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公開番号2024088532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203767
出願日2022-12-20
発明の名称電子機器及び送受信システム
出願人京セラ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01Q 21/24 20060101AFI20240625BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】例えばミリ波レーダのような物体検出技術において、利便性を高める電子機器及び送受信システムを提供する。
【解決手段】電子機器は、第1方向に指向性を有する第1受信アンテナと、第1方向とは異なる第2方向に指向性を有する第2受信アンテナと、を備える。第1受信アンテナは、第1受信アンテナによって受信される電波の偏波方向が第1偏波方向に近づくほど受信の利得が増加する。第2受信アンテナは、第2受信アンテナによって受信される電波の偏波方向が第1偏波方向とは異なる第2偏波方向に近づくほど受信の利得が増加する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に指向性を有する第1受信アンテナと、
前記第1方向とは異なる第2方向に指向性を有する第2受信アンテナと、
を備え、
前記第1受信アンテナは、前記第1受信アンテナによって受信される電波の偏波方向が第1偏波方向に近づくほど受信の利得が増加し、
前記第2受信アンテナは、前記第2受信アンテナによって受信される電波の偏波方向が前記第1偏波方向とは異なる第2偏波方向に近づくほど受信の利得が増加する、電子機器。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1受信アンテナは、前記第1受信アンテナによって受信される電波が第1偏波方向に偏波している際に受信の利得が最大になり、
前記第2受信アンテナは、前記第2受信アンテナによって受信される電波が第2偏波方向に偏波している際に受信の利得が最大になる、請求項に1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1受信アンテナは、基板上の給電点から給電され、
前記第2受信アンテナは、前記給電点から給電される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1受信アンテナ及び前記第2受信アンテナを覆うレドームを備え、
前記レドームは、前記第1方向及び前記第2方向において電波の通過損失が低減される形状を有する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記レドームは、前記第1受信アンテナ及び前記第2受信アンテナの少なくとも一方が受信する受信信号の波長をλとし、前記レドームの誘電率をεとし、εrを電磁波が存在する媒体の誘電率εと真空の誘電率ε

との比率の比誘電率(ε/ε

)とし、前記第1受信アンテナ及び前記第2受信アンテナの少なくとも一方から前記レドームまでの距離がλ/2となり、前記レドームの厚さがλ/2(εr)^(-0.5)となる形状を有する、請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第1偏波方向の偏波及び前記第2偏波方向の偏波の少なくとも一方は、直線偏波、楕円偏波、及び円偏波のいずれかである、請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第1受信アンテナ及び前記第2受信アンテナはパッチアンテナを含んで構成され、
前記第1受信アンテナのパッチアンテナは、水平方向に給電され、
前記第2受信アンテナのパッチアンテナは、垂直方向に給電される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第1受信アンテナの指向性の前記第1方向は、略水平方向であり、
前記第2受信アンテナの指向性の前記第2方向は、水平方向に対して鉛直下方向の成分を含む方向である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記第1受信アンテナと、前記第2受信アンテナは、同じ周波数の信号を受信する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
第1方向に指向性を有する電波を第1偏波で送信する第1送信アンテナと、
前記第1方向とは異なる第2方向に指向性を有する電波を第2偏波で送信する第2送信アンテナと、
を備え、
前記第1送信アンテナは、第1の給電配置により前記第1偏波方向の信号を送信し、
前記第2送信アンテナは、第2の給電配置により前記第2偏波方向の信号を送信する、電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子機器及び送受信システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば自動車に関連する産業などの分野において、自車両と所定の物体との間の距離などを測定する技術が重要視されている。特に、近年、ミリ波のような電波を送信し、障害物などの物体に反射した反射波を受信することで、物体との間の距離などを測定するレーダ(RADAR(Radio Detecting and Ranging))の技術が、種々研究されている。このような距離などを測定する技術の重要性は、運転者の運転をアシストする技術、及び、運転の一部又は全部を自動化する自動運転に関連する技術の発展などに伴い、今後ますます高まると予想される。
【0003】
上述したレーダのような技術において、様々な使用態様を想定したものが提案されている。例えば、特許文献1は、アレイアンテナとして形成された第1のアンテナと、送信アンテナとして動作可能な第2のアンテナとを有するアンテナ構成を提案している。このアンテナ構成は、同一の給電点に接続された2種類の偏波面を持つ送信アンテナを備えている。また、特許文献2は、例えば踏切などにおいて障害物を検知するレーダシステムの分解能を向上させる技術を提案している。このレーダシステムは、偏波面の異なる2種類の受信アンテナをスイッチで切り替えることで、2種類の偏波を受信することにより、距離分解能を仮想的に2倍にし得る。また、特許文献3は、複数の偏波で動作可能なレーダユニットを提案している。さらに、特許文献4は、水平偏波と垂直偏波を切り替えて送信するのではなく、送信波の一方を遅延させることにより、対象物からの反射波を、遅延時間を有したまま受信アンテナによって受信することを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2021-514153号公報
特開2007-17356号公報
特表2021-507219号公報
特開2010-14533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したレーダのような技術において、RFスイッチを使用せずとも、受信アンテナの指向性を異なる方向に変化させることができれば、特定の使用態様において利便性を高めることができる。
【0006】
本開示の目的は、例えばミリ波レーダのような物体検出技術において、利便性を高めることができる電子機器及び送受信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係る電子機器は、
第1方向に指向性を有する第1受信アンテナと、
前記第1方向とは異なる第2方向に指向性を有する第2受信アンテナと、
を備える。
前記第1受信アンテナは、前記第1受信アンテナによって受信される電波の偏波方向が第1偏波方向に近づくほど受信の利得が増加する。
前記第2受信アンテナは、前記第2受信アンテナによって受信される電波の偏波方向が前記第1偏波方向とは異なる第2偏波方向に近づくほど受信の利得が増加する。
【0008】
一実施形態に係る電子機器は、
第1方向に指向性を有する電波を第1偏波で送信する第1送信アンテナと、
前記第1方向とは異なる第2方向に指向性を有する電波を第2偏波で送信する第2送信アンテナと、
を備える。
前記第1送信アンテナは、第1の給電配置により前記第1偏波方向の信号を送信する。
前記第2送信アンテナは、第2の給電配置により前記第2偏波方向の信号を送信する。
【0009】
一実施形態に係る送受信システムは、
送信アンテナを備える送信装置と、受信アンテナを備える受信装置とを含む。
前記送信装置は、
第1方向に指向性を有する電波を第1偏波で送信する第1送信アンテナと、
前記第1方向とは異なる第2方向に指向性を有する電波を第2偏波で送信する第2送信アンテナと、
を備える。
前記受信装置は、
前記第1方向に指向性を有する第1受信アンテナと、
前記第2方向に指向性を有する第2受信アンテナと、
を備える。
前記第1受信アンテナは、前記第1受信アンテナによって受信される電波の偏波方向が第1偏波方向に近づくほど受信の利得が増加する。
前記第2受信アンテナは、前記第2受信アンテナによって受信される電波の偏波方向が前記第1偏波方向にとは異なる第2偏波方向に近づくほど受信の利得が増加する。
【発明の効果】
【0010】
一実施形態によれば、例えばミリ波レーダのような物体検出技術において、利便性を高める電子機器及び送受信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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