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公開番号2024083955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022198068
出願日2022-12-12
発明の名称車両用灯具
出願人市光工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F21S 43/20 20180101AFI20240617BHJP(照明)
要約【課題】路面に照射されるパターンの外観の低下を抑制する。
【解決手段】車両用灯具は、光源と、板状であり、光源からの光の波面を変換するメタサーフェス部を有し、波面が変換された光を出射する光源側レンズと、出射された光の一部を通過させるスリットを有する遮光部材と、スリットを通過した光を路面に照射して照射パターンを形成する投影レンズとを備え、スリットは、一方向に長手方向を有するように形成され、メタサーフェス部は、光源側レンズの光軸に対応する基準位置を中心として、スリットの長手方向に平行な第1方向と、第1方向と直交する第2方向とに所定のピッチで複数配置されたピラー部を有し、メタサーフェス部は、基準位置を含み当該基準位置から離れるにつれてピラー部の径が徐々に小さくなる部分を含む中央領域を有し、中央領域は、基準位置に対して第1方向の一方側の方が第1方向の他方側よりもピラー部の径の変化が緩やかである。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
光を出射する光源と、
板状であり、前記光源からの前記光の波面を変換するメタサーフェス部を有し、波面が変換された前記光を出射する光源側レンズと、
前記光源側レンズから出射された前記光の一部を通過させるスリットを有する遮光部材と、
前記スリットを通過した前記光を路面に照射して照射パターンを形成する投影レンズと
を備え、
前記スリットは、一方向に長手方向を有するように形成され、
前記メタサーフェス部は、前記光源側レンズの光軸に対応する基準位置を中心として、前記スリットの長手方向に平行な第1方向と、前記第1方向と直交する第2方向とに所定のピッチで複数配置されたピラー部を有し、
前記メタサーフェス部は、前記基準位置を含み当該基準位置から離れるにつれて前記ピラー部の径が徐々に小さくなる部分を含む中央領域を有し、
前記中央領域は、前記基準位置に対して前記第1方向の一方側の方が前記第1方向の他方側よりも前記ピラー部の径の変化が緩やかである
車両用灯具。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記メタサーフェス部は、前記中央領域において、前記基準位置から前記第2方向の一方側と前記第2方向の他方側とで前記ピラー部の径の変化が同一である
請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記メタサーフェス部は、前記中央領域において、前記基準位置から前記第1方向の一方側の前記ピラー部の径の変化が、前記基準位置から前記第2方向の一方又は他方側の前記ピラー部の径の変化よりも緩やかである
請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記メタサーフェス部は、前記中央領域において、前記基準位置から前記第1方向の他方側の前記ピラー部の径の変化が、前記基準位置から前記第2方向の一方又は他方側の前記ピラー部の径の変化よりも急峻である
請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記メタサーフェス部は、前記中央領域において、前記第1方向で前記ピラー部の径が最大となるピーク位置が前記基準位置よりも一方側に配置される
請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記中央領域は、前記基準位置を基準として前記第1方向の前記ピラー部の数が前記第2方向の前記ピラー部の数よりも多い
請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記中央領域は、前記基準位置から前記第1方向の一方側に配置される前記ピラー部の数は前記基準位置から前記第2方向の一方側及び他方側にそれぞれ配置される前記ピラー部の数に対して20%以上多く、前記基準位置から前記第1方向の他方側に配置される前記ピラー部の数は前記基準位置から前記第2方向の一方側及び他方側にそれぞれ配置される前記ピラー部の数に対して10%以上少ない
請求項6に記載の車両用灯具。
【請求項8】
前記メタサーフェス部は、前記基準位置を含む中心部から前記入射面に沿った放射方向に位相が周期的に変化するように位相分布が設定され、
前記中央領域は、前記基準位置を含む前記位相分布の第1周期に対応する領域であり、
前記メタサーフェス部は、前記中央領域を囲うように環状に設けられ前記位相分布の第2周期以降の周期に対応する周辺領域を有し、
前記周辺領域は、前記中央領域から前記入射面に沿って離れるにつれて前記ピラー部の径が徐々に小さくなるように形成される
請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項9】
前記周辺領域は、前記中央領域から外側に離れる方向に多重に設けられ、前記第1方向の一方側よりも他方側の方が前記ピラー部の径が最大となるピーク位置の数が多い
請求項8に記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
路面にパターンを照射することが可能な車両用灯具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-111465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の車両用灯具は、光源からの光を遮光部材のスリットに向けて集光レンズで集光し、スリットを通過した光を投影レンズにより路面に照射する構成である。この構成では、集光レンズとして凸レンズが用いられる。そのため、凸レンズの厚さの分、凸レンズの出射面を遮光部材側に配置する必要があり、スリットに向けた集光角度を大きくする必要がある。集光レンズの集光角度が大きくなると、スリットを通過した光が投影レンズの外周側まで入射するため、投影レンズの収差の影響を受けやすくなる。この場合、路面に形成されるパターンのエッジ部分がぼやけたり、カラーフリンジが発生したりする等、パターンの外観が低下する可能性がある。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、路面に照射されるパターンの外観が低下することを抑制することが可能な車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る車両用灯具は、光を出射する光源と、板状であり、前記光源からの前記光の波面を変換するメタサーフェス部を有し、波面が変換された前記光を出射する光源側レンズと、前記光源側レンズから出射された前記光の一部を通過させるスリットを有する遮光部材と、前記スリットを通過した前記光を路面に照射して照射パターンを形成する投影レンズとを備え、前記スリットは、一方向に長手方向を有するように形成され、前記メタサーフェス部は、前記光源側レンズの光軸に対応する基準位置を中心として、前記スリットの長手方向に平行な第1方向と、前記第1方向と直交する第2方向とに所定のピッチで複数配置されたピラー部を有し、前記メタサーフェス部は、前記基準位置を含み当該基準位置から離れるにつれて前記ピラー部の径が徐々に小さくなる部分を含む中央領域を有し、前記中央領域は、前記基準位置に対して前記第1方向の一方側の方が前記第1方向の他方側よりも前記ピラー部の径の変化が緩やかである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、路面に照射されるパターンの外観が低下することを抑制することが可能な車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態に係る車両用灯具の一例を示す分解斜視図である。
図2は、車両用灯具を前方から見た状態を示す図である。
図3は、光源側レンズの一例を示す図である。
図4は、メタサーフェス部における位相分布の一例を示す図である。
図5は、メタサーフェス部を光軸の軸線方向から見た場合の一例を示す図である。
図6は、図5で示すメタサーフェス部におけるピラー部の径の変化を示す図である。
図7は、本実施形態に係る車両用灯具の動作の一例を示す図である。
図8は、本実施形態に係る車両用灯具の動作の一例を示す図である。
図9は、車両用灯具により路面に形成される照射パターンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る車両用灯具の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
図1は、本実施形態に係る車両用灯具100の一例を示す分解斜視図である。図2は、車両用灯具100を前方から見た状態を示す図である。図1及び図2に示すように、車両用灯具100は、光源部10と、光源側レンズ20と、遮光部材30と、投影レンズ40と、支持部材50とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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