に梁材及び受け板を設置した状態を示す斜視図。
後部ガントリ分割体に足場等を設置した状態を示す斜視図。
後部ガントリ分割体に天フォームを設置する状態を示す分解斜視図。
後部ガントリ分割体に天フォームを設置した状態を示す斜視図。
前部ガントリ分割体を設置した状態を示す斜視図。
前部ガントリ分割体にサイドジャッキを設置した状態を示す斜視図。
前部ガントリ分割体に天フォームを設置した状態を示す斜視図。
サイドジャッキの伸長状態を示す斜視図。
前部側のメイン脚及び走行装置を取り付ける状態を示す斜視図。
型枠上部体の四隅部にメイン脚及び走行装置を取り付けた状態を示す斜視図。
型枠上部体に中間脚を取り付ける状態を示す斜視図。
中間脚を取り付けた状態を示す斜視図。
第2実施形態のコンクリート型枠装置による覆工コンクリートの打設状態を示す断面図。
第2実施形態のコンクリート型枠装置において、フォーム組体を除いた状態の斜視図。
型枠上部体の下降状態を示す正面図。
型枠上部体の上昇状態を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
地面の穴あけ機
4か月前
個人
ずり積込み装置
2か月前
株式会社エステック
掘削機
1か月前
株式会社奥村組
削孔システム
15日前
株式会社大林組
土砂採取装置
3か月前
戸田建設株式会社
面木
1か月前
株式会社堤水素研究所
発破装置
14日前
アイエスケー株式会社
結合装置
3か月前
株式会社フジタ
覆工コンクリート打設装置
3か月前
株式会社フジタ
覆工コンクリート打設装置
3か月前
株式会社フジタ
遠隔操作トンネル掘削装置
2か月前
日特建設株式会社
ビット及び削孔機
21日前
テクノス株式会社
鋼製セグメント製造設備
25日前
個人
鉱物採取具
2か月前
Next Innovation合同会社
継手部材
4か月前
株式会社フジタ
トンネル工事のずり排出方法
2か月前
株式会社フジタ
トンネル工事のずり排出方法
2か月前
個人
掘削機、資源回収システム、及び、潜水機
4か月前
株式会社フジタ
切羽穿孔機の遠隔制御システム
2か月前
六菱ゴム株式会社
止水装置
2か月前
ハイテック株式会社
気泡生成装置および掘削装置
1か月前
個人
オープンシールド機の組立方法
3か月前
株式会社神島組
小割用工具および小割方法
5か月前
日本ヒューム株式会社
プレキャスト部材の継手構造
1か月前
鹿島建設株式会社
切羽評価装置
5か月前
株式会社CREATIVE21
空圧ディスペンサ及びカートリッジ
1か月前
大成建設株式会社
湧水観測装置と湧水観測方法
3か月前
鹿島建設株式会社
トンネル掘削機
1日前
株式会社竹中土木
圧力測定装置
4か月前
ハイテック株式会社
コア採取装置およびボーリング装置
1か月前
株式会社フジタ
トンネル覆工コンクリート用締固め装置
22日前
株式会社奥村組
爆薬装填装置
3か月前
株式会社奥村組
爆薬装填方法
3か月前
日特建設株式会社
鉄筋保持器具および補強土工法
3か月前
株式会社竹中工務店
削孔方法
2か月前
フジプレコン株式会社
コンクリート製収納管路の構築工法
4日前
続きを見る