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公開番号2024078042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190355
出願日2022-11-29
発明の名称コンクリート構造物、コンクリート組成物の製造方法、及びコンクリート構造物の施工方法
出願人株式会社フジタ
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類C04B 28/02 20060101AFI20240603BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】バイオ炭のような保水性及び吸着性が大きい多孔質の炭をコンクリート組成物の混和材とし使用される場合に、コンクリート組成物の流動性を損なわず容易に成形でき作業性に優れたコンクリート組成物を製造する方法、及びその方法により製造されたコンクリート組成物を提供する。
【解決手段】炭材料の表面に対して液体を付着させ、表面改質炭材料を調製する工程と、表面改質炭材料とセメント及び水を含む混合物とを混合させコンクリート用組成物を調製する工程を含む、コンクリート組成物の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
炭材料の表面に液体を付着させ、表面改質炭材料を調製する工程と、
前記表面改質炭材料とセメント及び水を含む混合物とを混合させコンクリート用組成物を調製する工程と、
を含む、コンクリート組成物の製造方法。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記炭材料の表面に有機系被覆剤を被覆させ、前記表面改質炭材料を調製する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記炭材料表面にアルカリ土類金属の炭酸塩水溶液を含む無機系被覆剤を被覆させ、前記表面改質炭材料を調製する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記炭材料表面に界面活性剤の溶液を吸着させ、前記表面改質炭材料を調製する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記炭材料表面にコンクリート組成物作製に使用される混和剤を吸着させ、前記表面改質炭材料を調製する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
重量百分率において、前記表面改質炭材料を0.1~10.0%、
セメントを5.0~20.0%、
水を5.0~20.0%、
の割合で混合させる、請求項1~5のいずれかに記載の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の製造方法にて製造されたコンクリート組成物を打設及び硬化する工程を含む、コンクリート構造物の施工方法。
【請求項8】
重量百分率において、表面が有機系被覆剤で被覆された炭材料を0.1~10.0%、セメントを5~20.0%、で含む、コンクリート構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はコンクリート構造物、ならびにコンクリート組成物及びコンクリート構造物の製造方法に関し、特に炭を含有するコンクリート組成物を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化抑制の観点から、空気中の二酸化炭素を貯留する様々な技術が開発され、その中で二酸化炭素をコンクリート内に固定する技術が着目されている。
【0003】
特許文献1には、活性炭などの多孔質性材料の表面に液体を付着したうえで凍結させ、それらをコンクリート作製の際の材料として使用する技術が開示されている。特許文献2には、炭素の表面にセラミックス層をコーティングして、コンクリート作製の際の材料として使用する技術が開示されている。特許文献3には、セラミックスでコーティングされた炭素をセメント水和硬化物多孔質成形体として、コンクリート作製の際の材料として使用する技術が開示されている。
【0004】
従来、家畜糞尿、もみ殻など由来の原料を350度程度の温度にて加熱して作製されるバイオ炭が知られている。バイオ炭は低比重かつ多孔質性であり、このバイオ炭を特許文献1~3のようなコンクリートの材料用途で使用する研究がなされてきた。
【0005】
例えば、木材(チップやペレット)をガス化炉にて高温で蒸し焼きにし、高温での加熱分解させることより可燃性ガスを発生させ、ガスエンジンにて発電する木質バイオマスガス化発電が知られている。その副産物であるバイオ炭は微細孔構造を持っており、保水性や吸着性が高いことが知られている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4634248号公報
特開2002-226248号公報
特開2005-154163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、コンクリート製造に使用される混和材としてバイオ炭を用いた場合、バイオ炭の特性である「保水性」と「吸着性」が問題になることがある。
【0008】
すなわちコンクリート組成物を製造する際の混和材としてバイオ炭を用いる場合、バイオ炭の有する保水性に起因して、フレッシュコンクリート(生コン)の流動性を適正に保つために多量の水を必要とすることがある。また、バイオ炭の特性である吸着性に起因して、AE材などコンクリート組成物の性状を改善するための混和剤を加えた際に、AE材をバイオ炭が吸着してしまい、フレッシュコンクリートに求められる特性が得られにくくなるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するために、バイオ炭のような保水性及び吸着性が大きい多孔質の炭材料をコンクリート組成物の混和材として使用する場合に、コンクリート組成物の流動性を損なわず容易に打設できる作業性に優れたコンクリート組成物を製造する方法、及びその方法により製造されたコンクリート組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態における一態様のコンクリート組成物の製造方法は、炭材料の表面に液体を付着させ、表面改質炭材料を調製する工程と、前記表面改質炭材料とセメント及び水を含む混合物とを混合させコンクリート用組成物を調製する工程と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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