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公開番号2024077353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189406
出願日2022-11-28
発明の名称清涼性生地及びこれを用いた清涼性衣料
出願人倉敷紡績株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類D04B 1/14 20060101AFI20240531BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】天然セルロース系繊維がリッチで、特に肌着用途に適した清涼性生地および当該清涼性生地を用いた清涼性衣料を提供する。
【解決手段】本発明の吸湿性生地は、吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)と吸放湿加工されていないセルロース系繊維(a2)を含む混紡紡績糸(A)を含む清涼性生地であり、前記繊維(a2)は、吸放湿加工されていない天然セルロース系繊維を含み、前記紡績糸(A)は撚り係数Kが3.6以上の糸であり、前記紡績糸(A)のうちの前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)に代えて吸放湿加工がなされていない天然セルロース系繊維を含むこと以外は前記清涼性生地と同一の生地Xの吸湿率と、前記清涼性生地の吸湿率との比が1.10以上である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)と吸放湿加工されていないセルロース系繊維(a2)を含む混紡紡績糸(A)を含む清涼性生地であり、
前記繊維(a2)は、吸放湿加工されていない天然セルロース系繊維を含み、
前記混紡紡績糸(A)は、撚り係数Kが3.6以上の糸であり、
前記清涼性生地の吸湿率と、前記混紡紡績糸(A)のうちの前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)に代えて吸放湿加工がなされていない天然セルロース系繊維を含むこと以外は前記清涼性生地と同一の生地Xの吸湿率との比が1.10以上である、清涼性生地。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
弾性糸をさらに含む、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項3】
前記清涼性生地における前記弾性糸の含有量が5質量%以下である、請求項2に記載の清涼性生地。
【請求項4】
前記清涼性生地を100質量%とすると、前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)の含有量が5質量%以上40質量%以下である、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項5】
前記混紡紡績糸(A)における前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)の混紡割合が、3質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項6】
前記吸放湿加工していないセルロース系繊維(a2)は、再生セルロース繊維を更に含む、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項7】
前記吸放湿加工した天然セルロース系繊維(a1)は、天然セルロース系繊維にエチレン性不飽和二重結合を含む化合物がグラフト結合された繊維である、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項8】
前記吸放湿加工した天然セルロース系繊維(a1)におけるグラフト率が、1%以上40%以下である、請求項7に記載の清涼性生地。
【請求項9】
前記清涼性生地の放湿速度と前記生地Cの放湿速度との比が、1.03以上である、請求項1に記載の清涼性生地。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の清涼性生地を含む清涼性衣料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、清涼性生地及びこれを用いた清涼性衣料に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
綿繊維に代表される天然セルロース繊維は、環境に優しく、しかも風合いや染色性、吸水性等にも優れているため、種々の衣料に幅広く使用されている。しかし、綿(コットン)の下着は、吸汗性に優れるために大量の汗を吸収するが、肌にべたつき、貼り付き、汗処理機能が十分でないという欠点がある。この欠点を改良するために、特許文献1は、強撚糸を使用した下着を提案している。
【0003】
特許文献1は、具体的には、レーヨン等のセルロースマルチフィラメントと特定の異形度を有する合成繊維マルチフィラメントとからなり、繊度比(D
1
/D
2
)、セルロースマルチフィラメントを構成するフィラメントの単繊維度、およびセルロースマルチフィラメントの表面占有率を、各々特定の範囲の値とした、清涼編み地を開示している。特許文献1には、上記清涼編み地は、セルロース表面占有率が高く、吸湿性、汗処理機能に優れ、独特のシャリ感、肌触りを有していると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-20159号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、コットン等の天然セルロース系繊維がリッチな製品を求める声も多く存在し、合成繊維の使用量が少ないか、または実質用いずとも、さらりとした肌触りをもつ生地、特に肌着用途の生地が求められている。
本発明は、天然セルロース系繊維がリッチで、特に肌着用途に適した清涼性生地および当該清涼性生地を用いた清涼性衣料を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、一態様において、
吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)と吸放湿加工されていないセルロース系繊維(a2)を含む混紡紡績糸(A)を含む清涼性生地であり、
前記繊維(a2)は、吸放湿加工されていない天然セルロース系繊維を含み、
前記混紡紡績糸(A)は、撚り係数Kが3.6以上の糸であり、
前記清涼性生地の吸湿率と、前記混紡紡績糸(A)のうちの前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)に代えて吸放湿加工がなされていない天然セルロース系繊維を含むこと以外は前記清涼性生地と同一の生地Xの吸湿率との比が1.10以上である、清涼性生地に関する。
【0007】
本発明は、一態様において、本発明の清涼性生地を含む清涼性衣料に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、天然セルロースがリッチで、特に肌着用途に適した清涼性生地および当該清涼性生地を用いた清涼性衣料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態におけるインナー衣料の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[清涼性生地]
本発明の清涼性生地は、吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)と吸放湿加工されていないセルロース系繊維(a2)で構成された混紡紡績糸(A)を主たる構成糸として含む。混紡紡績糸(A)は、単糸、双糸または3本交撚糸のいずれであってもよい。前記吸放湿加工された天然セルロース系繊維(a1)は、例えば、天然セルロース系繊維に、放射線照射等の方法を用いてカルボキシル基等の親水基を導入する処理がなされた繊維であり、一方、前記吸放湿加工されていないセルロース系繊維(a2)は、前記処理がなされていない、通常のセルロース系繊維である。
(【0011】以降は省略されています)

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