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公開番号2024035481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-14
出願番号2022139963
出願日2022-09-02
発明の名称不織布ワイパー
出願人日本製紙クレシア株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類D04H 1/4258 20120101AFI20240307BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】優れた吸水性と高い表面強度を有し、コストが安価である低発塵性不織布ワイパーを提供すること。
【解決手段】ビスコースレーヨン繊維とリヨセル繊維からなる不織布ワイパーであって、前記ビスコースレーヨン繊維と前記リヨセル繊維の質量比が50:50~30:70であり、目付が25~35g/m2であり、単位面積当たりのビスコースレーヨン繊維の質量が8.5g/m2以上である、不織布ワイパー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ビスコースレーヨン繊維とリヨセル繊維からなる不織布ワイパーであって、
前記ビスコースレーヨン繊維と前記リヨセル繊維の質量比が50:50~30:70であり、
目付が25~35g/m
2
であり、
単位面積当たりのビスコースレーヨン繊維の質量が8.5g/m
2
以上である、不織布ワイパー。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
ウェットテーバー試験を行ったとき、表面の毛羽立ちが5回まで発生せず、
ドライテーバー試験を行ったとき、表面の毛羽立ちが3回まで発生せず、
タンブリング試験の結果が800個/m
2
以下であり、
保水量TWAが260g/m
2
以上であり、
クレム吸水度が90mm以上である、請求項1に記載の不織布ワイパー。
【請求項3】
厚みが0.18mm以上であり、
乾燥相対引張強度が10N/25mm以上であり、
湿潤相対引張強度が9N/25mm以上であり、
吸水速度が3秒以下である、請求項1に記載の不織布ワイパー。
【請求項4】
前記ビスコースレーヨン繊維と前記リヨセル繊維がスパンレース法を用いて交絡されている、請求項1に記載の不織布ワイパー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、不織布ワイパーに関する。特に、クリーンエリア等の低発塵性を必要とする環境で使用される低発塵性不織布ワイパーに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、不織布で作られたワイパーが、クリーンエリア等の低発塵性を必要とする環境で使用されている。不織布ワイパーは、繊維素材、製法等によって強度、発塵性、吸水性、吸油性等の品質特徴を付与することができる。これまでは半導体産業等の限定的な分野でのみ製造環境のクリーン化が行われていたが、近年、化粧品、医療品、食品等の様々な分野でクリーン環境の導入が行われている。様々な拭き取り環境に対応するため、不織布ワイパーの繊維素材、配合割合、配向等の工夫が施されている。
【0003】
不織布ワイパーは、例えば、天然繊維(セルロース系繊維、ビスコースレーヨン、リヨセル等)と合成繊維(PET、PP、PE等)の短繊維とを用い、湿式法又はスパンレース法等で接合して製造されている。特許文献1には、ビスコースレーヨン短繊維を含む不織布ワイパーが記載されている。特許文献2には、パルプ繊維、レーヨン、リヨセル等の再生繊維及び複合合成繊維を含む組合せウェブとスパンボンド法で得たスパンボンドウェブとを積層して一体に形成してなる不織布ワイパーが記載されている。しかし、特許文献1及び特許文献2には、ビスコースレーヨン繊維とリヨセル繊維を組み合わせた不織布ワイパーは記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-39841号公報
特開2019-39116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ビスコースレーヨン繊維は、コストが安価であり、吸水性が高いため、ビスコースレーヨン繊維を使用する低発塵性不織布ワイパーが開発されている。しかし、ビスコースレーヨン繊維は、吸水性が高いが、乾燥強度及び湿潤強度が共に低い。それらの強度の改善のために、合成繊維(PET、熱融着繊維等)を配合すれば、吸水性が著しく低下する。また、リヨセル繊維は、コストが高く、吸水性もビスコースレーヨン繊維よりも低い。
吸水性を相対的に高めるために、目付を高くすると、コストが高くなり、また後述の比較例5の通り、ゴワゴワ感(柔らかさ)及び発塵性の評価が悪化する。
【0006】
本願発明の課題は、優れた吸水性と高い表面強度を有し、コストが安価である低発塵性不織布ワイパーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の範囲の目付とし、特定の質量比でビスコースレーヨン繊維とリヨセル繊維を用いて不織布ワイパーを調製したところ、意外にも優れた吸水性と高い表面強度を有し、コストが安価である低発塵性不織布ワイパーが得られることを見出し、本願発明を完成した。すなわち、本願発明は以下の通りである。
【0008】
[1] ビスコースレーヨン繊維とリヨセル繊維からなる不織布ワイパーであって、
前記ビスコースレーヨン繊維と前記リヨセル繊維の質量比が50:50~30:70であり、
目付が25~35g/m
2
であり、
単位面積当たりのビスコースレーヨン繊維の質量が8.5g/m
2
以上である、不織布ワイパー。
【0009】
[2] ウェットテーバー試験を行ったとき、表面の毛羽立ちが5回まで発生せず、
ドライテーバー試験を行ったとき、表面の毛羽立ちが3回まで発生せず、
タンブリング試験の結果が800個/m
2
以下であり、
保水量TWAが260g/m
2
以上であり、
クレム吸水度が90mm以上である、[1]に記載の不織布ワイパー。
【0010】
[3] 厚みが0.18mm以上であり、
乾燥相対引張強度が10N/25mm以上であり、
湿潤相対引張強度が9N/25mm以上であり、
吸水速度が3秒以下である、[1]又は[2]に記載の不織布ワイパー。
[4] 前記ビスコースレーヨン繊維と前記リヨセル繊維がスパンレース法を用いて交絡(接合)されている、[1]~[3]のいずれかに記載の不織布ワイパー。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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