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公開番号2024053881
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160365
出願日2022-10-04
発明の名称成形用基材
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類D04H 1/544 20120101AFI20240409BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】
剛性に富む外装材を調製可能な、成形用基材を提供する。
【解決手段】
繊維基材層を備えた成型用基材において、構成繊維に芯部がポリエステル系樹脂であり鞘部がポリプロピレン系樹脂である芯鞘型複合繊維(以降、芯鞘型複合繊維と略すことがある)を含む繊維基材層が、・構成繊維として、芯部がポリエステル系樹脂である芯鞘型複合繊維に加え、ポリエステル系樹脂繊維も含んでいるという構成、および、・芯鞘型複合繊維の鞘部であるポリプロピレン系樹脂に加え、ポリプロピレン系樹脂接着成分によっても、繊維基材層の構成繊維同士が接着一体化しているという構成、を有することによって、剛性に富む外装材を調製可能な成形用基材を提供できる
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
繊維基材層を備えた成型用基材であって、
前記繊維基材層は、芯部がポリエステル系樹脂であり鞘部がポリプロピレン系樹脂である芯鞘型複合繊維とポリエステル系樹脂繊維、および、ポリプロピレン系樹脂接着成分を含んでおり、
前記芯鞘型複合繊維における鞘部および前記ポリプロピレン系樹脂接着成分は、前記繊維基材層の構成繊維同士を接着一体化している、
成型用基材。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記芯鞘型複合繊維における鞘部および前記ポリプロピレン系樹脂接着成分は、同一組成の樹脂である、請求項1記載の成型用基材。
【請求項3】
前記繊維基材層を構成する繊維に占める前記芯鞘型複合繊維の質量百分率が、70質量%以下である、請求項1または2記載の成型用基材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、成形用基材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両下面の凹凸を減らして走行時の空気抵抗を抑制する、タイヤの飛び石から車両を保護する、ロードノイズを低減するなどの目的のため、車両下部に外装材の一種であるアンダーボディーシールド材(以降、アンダーボディーシールド材をUBSと略すことがある)や、車体のホイールハウスに装着されるホイールハウスライナー材が設けられている。また、UBSやホイールハウスライナー材には、付着した雪や氷が剥がれ落ち易いという機能も求められている。
【0003】
このようなUBSやホイールハウスライナー材など外装材の構成部材として、本願出願人はこれまで特開2021-181671(特許文献1)に記載したように、芯部がポリエステル系樹脂であり鞘部がポリプロピレン系樹脂である芯鞘型複合繊維を含んだ繊維基材層を備えた成形用基材について検討してきた。特許文献1にかかる成型用基材は、当該芯鞘型複合繊維を含む繊維基材層を備えていることによって、付着した雪や氷が剥がれ落ち易い外装材を実現可能な、成形用基材を提供できるものであり、繊維基材層を構成する繊維質量に占める芯鞘型複合繊維の質量百分率が、70質量%よりも多いことによって、引張強さと高温雰囲気下での曲げ強さに富むものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-181671
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、例えば特許文献1に開示されているような従来技術にかかる成形用基材は、
1.車体を軽量化するという要望をかなえるため、外装材の軽量化が求められることがある。軽量な外装材を実現するため、目付の軽い繊維基材層を備える成形用基材を用いて外装材を調製したところ、当該外装材は、引張強さが大きく低下することがあった。
また、
2.前述の質量百分率を70質量%以下に調整した繊維基材層を備える成形用基材を用いて外装材を調製したところ、当該外装材は、高温雰囲気下(例えば、80℃雰囲気下)での曲げ強さに劣ることがあった。
【0006】
以上のように、従来技術にかかる成型用基材を用いて調製した外装材は剛性がなお十分でなかった。そのため、このような剛性に劣る外装材は、引張強さに劣るため成形時や、冬季の氷雪下を走行する際に付着した雪や氷が外装材を破損させる原因となる、また、高温雰囲気下(例えば、80℃雰囲気下)での曲げ強さに劣るため夏場など高温雰囲気下で意図せず変形するなど、その剛性がなお十分でなく、使用に耐えないものとなる恐れがあった。
【0007】
そのため、更に剛性に富む外装材を調製可能な成形用基材の提供が求められた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、
「(請求項1)繊維基材層を備えた成型用基材であって、
前記繊維基材層は、芯部がポリエステル系樹脂であり鞘部がポリプロピレン系樹脂である芯鞘型複合繊維とポリエステル系樹脂繊維、および、ポリプロピレン系樹脂接着成分を含んでおり、
前記芯鞘型複合繊維における鞘部および前記ポリプロピレン系樹脂接着成分は、前記繊維基材層の構成繊維同士を接着一体化している、
成型用基材。」
であり、
別の本願発明は、
「(請求項2)前記芯鞘型複合繊維における鞘部および前記ポリプロピレン系樹脂接着成分は、同一組成の樹脂である、請求項1記載の成型用基材。」
であり、
更に別の本願発明は、
「(請求項3)前記繊維基材層を構成する繊維に占める前記芯鞘型複合繊維の質量百分率が、70質量%以下である、請求項1または2記載の成型用基材。」
である。
【発明の効果】
【0009】
本願出願人が検討を続けた結果、繊維基材層を備えた成型用基材において、構成繊維に芯部がポリエステル系樹脂であり鞘部がポリプロピレン系樹脂である芯鞘型複合繊維(以降、芯鞘型複合繊維と略すことがある)を含む繊維基材層が、
・構成繊維として、芯部がポリエステル系樹脂である芯鞘型複合繊維に加え、ポリエステル系樹脂繊維も含んでいるという構成、
・芯鞘型複合繊維の鞘部であるポリプロピレン系樹脂に加え、ポリプロピレン系樹脂接着成分によっても、繊維基材層の構成繊維同士が接着一体化しているという構成、
を有することによって、更に剛性に富む外装材を調製可能な成形用基材を提供できることを見出した。
【0010】
この理由は完全に明らかになっていないが、以下の効果が発揮されるためだと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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