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公開番号2024065870
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174943
出願日2022-10-31
発明の名称複合型不織布シート
出願人日本製紙クレシア株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類D04H 1/4382 20120101AFI20240508BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】合成繊維とパルプ繊維を含み、エンボス加工が施された複合型不織布のシートにおいて、拭き取り性、製品の交換頻度及び収納性に優れ、意匠性も良好である複合型不織布シートを提供する。
【解決手段】合成繊維とパルプ繊維を含む、複合型不織布のシートであって、複合型不織布の坪量が40g/m2以上150g/m2以下、シートの厚さが0.50mm以上1.50mm以下であり、シートの両面には、エンボスの凸部及び凹部がシートの表裏で相対応する単位エンボスがパターン状に加工され、単位エンボスによって形成される、エンボス1個当たりの空間の体積が4.8mm3以上20mm3以下であり、単位エンボスにおけるエンボスエッジ率が0.50mm/mm2以上0.80mm/mm2以下であることを特徴とする、複合型不織布シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
合成繊維とパルプ繊維を含む、複合型不織布のシートであって、
前記複合型不織布の坪量が40g/m

以上150g/m

以下、シートの厚さが0.50mm以上1.50mm以下であり、
シートの両面には、エンボスの凸部及び凹部がシートの表裏で相対応する単位エンボスがパターン状に加工され、
前記単位エンボスによって形成される、エンボス1個当たりの空間の体積が4.8mm

以上20mm

以下であり、
前記単位エンボスにおけるエンボスエッジ率が0.50mm/mm

以上0.80mm/mm

以下であることを特徴とする、複合型不織布シート。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記単位エンボスの深さが350μm以上900μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布シート。
【請求項3】
前記単位エンボスの面積が5mm

以上35mm

以下であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布シート。
【請求項4】
シートにおける、単位面積当たりのエンボス面積率が28%以上76%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布シート。
【請求項5】
前記単位エンボスにおいて、エンボス断面は角度を持つことを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布シート。
【請求項6】
シートがペーパータオルシートとして、ポップアップ形式で取り出せるように積層された、ペーパータオルであることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布シート。
【請求項7】
シートがペーパータオルシートとして、ロール状に巻き取られた、ペーパータオルであることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンボス加工された複合型不織布シートに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
不織布製のペーパータオルには、キッチン周りの油汚れ掃除、水拭き、食品の水切り等、様々な用途が存在し、水及び油に対する優れた吸収性、掃除用途に使用した際にも簡単に破れずに継続使用に耐える強度や優れた拭き取り性が求められている。
【0003】
そのような強度や拭き取り性を満たすための不織布の製造技術として、合成繊維の不織布にパルプを水流交絡する技術が開発されている。
【0004】
また、強度や拭き取り性とは別に、不織布に厚みや意匠性を付与するための技術としては、不織布に一定のパターンからなるエンボス加工を施すことはよく知られている。
【0005】
また、水流交絡により製造したワイパーの先行技術文献として、例えば、特許文献1には、パルプ繊維ウエブと合成繊維ウエブとを水流交絡処理して得られる不織布ワイパーであって、パルプ繊維ウエブに含まれるパルプ繊維の平均繊維長が1.0~5.0mmであり、当該不織布ワイパーの坪量が20~42g/m

であり、構成比がパルプ繊維ウエブ70~50質量%、合成繊維ウエブ30~50質量%である、ことを特徴とする不織布ワイパーが開示されている。
エンボス加工を施したワイパーの先行技術文献として、例えば、特許文献2には、不織布からなり、凹凸形状を有する清掃用ワイパーであって、凹部が熱圧着によって形成されており、凸部が多数の不連続な直線状及び/又はドット状の凹部により六角形の連続模様を呈することを特徴とする清掃用ワイパーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-193634号公報
特開2005-245913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2に記載されるような凹凸形状は、意匠性の他に、掃除用途にシートを使用した際に汚れなどの拭き取り性を向上させる効果もある。凹凸形状によって拭き取り性が向上する要因として、エンボスの凹凸の境目に形成されるエッジの数を多くすることや凹凸1つ当たりの空間を大きくする(体積を大きくする)ことが知られている。
【0008】
しかし、エッジの数を多くしすぎると、エンボス1つ当たりの面積及び形成される空間が少なくなり、結果的に拭き取り性に劣ることがある。逆に、単位エンボスによって形成される空間が大きすぎると、今度は紙厚が高くなりすぎてしまい、製品としたときに同枚数では製品が嵩張り、収納性に劣る。
また、単位エンボスによって形成される空間が小さすぎると、製品としての嵩張りは小さくなるが、汚れの拭き取り性(かき取り性)に劣る。
【0009】
以上の様に、従来のエンボス加工が施された不織布シートでは、掃除用途に使用した際の汚れ等の拭き取り性とシートの厚み、意匠性、収納性、交換頻度を全て高水準で満たすことが困難であった。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、合成繊維とパルプ繊維を含み、エンボス加工が施された複合型不織布のシートにおいて、拭き取り性、製品の交換頻度及び収納性に優れ、意匠性も良好である複合型不織布シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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