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公開番号2024034121
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022138161
出願日2022-08-31
発明の名称編成方法
出願人株式会社島精機製作所
代理人個人
主分類D04B 1/00 20060101AFI20240306BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】ウエール方向に連続する第一ベース部と第二ベース部との境界を伸び難くすることができる編成方法を提供する。
【解決手段】横編機を用いて、第一ベース部と、前記第一ベース部のウエール方向の終端部に続く第二ベース部とを備える編地を編成する編成方法であって、前記第一ベース部を編成した後、前記終端部の所定範囲内の編目を3つ以上のグループに分ける工程Aと、工程B1と工程B2とを選択可能なグループがなくなるまで繰り返す工程Bとを備える。前記工程B1では、前記3つ以上のグループからグループXを選択し、前記工程B2では、前記グループXにおける編目に重なる補強編目を形成する。前記3つ以上のグループにおける各グループの編目の配置範囲は、他のグループの編目の配置範囲と編幅方向に重複する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
横編機を用いて、第一ベース部と、前記第一ベース部のウエール方向の終端部に続く第二ベース部とを備える編地を編成する編成方法において、
前記第一ベース部を編成した後、前記終端部の所定範囲内の編目を3つ以上のグループに分ける工程Aと、
工程B1と工程B2とを選択可能なグループがなくなるまで繰り返す工程Bとを備え、
前記工程B1では、前記3つ以上のグループからグループXを選択し、
前記工程B2では、前記グループXにおける編目に重なる補強編目を形成し、
前記3つ以上のグループにおける各グループの編目の配置範囲は、他のグループの編目の配置範囲と編幅方向に重複する、
編成方法。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記3つ以上のグループの数はNであり、
前記3つ以上のグループにおける各グループは、N-1置きの編目からなり、
Nは3以上の自然数である、請求項1に記載の編成方法。
【請求項3】
前記工程B2は、
割増やしによって前記グループXの編目から引き出される前記補強編目を編成する工程Xと、
前記グループXの編目と前記補強編目とを重ねる工程Yと、を含む、請求項1または請求項2に記載の編成方法。
【請求項4】
前記工程Xの後で前記工程Yの前に、前記グループXの編目と前記補強編目との間にインレイ糸を配置する工程Zを備える、請求項3に記載の編成方法。
【請求項5】
前記工程B2では、タックによって前記グループXの編目に重なるタック目からなる前記補強編目を編成する、請求項1または請求項2に記載の編成方法。
【請求項6】
前記第一ベース部の編成に使用された編糸によって前記補強編目を編成する、請求項1または請求項2に記載の編成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエール方向に連続する第一ベース部と第二ベース部とを備える編地の編成方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ベース編地部の編幅方向にインレイ糸を配置する技術を開示する。この技術では、ベース編地部の一部の編目に割増やしが行われ、割増やしの対象となる編目と、割増やしによって編成された新たな編目との間にインレイ糸が挟み込まれる。ベース編地部が伸び過ぎると、ベース編地部の形状が、伸びる前の状態に戻り難くなる。インレイ糸が非弾性糸であれば、ベース編地部の編幅方向の伸びが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-96398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
編地において、役割が異なる第一ベース部と第二ベース部とがウエール方向に連続することがある。このような編地において、第一ベース部と第二ベース部との境界を伸び難くしたいというニーズがある。このようなニーズに特許文献1の技術は応えることができない場合がある。特に、第一ベース部と第二ベース部とが異なる組織を有する場合、特許文献1の技術では上記境界の伸びを十分に抑制できない恐れがある。
【0005】
本発明の目的の一つは、ウエール方向に連続する第一ベース部と第二ベース部との境界を伸び難くすることができる編成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<1>本発明の編地の編成方法は、
横編機を用いて、第一ベース部と、前記第一ベース部のウエール方向の終端部に続く第二ベース部とを備える編地を編成する編成方法であって、
前記第一ベース部を編成した後、前記終端部の所定範囲内の編目を3つ以上のグループに分ける工程Aと、
工程B1と工程B2とを選択可能なグループがなくなるまで繰り返す工程Bとを備え、
前記工程B1では、前記3つ以上のグループからグループXを選択し、
前記工程B2では、前記グループXにおける編目に重なる補強編目を形成し、
前記3つ以上のグループにおける各グループの編目の配置範囲は、他のグループの編目の配置範囲と編幅方向に重複する。
【0007】
ここで、終端部の所定範囲は、終端部の一部でも良いし、全部でも良い。また、補強編目は、グループXの全ての編目のそれぞれに重なっても良いし、グループXの一部の編目のそれぞれに重なっても良い。
【0008】
工程Aでは、各グループの編目の配置範囲が、他のグループの編目の配置範囲と編幅方向に重複するようにグループ分けを行う。その結果、各グループの少なくとも一部は、各グループにおける編幅方向に並ぶ2つの編目の間に、他のグループの編目が挟まれる箇所を有する。例えば、終端部が第一グループと第二グループと第三グループとに分けられる場合、下記例1に示されるように、第一グループの編目と第二グループの編目と第三グループの編目が順番に並んでいても良い。下記例2に示されるように、各グループは、編目同士が隣り合う部分を含んでいても良い。下記例3に示されるように、各グループの編目が不規則に並んでいても良い。なお、下記例1から例3における『○』は第一グループの編目、『×』は第二グループの編目、『△』は第三グループの編目である。
・例1…○×△○×△○×△○×△
・例2…○○××△△○○××△△
・例3…○×△○○××△△○×△
【0009】
上記編成方法において、グループの数と、工程B1及び工程B2の繰り返し数とは一致する。グループの数は例えば、3以上6以下である。各グループの編目数は同じでも良いし、異なっていても良い。
【0010】
<2>上記形態<1>の編地の編成方法において、
前記3つ以上のグループの数はNであり、
前記3つ以上のグループにおける各グループは、N-1置きの編目からなっていても良い。
ここで、Nは3以上の自然数である。
(【0011】以降は省略されています)

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