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公開番号2024047946
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153726
出願日2022-09-27
発明の名称液状急結剤、吹付けコンクリート
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 22/14 20060101AFI20240401BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】優れた急結性、強度発現性、長期の貯蔵安定性を有する液状急結剤を提供する。
【解決手段】アルミニウムがAl2O3換算で9.0~15.0質量%、硫黄がSO3換算で22.0~35.0質量%、粘土鉱物が0.5~2.0質量%、アミン系化合物が0.5~5.0質量%含有され、透過光を用いた光学顕微鏡観察による分散粒子のHeywood平均径が3~30μmである液状急結剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウムがAl



換算で9.0~15.0質量%、硫黄がSO

換算で22.0~35.0質量%、粘土鉱物が0.5~2.0質量%、アミン系化合物が0.5~5.0質量%含有され、
透過光を用いた光学顕微鏡観察による分散粒子のHeywood平均径が3~30μmである液状急結剤。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
30℃における粘度が200~3,000mPa・sである請求項1に記載の液状急結剤。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の液状急結剤を含む吹付けコンクリート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液状急結剤及び吹付けコンクリートに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、トンネル掘削等露出した地山の崩落を防止するために、急結剤をコンクリートに混合した急結性コンクリートの吹付け工法が用いられている。この工法は、掘削工事現場に設置した計量プラントで材料を計量混合して吹付けコンクリートを調製し、ポンプで圧送、途中で合流管の他方から圧送した急結剤と混合し、地山面に所定の厚みになるまで吹付ける工法である。
【0003】
吹付け工法に使用される急結剤は大きく分類すると、カルシウムアルミネートやアルカリ金属アルミン酸塩等を主成分とする粉体急結剤と、アルカリ金属アルミン酸塩や硫酸アルミニウムなどを主成分とする液状急結剤の2種類が挙げられる。
【0004】
近年では、トンネル建設現場等に従事する作業者の健康確保の観点から、吹付け時の粉塵量が少なく、アルカリ薬傷の懸念がないアルミニウム塩を主成分とする酸性の液状急結剤の使用が望まれている。
【0005】
一方で、液状急結剤は、粉体急結剤と比較して急結性が低い課題があった。そこで、急結性改善策として、例えば特許文献1に示されるような硫酸イオン濃度を高めることによって強度を改善させる対策がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-193388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1のような硫酸イオン濃度の高い液状急結剤は、液中に不安定な析出物が生成したり、液がゲル化したり、懸濁粒子が沈降したりする場合があった。硫酸アルミニウムの水に対する溶解度は20℃で27質量%であり、共存する溶質や液温によって変動するが、溶解度以上の硫酸アルミニウムを含有する液状急結剤は、分散状態の硫酸アルミニウム粒子(分散粒子)が沈降する等して、1か月程の長期の貯蔵安定性が低くなり、製造直後の性状を保持することが難しい課題があった。
【0008】
以上より、本発明は、優れた急結性、強度発現性、長期の貯蔵安定性を有する液状急結剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記のような課題を踏まえて鋭意検討を行った結果、所定のアルミニウムと硫黄濃度を有し、析出粒子の粒径を所定の粒度分布範囲内に制御した液状急結剤が、上記の課題を解決できることを見出だし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記の通りである。
【0010】
[1] アルミニウムがAl



換算で9.0~15.0質量%、硫黄がSO

換算で22.0~35.0質量%、粘土鉱物が0.5~2.0質量%、アミン系化合物が0.5~5.0質量%含有され、透過光を用いた光学顕微鏡観察による分散粒子のHeywood平均径が3~30μmである液状急結剤。
[2] 30℃における粘度が200~3,000mPa・sである[1]に記載の液状急結剤。
[3] [1]又は[2]に記載の液状急結剤を含む吹付けコンクリート。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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