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公開番号2024088174
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203218
出願日2022-12-20
発明の名称表面材の改修方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E04G 23/02 20060101AFI20240625BHJP(建築物)
要約【課題】表面材に、より高い接着性を有する塗膜を形成することが可能な表面材の改修方法を提供する。
【解決手段】アスベストを含有する表面材の改修方法であって、前記表面材を洗浄して洗浄済表面材とする洗浄ステップと、前記洗浄済表面材の表面にプライマーを塗布してプライマー塗布済表面材とするプライマー塗布ステップと、前記プライマー塗布済表面材の表面に封じ込め材を設置する封じ込め材設置ステップと、を有し、前記プライマーは、湿潤面接着性を有し、20℃の水に対する溶解度が1g/100mL未満の溶剤の含有率が重量比において1%以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
アスベストを含有する表面材の改修方法であって、
前記表面材を洗浄して洗浄済表面材とする洗浄ステップと、
前記洗浄済表面材の表面にプライマーを塗布してプライマー塗布済表面材とするプライマー塗布ステップと、
前記プライマー塗布済表面材の表面に封じ込め材を設置する封じ込め材設置ステップと、
を有し、
前記プライマーは、湿潤面接着性を有し、20℃の水に対する溶解度が1g/100mL未満の溶剤の含有率が重量比において1%以下であることを特徴とする表面材の改修方法。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の表面材の改修方法であって、
前記表面材は、前記アスベストを含有する基材層と、前記基材層を被覆し、前記アスベストを含有しない被覆層と、を有し、前記洗浄ステップは、前記被覆層の一部又は全部を除去することを特徴とする表面材の改修方法。
【請求項3】
請求項1に記載の表面材の改修方法であって、
前記洗浄ステップは、前記表面材を水道圧で水洗又は水拭きすることを特徴とする表面材の改修方法。
【請求項4】
請求項1に記載の表面材の改修方法であって、
前記洗浄ステップの後に、前記洗浄済表面材を4時間以上乾燥させる乾燥ステップを有することを特徴とする表面材の改修方法。
【請求項5】
請求項1に記載の表面材の改修方法であって、
前記プライマーは、ウレタン変性ジグリシジルエーテルを有することを特徴とする表面材の改修方法。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の表面材の改修方法であって、
前記プライマーは、前記表面材に含侵して、前記表面材を強化することを特徴とする表面材の改修方法。
【請求項7】
請求項1に記載の表面材の改修方法であって、
前記プライマーの塗布量は、0.01~1.0kg/m2であることを特徴とする表面材の改修方法。
【請求項8】
請求項1に記載の表面材の改修方法であって、
前記プライマーの塗布厚さは、0.01mm~1.0mmであることを特徴とする表面材の改修方法。
【請求項9】
請求項1に記載の表面材の改修方法であって、
前記プライマーの前記洗浄済表面材への含浸深さは、前記プライマーの塗布厚さよりも深いことを特徴とする表面材の改修方法。
【請求項10】
請求項1に記載の表面材の改修方法であって、
前記洗浄による水の含浸範囲に前記プライマーが浸透することを特徴とする表面材の改修方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスベストを含有する表面材の改修方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
アスベストを含有する表面材が使用された建物を改修する場合には、アスベストに触れずに改修することが求められる。このため、従来から、アスベストができるだけ飛散しないように封じ込めるべく、例えば、特許文献1のように、アスベストを含んだ基材(表面材)に対し下塗り材を塗布し、その上に塗料を塗布して塗膜を形成することは知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-105608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の改修方法では、表面材に汚れが付着している場合には、下塗り材や塗料の接着性が低下するため、まず、表面材を洗浄する必要がある。しかしながら、表面材を水洗いすると、表面材に付着または含浸した水により塗り材や塗料の接着性が低下するので、形成した塗膜が剥がれ落ちる虞があった。また、表面材が外壁の場合には、雨等により濡れてしまうと塗り材や塗料の接着性が低下するので、乾燥するまで改修できず工期が遅れるという課題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、表面材に、より高い接着性を有する塗膜を形成することが可能な表面材の改修方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために本発明の表面材の改修方法は、
アスベストを含有する表面材の改修方法であって、
前記表面材を洗浄して洗浄済表面材とする洗浄ステップと、
前記洗浄済表面材の表面にプライマーを塗布してプライマー塗布済表面材とするプライマー塗布ステップと、
前記プライマー塗布済表面材の表面に封じ込め材を設置する封じ込め材設置ステップと、
を有し、
前記プライマーは、湿潤面接着性を有し、20℃の水に対する溶解度が1g/100mL未満の溶剤の含有率が重量比において1%以下であることを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、表面材に、より高い接着性を有する塗膜を形成することが可能な表面材の改修方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明にかかる表面材の改修方法により改修される外装パネルの断面図である。
本発明にかかる表面材の改修方法の一例を示すフロー図である。
改修後の外装パネルの状態を示す断面図である。
付着試験による付着強さの結果を示す図である。
付着試験による破断割合の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1:アスベストを含有する表面材の改修方法であって、
前記表面材を洗浄して洗浄済表面材とする洗浄ステップと、
前記洗浄済表面材の表面にプライマーを塗布してプライマー塗布済表面材とするプライマー塗布ステップと、
前記プライマー塗布済表面材の表面に封じ込め材を設置する封じ込め材設置ステップと、
を有し、
前記プライマーは、湿潤面接着性を有し、20℃の水に対する溶解度が1g/100mL未満の溶剤の含有率が重量比において1%以下であることを特徴とする表面材の改修方法である。
【0010】
態様1の表面材の改修方法によれば、表面材を洗浄して洗浄済表面材の表面にプライマーを塗布し、プライマー塗布済表面材の表面に封じ込め材を設置するので、表面材の汚れによる接着性の低下が生じないので、表面材に確実に封じ込め材を設置することが可能となる。このとき、塗布するプライマーは、湿潤面接着性を有しているので、表面材を水洗いして、水分が残存したとしても、プライマーを表面材に確実に接着させることができるので、プライマーを介して封じ込め材をより確実に設置することが可能となる。また、雨等により濡れた表面材であっても、プライマーは高い接着性が得られるので、工期を遅らせることなく進めることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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